さだお流アルゴビ風野菜サブジ | C.I.L.

さだお流アルゴビ風野菜サブジ

Twitter でカレーについてツイートしたところ、またも香取先生 にアドバイスをもらえた。

そろそろ香取先生もメールやTwitterを使った通信教育を始めてみたらいいと思う。(そもそもオレのカレー作りがみるみる上達した理由は、香取先生や読者の皆様が要所要所でブログコメントでアドバイスしてくれたからだし)


<以下今回のやり取りの内容>

oharan 荒井禎雄
アルゴビが大好きなんで今回の野菜レシピ も試してみます。ところで油の量って悩みますね。 1人前辺りの油の量を出来るだけ減らしたいから、どうしても総量が5~6食分くらいになってしまう。油減らすとスパイスの立ちが悪くなるし、やはり大量に作るのがコツなんでしょうね @KaoruKatori



KaoruKatori 香取薫
@oharan 油の量はやはりケースバイケースかなあ。料理によってこれくらい、というのがあるから、やはりそれより減らしたらだめ。もどき料理にしかならない。ある時点でこういうものだと思わなくてはならないと思います。



oharan 荒井禎雄
実は相方の内臓の問題で油量を減らさないといけないんですが、インド式のレシピだと油を減らすとイマイチな仕上がりになってしまい、仕方なく他の調味料なんかで誤魔化せる日本式カレー(ルーっぽい味)やスープカレーばかり作ってます。 @KaoruKatori 油の量


と、こんなやり取りをしている最中に彼女様 からこのような要望が。

「気を遣ってくれてるのは本当に有り難いんだけど、そろそろ油に身体を慣らしていかないといけないから、よっぽど油ぎった料理じゃなければさだおの好きなように作ってみて欲しいんだけど」

え?あ、そう?

オレとしてはアナタの体調が不安で、このところ意識して 「極限まで油を減らしてなおかつ美味いカレー」 のレシピばかり考えてたんですが。

その結果インド式のスパイス料理よりも、他の調味料で味を誤魔化せる日本式カレー(ルーで作るような味) や、スープ(出汁) の味自体で深みを出せるスープカレーの方が、油の量を減らしてもなんとかなるという発見があったわけで。

同時にインド式スパイス料理のレシピから油を抜くと、どうしても料理全体の香りや味のまとまり具合がいまひとつになってしまって、旨味調味料でも入れないと薄っぺらくなってしまうという発見も。

まあでも彼女様がいつもより油多めでいいというなら、初心に返って 「インド文化圏の調理法に近い作り方」 に再挑戦してみましょうか。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
お買い物の結果、今日は運良くカリフラワーとトマトが安売りされていたので、迷うことなく 「アルゴビ風の野菜サブジ」 にチャレンジすることに。

いや~、トマトが安かったのは本当に助かった。これまで生トマトが高すぎて仕方なく缶詰ばっか使ってたんだもの。


<材料 4~5食分>
※玉ねぎ 中~大サイズ1個
※カリフラワー 1個
※ジャガイモ 小サイズ2個
※トマト 小サイズ2個(サイズが大きいなら1個で充分)
・セロリ 葉も含めて半本分
・ピーマン 1個
※ニンニク 1片
※ショウガ 1片(今回は買い忘れたので仕方なくチューブ)
※パクチー 適量

本当はもう少しジャガイモが多い方がアルゴビっぽくなると思うんだが、「あると思ったら無かった」 というお約束の失敗をかましてしまったため小さいの2個でガマン。

ちなみに必須なのは※がついてる物だけで、他(セロリ・ピーマン) は無ければ無いでもなんとかなる。


パクチーに関しては頑張って慣れろ。


↑大事なことなので大文字にしてみました


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
ニンニク・セロリをみじん切りに。ピーマンは形を残したいので少し厚めの細切りに。(ピーマンを純粋に具として食べたいならもっと大きく切ってもいいかも)

ジャガイモは手間を省きたかったので水を張ってレンジでチン。カリフラワーは調理時間を短縮したい場合は軽く下茹でした方がいい。(大丈夫だとは思うけど虫がいた時のために塩水なんかに漬けといてもいいらしい)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
今回は玉ねぎが大きかったので、半分をみじん切り(スパイスに馴染ませる用) に、残り半分を具として食べるために大きめにカット。(サイズが小さい場合は1個半~2個くらい使う)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
カリフラワーはこのように適当にざく切りに。火を通す間に勝手にほぐれるので、適当な切り方でもなんとかなる。(小さく切り刻むと食感が消えて使う意味がなくなってしまうので注意)

また太い茎の部分に隠し包丁を入れておくと加熱時間が減らせる。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
今回使うスパイスは下記の通り。

<ホールスパイス 4~5食分>
・マスタードシード 小さじ0.5
・クミンシード 小さじ0.5
・フェヌグリーク(メティ) およそ0.5

<パウダースパイス 4~5食分>
・ターメリック 小さじ1弱(小さじ1より気持ち少なめ)
・コリアンダー 小さじ1
・クミン 小さじ0.3
・チリパウダー 小さじ0.3

※仕上げ用
・チャートマサラ 小さじ0.5
・ガラムマサラ 小さじ1

チャートマサラがない場合はガラムマサラと塩だけでなんとかなる。またチャートマサラには塩気と酸味があるため、入れすぎると食べづらくなるので注意。

またチリが多いと野菜の優しい風味が潰れてしまうのでこれも注意。(だが全く入れないとそれはそれで物足りないっていう)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
今日はマスタードオイルを使うので、全体的にスパイスの量を抑えてみた。(マスタードオイルがない場合は普通のサラダ油を使ってホールスパイスを少し増やせばいいんじゃなかろうか?)

まずフライパンにマスタードオイルを大さじ3杯ほど敷いてスタータースパイス。


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中火くらいで油を熱し、ゆるくなってきた(温まってきた) ところでマスタードシードを投入。

もしかするとマスタードオイルを使うならシードはいらないのかもしれないけど、オレはまだスタータースパイスのタイミングを計るのにマスタードシードが必要なのよね……。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
クミンシードを2~3粒入れてみて、周りにシュワシュワと泡が付くくらいになったらクミンシードを全量入れる。またこのタイミングでフェヌグリーク(メティ) も入れるんだが、このスパイスは焦がすととんでもなく苦くなるので加熱時間に注意。

で、いつもより油を多めにしてみて気付いたんだけど、油の量が少ないとホールスパイスの焦げ付きが早くなる気がした。今回はじっくり様子を伺う余裕があったので、こういうところでも油を減らす弊害が出ちゃうのかも。


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マスタードシードは激しく弾けるので、写真のように蓋があるなら閉じてしまうと安全。もし蓋がない場合は気合と根性と修験道の奥義かなんかでなんとかしよう。(少なくともオレ様のように全裸で作るのは止めた方がいい) → (冬場に全裸で作るなよオレ)

この時の注意点は、とにかくスパイスを焦がさず、なおかつホワ~ンと香りが立つまでじっくり熱を通すこと。言うは易しなんだが、こればかりは慣れるしかない。


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スタータースパイスが終わったら、スパイスが焦げ付く前に刻んだ玉ねぎ・ニンニク・ショウガを入れて混ぜ合わせる。ここでモタモタするとホールスパイスが真っ黒焦げになって苦いだけになるので手早さが大事。


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玉ねぎがしっとり透明になったら、残りの具材を追加していく。まずは油で炒めるといい香りが出るセロリとピーマンを入れ、具材用に大きくカットした玉ねぎもここで入れる。

全体的に油を絡めるように炒め、2分くらい火を通したところでターメリックを投入し、偏りが出ないように混ぜ込んでいく。


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次に残りのパウダースパイスとカリフラワーを入れて油と絡めるように炒める。もしカリフラワーの下茹でをしていないなら、ここでも数分くらい炒めないとダメ。

またジャガイモに全く熱を通してない状態の場合は、カリフラワーより先にジャガイモを入れてじっくり炒める。(今回はレンジでチンしてるので後回し)


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レンジで熱したジャガイモを適当なサイズに手でほぐしフライパンに投入。


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最後にざっくりとカットしたトマトを入れて全体的に混ぜ合わせる。


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トマトから出る水分に加えて、0.3カップほどの水(100cc弱) を入れ、蓋を閉めて蒸し焼き風に仕上げる。具材の火の通り方によって大きく差が出るが、今回は予め充分に加熱してあったので数分程度で食べ頃になった。(水分がほどよく飛ぶまでと考えておけばいい)

またここで仕上げ用のガラムマサラを振りかけて偏りが出ないように混ぜ、完成直前にチャートマサラと塩、なければ普通の塩だけで味を調えて出来上がり。今回はチャートマサラがあるので塩は小さじ1杯くらいしか入れてないが、ない場合は小さじ2杯ほどに増やせば丁度よく味が締まるはず。

もし塩気の付け方が不安なら、まずは薄味で仕上げておいて、食べる時に好みで塩を振りかけてもいい。(スパイス料理ってしょっぱ過ぎると台無しなので、最初はこういう手探り方式で学ぶとリスクが減らせると思う)


ちなみに火を通す時間は、今回のレシピだとスタータースパイスから完成までで20分くらいと考えておくといいかと。(下準備でどれだけ具材に熱を入れるかで5~10分くらい炒め・蒸し時間が増える感じ)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
というわけで、実際の作業量からすると妙に文章が長くなりましたが、無事に 「アルゴビ風野菜サブジ」 の完成でございます!(最後に忘れずパクチーを乗せてね!)

久々にこういうインド文化圏っぽい作り方をしてみたけど、ここ最近の日本式カレーやスープカレーの時に色々とコツを掴んでいたらしく、スパイス料理を始めた当初と比べると完成度に雲泥の差が出た。

オレすげえ!

このレシピが正しいのか間違いがあるのかはきっと心優しい香取先生やロザリー辺りが教えてくれると思うが(他人任せ)、とりあえず美味いことは間違いない。

まず調味料は塩しか使っておらず、後は香辛料で風味を付けただけなのに、全く味に物足りなさを感じない。また野菜の甘みや食感が活きているので、全体的にマイルドで食べやすい。それでいてしっかりスパイスのトンガリもあるというステキなバランス。

調理自体は簡単で、無理やり日本食に例えると 「塩肉じゃがから肉を抜いてスパイス風味にした感じ」 なんて表現が出来そう。こう説明すると (語弊はあるかもしれないけど) スパイス料理の考え方が理解しやすくなるかなと。

実はスパイス料理って、日本の定番お惣菜を作る感覚でやれちゃうぞ >>お前ら


※身体の30%がカレーで出来ている彼女様評(残り70%は納豆と餃子)

「スパイスに比べて野菜の量が多いので、とても万人向けな優しい味だと思う。スパイスに慣れてない人でも美味しく食べられるはず。あとは塩が抑え目だからこれだけをたくさん食べられるし、かといって物足りなくもないから舌も満足。温野菜を食べる感覚だから応用も効きそう。今後色々な野菜でこういうの作れ」

おお、褒められた!さだお褒められた!


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
なんだか彼女様も触発されたらしく、適当レシピのアボガドパスタを作ってくださった。

「え~、スパイス料理作ったのにパスタ~?」 とも思ったが、このように完全にお惣菜として食べてもうまかった。(っていうかお惣菜として食べたほうが美味しいってのが正解か?)

そうか、最初から 【サブジ=お惣菜】 と割り切って作れば、無理に米やナンと食べなくても 「日本人の日常の食卓に1品として出すだけ」 でいいんだ。なるほどなるほど。

またひとつさだおは大人の階段を上りました!



<その後のTwitterのやり取り>

このサブジの写真をTwitterに載せたところ、さっそく香取先生とロザリー がツイートをくれた。


oharan 荒井禎雄
香取先生が「ある一定より油の量を減らすとモグリしか出来ない」と指摘してくれたので、彼女様のリハビリも兼ねて普段より油多めのアルゴビ風野菜カレーを作ってみた。結果→すげーうまい。香取薫すげえ!プロみたい!(※プロっていうか権威です) @KaoruKatori



oharan 荒井禎雄
香取先生の説教を経てのアルゴビ風野菜カレーの写真はこちら。確かに普段とスパイスと具材との混ざり合い方が全然違う。味付けはチャットマサラ少々と塩だけなのに物足りなさがない。 @KaoruKatori http://twitpic.com/311klt



Rosary_ いたばし区のばら
まさかと思うが、これおはらんが作ったの? 違うよね?



KaoruKatori 香取薫
@Rosary_ うん、95点だよね、ターメリックの量、トマトの量、野菜を切るサイズや加熱具合などまでいい。但しチャットマサラじゃなくてチャートマサラ(これは美味しんぼが広めてしまったと思われる大きな間違いのひとつ) @oharan


なぜか画像を見ただけで野菜のサイズやターメリックの量はおろか加熱具合まで計れてしまうらしい。やっぱ名前の中に "香り" と "薫り" が入ってるだけのことはあるな!

しかし気になったのが見た目採点で95点という高得点は得たものの、5点マイナスの理由が 「チャットマサラではなくチャートマサラだ!」 という点っていう。

ちくしょう雁屋哲め!あいつが "チャックマサラ" なんてさらなる間違いをしてたからこんがらがったじゃないか!チャットじゃないのね?チャートなのね?(必死に記憶の上書き)

いっそ困った時は "ッ" も "ー" も抜いて 「チャトマサラ」 と言い張ってみてはどうか?(謎の代替案)



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正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
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正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
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正しい板橋区の歩き方 ぶらり東武東上線の旅 その1
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