ブログの更新が止まっていた理由と今後の更新ラインナップについて【音楽ネタ満載】 | A Flood of Music

ブログの更新が止まっていた理由と今後の更新ラインナップについて【音楽ネタ満載】

 注:本記事には読み手に不快感を与える可能性のある文章が含まれています。冒頭と終盤の二ヶ所だけですが、文字サイズが小さくなっている部分の閲覧にはお気を付けください(読み飛ばしても子細ありません)。

 

 

■ ブログの更新が止まっていた理由

 

 久しくご無沙汰しております。何のお知らせもせず二ヶ月弱もの間更新を止めてしまって申し訳ありません。私事で恐縮ですが先々月の中頃に父方の祖母が亡くなりまして、子供の頃から非常に良くしてもらっていただけに精神的な動揺が大きく、とてもブログを書く気にはなれませんでした。とはいえ、コロナ禍の只中で従来と勝手は違えど四十九日法要が先般滞りなく終わり、祖母延いては本家と懇意にしている御導師様から「普段の生活に戻って良し」とのお許しもいただけたので、それを機に更新を再開させようと思い至った次第です。

 

 …が、「精神的な動揺」と「コロナ禍の只中」という二つのファクターは僕を未だに「インプット>アウトプット」の志向に駆り立てているため、以前と同じ更新ペースに戻れるかどうかは依然不透明であると断っておきます。

 

 

■ 精神的な動揺+コロナ禍の只中=インプット>アウトプット?

 

 前者に関しては人によりけりでしょうが、精神負荷が高い状態の解決策として個人的な性に合っているのは、つらい内面を吐き出して原因そのものの容量を減らすよりも、原因の容量はそのままに外部情報の多量摂取でその比重を小さくするスタイル;インプットに次ぐインプットで悲しみを希釈する戦法なのです。後者は時勢に鑑みた視点で、感染症の拡大でコト消費メインの行動がし難しくなったからこそ、モノ消費(とそれに付随するステイホームでも可能なコト消費)で経済を回そうといった意識が自分の中にあり、こと音楽についてはライブやフェスが軒並み延期や中止に追い込まれる中で、今一度スタジオ音源自体の価値を深く味わうべきタイミングなのではと考えています。

 

 尤も、この記事が参考になるように僕はコロナ禍前から「モノ消費(物理的所有)を軽んじる近年の風潮」に違和感を抱いている人間なので、目下収入減を嘆いているエンタメ業界の方には酷な私見を開陳しますが、「パッケージが売れない時代だからイベントで稼げばいい」とのビジネスモデルに強く依存していたエンタメ人(およびそれを是としていた受け手)ほど、そのツケが回ってきて苦しむのは自明の理だと思ってしまうのです。きちんとモノに高い価値を付与してきた表現者であれば、コトが封じられようがモノは長く売れ続けるので収益がゼロということにはなりませんし、サブスクやレンタルの一過性ではなく現物で購入してモノに見合う対価を支払った消費者であれば、身銭を切っただけのモノの楽しみ方を心得ているため前出した「それに付随するステイホームでも可能なコト消費」によって高度な体験を得られます。この手の「体験」が謳い文句となるのは寧ろサブスクに用意された多量のコンテンツへのアクセス権を指す文脈が多い気はするものの、持て余すほどの選択肢は却って各個の存在感を希薄にして体験の質が落ちるのではと懐疑的です。

 

 要するにこれまでにモノときちんと向き合ってきた下地があるなら、コロナ禍によってそのエンタメ性を奪われたなどと感じる必要すらなく(感じる方はモノへの妥協があったのでは?…と厳しめの補足)、コトへの依存度が高い人だけが慌て周章く羽目になっているとドライに認識しています。売り物がコトしかないという形態の業界には同情を禁じ得ませんが、今こそ基本に立ち返ってモノを定価+で買うことが最たる支援ではないでしょうか。ネットでの購入であれば最低価格に自分の裁量で金額を上乗せ出来るサイトもありますし、クラウドファンディングなら自分に適したプランでモノだけでなくコト(サービス)の購入も可能、寄付型で見返りを求めないことも融資型で金銭的なリターンを狙うのも場合によっては有効かもしれません。投げ銭システムが導入されているアプリの利用も良いでしょう。リアルでのコトが無理なら取れる選択肢は大きく二つ、モノから自主創造的にコトを抽出するかバーチャルでのコトに活路を見出すかなので、元よりこれらの道に馴染んでいたか否かで現在のエンタメライフの息苦しさの程度は変わると見ています。

 

 

■ 今後の更新ラインナップ

 

 と、このように今はアウトプットよりもインプットを優先したい動機が充分ではあるのですが、多くのインプットに晒されるほどアウトプットしたいことが積み重なっていくのもまた事実なので、温めている音楽レビューネタはその実豊富です。そこで本記事の残りのスペースでは「何とか今年中には更新したいなぁ」ぐらいのスローペースの目標として、今後の更新予定というか取り上げるであろう作品について順不同(実際の更新順とは関係なく)で紹介したいと思います。

 

 ただ、ここで詳細な言及を行ってしまうといざ個別記事を書こうとしたときに記述が被ってセルフ検索妨害になりかねない(同一ドメインの表示件数が制限される仕様に引っ掛かる虞がある)ので、敢えて深く掘り下げ過ぎないイントロダクション的な内容に留めたつもりです。…と言いつつ、久々のアウトプット欲ないしレビュー欲が抑え切れずに詳しくふれてしまった部分も多々あります。笑 それでも後に対応する記事をアップしたなら、本記事内にもリンクを貼っておきますね。

 

 

■ Underworld

 

 この記事で世界的に品薄状態であることを紹介した『DRIFT SERIES 1』(2019)のボックスセットですが、多くの再販希望の声に応える形で(ソースは『BEATINK』の商品概要)来月には新装丁で廉価になったコンプリート版の発売が予定されています。更にはアムステルダム公演のライブミックス音源も追加収録されるということで、一瞬「ボックス買い損かよ!」と思ってしまったもののその点のフォローには抜かりがなく、ボックス購入者は付属のダウンロードコードを使えば無料で入手が可能という良心対応で一安心です。同音源はBandcampでも販売されており、そこの説明欄にこの旨が書いてありました。

 

 そもそも当該のコードはプロジェクトとしての『DRIFT』の期間中に発表された'additional material'を入手するためのもので、有効期限が来年の11月までということもあって最近まで未使用だったのですが、上記の音源欲しさにそれらも含めてダウンロードしてみたところ都合7時間近くある宝の山だとわかり、これはぜひともレビュー対象にしなければと使命感を覚えたのです。個人的に最も驚いたのがファイル名「190711_Drift_190705 r10 Pshed 230605」で、再生した瞬間「Silver Bootsじゃん!!!!」とまさかの15年越しの音源化に大興奮しました。去年の夏にMixcloud上で公開されていたようで、例えばこの過去記事にも言及がある通り予てから僕は同曲の虜だったのです。

 

【追記:2020.9.14】 対応する記事をアップしました。

 

 

■ The Department

 

 avengers in sci-fiの木幡太郎と稲見喜彦によるユニットが放ったドネイションシングル『Distance』(2020)は、取り扱いを希望した各地のライブハウス等に彼らが無償で音源を提供、購入希望者は好みのウェブショップから音源を買うことでその店舗を金銭的に支援出来るという、コロナ禍ならではの冴えたリリース方法が印象的でした。アーティストがファンを巻き込む形で生の音楽との出逢いの場をリモートでサポート可能にするシステムとして非常に意義深い試みで、モノを通してコトの場を潤す好例として賛同者が増えれば良いなと思います。

 

 肝心の音源もハイクオリティで、表題曲「Distance」はサウンドこそ一変してしまった世界の影のようにセンチメンタルでありながら、アヴェンズファンなら涙が出そうになること請け合いの未来志向の歌詞が心に響き、c/w曲「Virtual Celebration」のアッパーな衝動性は曲名よろしく現時点ではバーチャルに閉じ込められているけれども、いつの日かこれをリアルで味わえたらと思わせてくれるこれまた発展性を有したダンスチューンでした。

 

【追記:2020.11.16】 対応する記事をアップしました。

 

 

■ BUBBLE-B

 

 入手困難だった過去のアルバムが5月1日よりBandcampで配信され始めたので、未所持だった『金持ち男'90+』(2000;2020)と『ガモリ+』(2002;2019)と『バブルBのビッグ・バン』(2009)を購入し、そのナードコア加減とナンセンス具合に大いに楽しませてもらっています。『ガモリ2』(2010)は現物で所持しているので今のところ配信版は買っていませんが、+の追加分があるのでいずれ購入するつもりです。

 

 三作とも当然ながら2020年から振り返るとネタが古いのが翻って面白く、「MOMOØWY」「IREBA'N'ROCK」「YAGURA SAMBA」「アニメ検定」あたりは特にツボでした。YouTubeでMVは繰り返し鑑賞していてもやはり音源で聴きたいと思っていた楽曲は果たして素晴らしく、「アムロケット」「バブルBのゆく年くる年」「Silver And Gold Dance (Acid)」は音だけも名作です。また、「内容は秘密です」と書かれているために曲名は伏せますが、『ガモリ+』の追加二曲はどちらも最高でした。

 

 

■ Lotus

 

 来る8月21日にリリースされるニューアルバム『Free Swim』(2020)が待ち遠しいLotusについては、ジャムバンドという特性上コロナの煽りをモロに受けていると予想されます。それでも生の音楽を諦めていない彼らは、来月にはドライブイン形式でオーディエンスを招ける会場(詳しくは「Live-In Drive-In」で検索)でライブを行うみたいで、シアターもですがここに来て古い文化が再評価されているのは面白いですよね。さて、レビューをするならば前出の新作をと予定していますが今は同時にBandcampにあるライブ音源の蒐集にも忙しいため、その中からもおすすめを紹介出来たらなと思案しています。無料ダウンロードや最低価格設定なしの音源もあるので、初心者でも手を出しやすいはずです。

 

 参考までにいくつかフェイバリットを挙げてみますと、『86 Revolutions』(2017)収録の「Livingston Storm」はスタジオ音源版を圧倒する珠玉の出来栄えで感動しましたし、「Slow Cookin'」を間に挟んだ「Neon Tubes」も実にハイセンスなリプリーズで惚れ惚れします。『Post-Rock Set』(2010)および『Spring 2012 Selections』(2012)はこのクオリティで無料でいいのかと驚きで、前者では「Cain & Abel」と「Destroyer」が/後者では「Invincibility of Youth」と「Wax」のライブアレンジがとりわけ素敵です。カバー曲集『Unoriginals - Live 2015』(2015)もなかなかどうしてLotusみに溢れており、「Inspector Norse」「Ghosts N Stuff」「We Are Now Connected」あたりはオリジナルを敷衍していると絶賛します。また、特集記事では若干ディスってしまった『Eat The Light』(2016)の補遺盤(?)にあたる『Drink The Light』(2017)も遅まきながら購入したところ、「Bulletproof」は素直に良曲と好感触でした。

 

【追記:2020.10.16】 対応する記事をアップしました。

 

 

■ 80KIDZ

 

 「Don't Stop」(2019)・「Always on My Way」(2019)・「残照」(2020)とコラボレーションを含む散発的なリリースこそあれ、そろそろ大きな動きを見せてほしいなと期待していた彼らが次に始めたプロジェクトは、『RAW WNDS MIXTAPE』と題された自由度の高いものでした。販売形態が配信とカセットというのもユニークポイント。

 

 その第一弾EP『RAW WNDS MIXTAPE #001』(2020)を聴いた段階では、『80:XX』(ハチマルシリーズ)と同じくフロアライク且つインスト主体の音作りで期待出来ると良作の予感を覚えるに留まりましたが、第二弾EP『〃 #002』(2020)は収録内容がとても素晴らしく、別けても「Welcome to My House」と「Monologue」は過去のトラック群を比較対象にしても上位に食い込んでくるほどのお気に入りです。「Monologue」はこれぞまさにキャリアの集大成と喧伝したい名曲で、音色のチョイスや響きの円やかさには年相応の大人な80KIDZが表れている一方で、楽想というか曲の組み立て方には初期の貪欲にメロディアスだった頃の若さが窺え、円熟した享楽性が感じられました。

 

【追記:2020.11.4】 対応する記事をアップしました。

 

 

■ 2019年のアニソン

 

 ここまでに掲載したどのミュージシャンの音源よりも僕が真っ先にレビューに取り組んで終止符を打たなければならない企画は、遅々として進んでいない【2019年のアニソンを振り返る】です。自分でもあとどれだけの楽曲を紹介するつもりでいるのかが曖昧なので、以下に曲名を書き出してみます。詳しくはこの記事の2章以降をご覧くださいと丸投げしますが(後の別項で具体例となるスクショを貼るのでスルーしても構いません)、僕がレビュー対象を選定する基準としているのは『自作のプレイリストのうち「3rd」までに入る楽曲』です。この条件をクリアしているのに未だにレビューしていない2019年のアニソン(主題歌・挿入歌・劇伴)は…

 

 「Share the light」「UP-DATE×PLEASE!!!」|「パパパ」|「Break the Blue!!」「Colorful☆Wing」「Sign」|「龍星群」「天泣」「久遠」|「Q-vism」|「輪!Moon!dass!cry!」|「三原色」|「恋せよみんな、ハイ!」|「ひとりぼっちのモノローグ」「まけるなアル かがやけアル」|「shadowgraph」|「町かどタンジェント」「よいまちカンターレ」|「Don’t think, スマイル!!」「憧れFuture Sign」「スマイルスキル=スキスキル!」

 

 …の21曲でした。同一作品の楽曲は| |で囲うようにしてあるので、作品数に直すと14でこれがそのまま記事数の目安です。加えて、リストは常に更新が行われているため、2019年末日の段階ではリスト入りしていたたものの現段階で外れてしまっている楽曲も10曲程度あります。更には、「3rd」までに入っていなくともレビュー対象にしたら面白そうな楽曲のストックもいくつかあり、それらについても単独記事を立ててまで言及すべきかどうかは悩みどころです。

 

【追記:2020.10.6~】 対応する記事にはリンクを貼っていきます。

【追記:2020.11.30】 残りはこの記事にまとめました(企画終了)。

 

 

■ 2019年のアニソン+

 

 厄介なことに上記のリストは「アニソン+」(用語の意味はこの記事の2.5を参照)の分を考慮しておらず、未だに記事を立てていない『ラブライブ!シリーズ』『マクロスシリーズ』『戦姫絶唱シンフォギア』『プリキュアシリーズ』に関する振り返りも行わなければと考えています。このうち『マクロス~』については2019年中に新規音源のリリースがなかった(はず)なので、同年5月に放送された『発表!全マクロス大投票』の結果に因んだレビューをアップする腹積もりです。

 

 余談ですがつい最近になって『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の円盤を購入し付属のブックレットで制作秘話を今更ながら新たに知れたため、リンク先で扱った『ワルキューレは裏切らない』(2018)収録曲の再レビューも織り込みたいと思っています。

 

【追記:2020.11.30】 以降の三項目も含めて「アニソン+」作品については今後より網羅的な内容で更新したいので、アニソン振り返り企画からは除外することにしました。詳しくは上の項目にリンクした【2019年のアニソンを振り返る】の記事の「おわりに」か、企画終了の記事の冒頭部*をご覧ください。

 

 

■ SHOW BY ROCK!!

 

 ここからは【2019年のアニソンを振り返る】とは直接関係ないけれども、「アニソン+」に纏わるネタです。2019年の分というか旧アプリ時代を総括した連作記事には、お陰様でポジティブなリアクションを多くいただけています。現在は新アプリ『SHOW BY ROCK!! Fes A Live』が好評配信中で、ゲーム内は新曲の実装ラッシュで深い聴き込みが追い付かないほどです。マキシマム ザ ホルモンをモデルとするタイアップバンドの登場も俺得で驚きでした。

 

 音源として配信されているものはまだ一部に留まりますが、既にフェイバリットがたくさんあります。特に新規の作品オリジナルバンドは3組ともレベルが高く、ソロ曲も含めて好きなナンバーを挙げるならMashumairesh!!からは「ヒロメネス」「キミのラプソディー」「惑星のダンスフロア」「シネマティックメモワール」「Have a nice MUSIC!! (デルミンVer.)」が、DOKONJOFINGERからは「Red Numbers」「移動手段はバイクです」「カバンには鉄板です」が、REIJINGSIGNALからは「SSG」「Parallelism Crown」「ネオンテトラの空」「VIVID」がプレイリスト入りしています。このラインナップの中では、フックとなるフレーズが全セクションに登場し過剰なまでのアッパーさを誇っている蠱惑のダンスミュージック「SSG」と、不良やんちゃバンドらしい荒々しいサウンドの中に垣間見える劣等生の矜持に確かな美しさを覚えた「Red Numbers」が個人的な二大ヒットです。

 

 

■ プリティーシリーズ

 

 シリーズ第3作『キラッとプリ☆チャン』の楽曲を特集した2019年の振り返り記事はアップ済みですが、そこに『昨年からMXで再放送が始まった前作『プリパラ』の音楽も含めて、僕の中で『プリティーシリーズ』への評価は日に日に高くなっています。心情的にはブログテーマ「アニソン+」へ振り分けるのにも吝かでない』と記した通り、作品ごとその音楽を取り立てたい域に突入している言わば「アニソン+昇格待機組」であるというのが、僕にとっての『プリティーシリーズ』の位置付けです。

 

 このうちシリーズ第2作『プリパラ』に関して、作品としての知識はMXでの再放送分までしか持ち合わせていませんが(今は2ndシーズンが始まって間もない段階)、『プリパラ&アイドルタイムプリパラコンプリートアルバムBOX』(2019)のおかげでキャラソンの把握は先んじて済ませてしまっています。ここまでにも幾度か存在をちらつかせている「自作のプレイリスト」には既に『プリティーシリーズ』の項が用意してあり、『プリチャン』および『プリパラ』の音楽のお気に入りから上位30曲をセレクトしてあるため、以下にExcelの当該部のスクショを掲載することで今後特集記事を作成する際の参考としたいのです。いずれはシリーズ第1作『プリティーリズム』の音楽にも手を出す気でいるので、その際は各ブロックの上限選曲数を15に変更して都合45曲編成になると踏んでいます。

 

 

 画面左から「1st」(上位1~10位)「2nd」(11~20位)「3rd」(21~30位)のブロックです。具体的に各曲に言及していくと限りがないのでここでは自重しますが、全体的にハッピーで前向きで元気を貰えるような楽曲が多いのが『プリティーシリーズ』の音楽の魅力ではないでしょうか。遊び心が満載の歌詞の中にも時折はっとさせられるような含蓄のあるフレーズが込められていて、女児向けと侮る勿れのクオリティの高さです。また、前掲の振り返り記事の中に「電波ソング」という言葉を出している点を取っ掛かりにすると、90年代末期~2000年代中頃にかけてそう形容される音楽が好きだった方は、この界隈に踏み込めば当時を彷彿させる電波な楽曲にまた会えますよと教えたくなります。女児向け作品に「○○おじさん」が沸く理由は様々でしょうが、音楽面に関してはこの手のノスタルジーもある気がしますね。

 

【追記:2020.12.20】 対応する記事は未だ作成していないものの、この記事の中で言わば二度目の更新予告(パブリックコミットメント)を行いました。この間に宣言通り『プリリズ』の音楽や『プリパラ』のゲームベストにも手を出し、プレイリストが20×3の全60曲編成になった次第です。

 

【追記:2021.1.30】 対応する記事(その1)をアップしました。

【追記:2021.2.13】 対応する記事(その2)をアップしました。

 

 

■ アイカツ!シリーズ

 

 『プリティーシリーズ』と同じく「アニソン+昇格待機組」ということでこの位置での紹介です。こちらも作品として持ち合わせている知識はMXでの再放送分(今は2ndシーズン途中の段階)と、例外的に本放送で視聴していた『アイカツフレンズ!~かがやきのジュエル~』および『アイカツオンパレード!』のものだけですが、キャラソンと主題歌の殆どは音源として所持しています。まず種々のベスト盤の音源を基準として、歌い手やアレンジが異なるバージョンが存在するものは適宜収録先から補完するスタイルでちまちま把握していきました。揃え切っていないのは『~フレンズ!』の音楽で、これはベスト盤のリリースが未だ(今月26日発売予定)だからです。

 

 

 こちらも現時点でのお気に入り上位30曲がセレクト済みなので、今後の特集記事のためにとプレイリストのスクショを掲載しました。ただ、「(MONACAプロデュース以外)」と妙な注釈が付いている点から察せるように、『アイカツ!シリーズ』の音楽のうちMONACA所属のクリエイターが手掛けたものについてはそのまま「MONACA」の領分で管理しているため、実際には更に多くのお気に入り楽曲が存在します。それらは普通に文章で紹介しますと、「1st」には「ドリームバルーン」と「ハローニューワールド」を、「2nd」には「Angel Snow」と「Wake up my music」を、「3rd」には「Bon Bon Voyage!」「KIRA☆Power」「Let's アイカツ!」「アイドル活動!」「オーロラプリンセス」「放課後ポニーテール」の6曲をそれぞれ振り分けています。

 

 『アイカツ!シリーズ』の音楽の魅力は各キャラクターのパーソナルな掘り下げが上手なところだと考えていて、どういったバックボーンでそのキャラが成り立っているのかに説得力を持たせる材料として、強固な世界観に根差した歌詞内容とサウンドメイキングが展開されているのが丁寧だとの所感です。過去作のキャラが全員集合した『~オンパレード!』は一応視聴済みとはいえ、やはり順を追って視聴中の『アイカツ!』のみが今のところ自分に身に付いている作品知識の全てと言えるので、上掲リストに記載した曲名のいくつかに付されている「~キャラ名 Ver.~」については、正直「誰?」と思いつつ聴いているものもあります。それでも曲から想像出来る余地が大きいため、「この曲の子は実際にはどんなパーソナリティでいつ出てくるんだろう?」と、キャラを知らない状態でもそれはそれで楽しめるんですよね。また、『プリティーシリーズ』とは異なり『アイカツ!シリーズ』の場合は、可愛い楽曲よりも大人びた楽曲のほうが好みなのも我ながら不思議です。

 

 

■ 改訂したい記事

 

 最後にふれる視点は特定のアーティストや作品に基いたものではなく、アメブロの機能改善で投稿上限数が1.5倍になったことによる可能性の広がりに根差した過去記事改訂欲求です。これまでの上限のせいで部分的に言葉足らずだったり尻切れ蜻蛉で終わってしまったりした自覚がある記事に関しては、いつか完全版に修正したいと思っています。

 

 例えば「お気に入りのMV紹介記事」にはリンク付き目次を作成したいですし、「当ブログに於けるメロディ区分の説明記事」には更なる特殊例の紹介とまとめのセクションを追記したいです。エンタメに対するイデオロギーを爆発させている「誰得アニメコラム」も「その1」には表現が不親切な箇所が多々ありますし、「その2」は2019年までの視聴分で既に限界に達していて今年の分はどうしようとやきもきしていました。これらのネックが解消される可能性がある以上、優先度は低いものの改訂に臨みたいです。

 

【追記:2020.12.19】 MV紹介記事は目次を作成しないスタイルで全体を改訂しました。

 

 

■ おわりに

 

 以上、今後の更新の指針となり得る音楽ネタの開示でした。当座のレビュー欲をひとまず満たすのも精神衛生上必要だったので思い付く限りに書いてみましたが、これが皮算用で終わらないことを自分事とはいえ願いたいです。ただ、やはり今は「インプット>アウトプット」のモードゆえ、「今すぐハイペースで更新するぞ!」とはならないでしょうね。冒頭ではコロナ禍の世の中を見通すようなことを主張したものの、結局僕も終わりの見えないコロナ禍から逃避したい気持ちで新たなインプットに縋っているだけかもしれません。

 

 最後に「これはポジティブな話ではない」と前置きしたうえで、本記事に書くか書かないか迷いに迷って結局見送った作品がひとつだけあることをお知らせします。今までの僕ならば確実に言及していたはずですが、最近の関係者の野放途な発言に思うところありでどんな意見だろうと表明するのが馬鹿らしくなってしまったのです(実はこれもアウトプットに委縮している要因の一つ)。この負の感情は一過性のものと信じてもう数ヶ月経ちますが未だに消化しきれていないので、喉元の熱さを忘れるまでは口を開かないことにしました。何を腹立たしく感じたのかは事細かに説明出来ますし何なら下書きには渾身の反論文が認めてあるほどには喉元まで出かかっているものの、敢えて抑え込んで内容物を晒してはやらないというのが僕なりの対抗策です。

 

 これと似たような苛立ちを一昨年はいくつかの邦楽ロックバンドのフロントマンの言動に対して覚えていて、その時のお気持ち表明はこの記事の終盤に残っています。リンク先の内容は今回の背景のごく一部を説明するだけに過ぎず、ゆえに「晒した」ことにはなりません。ただ、当時のモヤモヤが今でも残っているかと問われたら「3割以下には減っている」と答えられるくらいには消化出来ているため、今抱えているモヤモヤも時間の経過と共に薄れていくでしょう。また、いくら制作側の思想や言動が気に入らなかったとしてもそのことと作品の良し悪しは分けて考えられるので、中身が良ければ依然好きのままですしこれまでの好きを否定する気もさらさらありません。実際一昨年のケースでも、「もう二度と聴かんわ!」となったバンドは結局一組もありませんからね。僕はそう簡単に自分の好きを消せる人間ではないので、然るべきタイミングが来ればしれっとポジティブな意見を述べるつもりです。今は未だその時ではなかっただけと跡を濁して、久々の記事を立ちます。