マインドフルネス・ストレス低減法（MBSR）認定講師マインドフル・セルフコンパッション（MSC™）Trained Teacherアドラー心理学勇気づけ講師としてバランスが取れ
自他に愛情深く
人生の困難に負けない
柔軟な心を育てる
メンタルヘルス講師
ジュバ智子です
自分への優しさを説く私は
頑張らずに
自分を労わることの大切さについて
このブログでも
折に触れてお伝えしています。
そうはいっても
社会生活の中では
頑張らなけれならないことが
沢山ありますし
頑張らないで楽をし続ければ
自分の成長につながりませんから
何を頑張って何を頑張らなくていいのか
よくわからなくなることも
あるかも知れません。
でも実は
「何を頑張るか」を決めるのは
とっても簡単。
目の前のタスクに対して
あなたが
頑張るか否かを
決めるだけだからです。
ちなみに私は
決算期になれば
決算を終えるために頑張り、
講座を開くとなれば
それに向けての準備を頑張ります。
明日から旅行となれば
夜遅くまで頑張って準備をします。
こんな風に
あなたもきっと
何を頑張るのか、
殆ど無意識に決めていると思います。
つまり
何を頑張って
何を頑張らないかは
その時の事情によって
自分で決められること。
それが
「理想の私を目指す」といった
抽象的ななことでも
「シャツにアイロンをかける」のような
日常のタスクであっても
あなたがこれは頑張った方がいいここは頑張っておこう
と思うなら、
頑張ればいいんです。
ここで今日のテ－マです。
この「何を頑張るか」よりも
ずっとずっと大切なことがあります。
それは
どこまで頑張るか
ということ。
これは本当に大切。
この「どこまで頑張るか」で
しくじってしまうと
心身をすり減らして
取り返しのつかないことになるからです。
それでは
どうやったら
「どこまで頑張って」
「どこで自分を緩めるか」
知ることができるのでしょうか。
わかりやすい目安として
耐性の領域
zones of tolerance
というコンセプトがありますので
説明しますね。
まず↓の図を見てください。
これが「耐性の領域」で
３つのエリアがあります。
この3つのエリアは
あなたの心や身体の状態だと
考えてください。
緑の「安全・安心」の領域は
自分が安心していられる、
何のチャレンジもない、
つまり「頑張らない」領域です。
この領域は
疲れた自分を労わり、
リチャージすることができる
とても大切な領域ですが、
いわゆる
「コンフォート・ゾーン」
という場所ですから、
ここに居続けると
全く負荷がないので
成長することができません。
ですので
「常にそこに留まる領域」というより
「外に出るために休む領域」と
捉えておくといいです。
そして
私たちが健全に頑張れるのは
黄色の「挑戦」の領域 にいる時です。
この領域は
コンフォート・ゾーンの外側、
適度なチャレンジを受けていると
感じる場所です。
安全・安心の領域で
心も身体もチャ－ジされ、
多少の負荷なら背負って歩ける、
だからこそ「筋力」がつく、
そんな状態ですね。
ただ
この領域にとどまりすぎたり
負荷が上がり過ぎると
赤の「圧倒の領域」に入ります。
この領域に入ると
寝つきが悪くなる急に不安になる疲れが抜けないちょっとしたことでイラつく
…といった症状など
実際の心身の不調が出てきます。
ですので
この領域に入ったと感じたら
すぐに緑の領域に戻らねばなりません。
そして
しっかり休み、
もう大丈夫となったら
また黄色の挑戦の領域に入って
頑張ってみる、
という動きを繰り返すのが理想です。
つまり
気持ちよく「頑張る」ためには
1）自分が今
どの領域にいるのか意識すること
2）安心・安全と挑戦の領域を
いったり来たりすること
3）圧倒の領域に入ったら
すぐに安心・安全の領域に戻ること
4）充分休んでから
挑戦の領域に戻ること
が大切、ということです。
ですが
現代人の多くが
自分と身体との接点を失い
頭（思考）を使ってでしか
自分の状態を理解できなくなっています。
そして頭は
自分の状態を好きなように定義します。
身体も心も
完全に圧倒の領域に入っているのに
頭だけが
もっと頑張れるはずだまだまだ疲れてなんていない
といった
誤情報を伝えてくるんです。
更にひどい時は自分に負けてどうするあいつには絶対勝つ弱い私なんて見せたら大変なことになる
みたいな「追い込み」まで
かけてきます。
これは特に「頑張り屋」や「負けず嫌い」な
タイプの人が陥りやすい傾向です。
これでは
圧倒の領域に入ったことが
わからないだけではなく
自分を圧倒の領域に閉じ込めるという
最悪の事態にもなりかねません。
頑張るどころか
あなたが壊れてしまうんです。
だから
マインドフルネス・ストレス低減法
８週間コースでは
セッション１で
身体感覚を感じ
それを受け入れる練習を、
セッション３で
身体と心で自分の限界を知る練習をして
自分の状態を
しっかりと理解することを学びます。
本当に耳を傾けるべきは
頭（思考）ではなく
身体が伝える状態だからです。
何を頑張るかはあなた次第。
あなたが自由に決めればいい。
ただ
どこまで頑張るかについては
本当に気をつけてください。
しっかりとあなたの
身体と心の声を聴いてください。
どうか
赤の領域に自分を追い込み
そこに自分を閉じ込めないで
自分の身体と心の声を聴き
安全・安心の領域と
挑戦の領域の間を
いったり来たりしていれば
あなたが何を頑張ろうと
あなたの「頑張り」は
必ずあなたに素晴らしい学びをくれますから
頑張りたいこと、
頑張らねばならないことは
人生にもれなくついてきます。
だからこそ
必要があれば
安心・安全の領域で思う存分休み
充電された身体と心で
新しいチャレンジに向かいましょう。
賢く、楽しく、
頑張ろうではありませんか
最後までお読みいただき
有難うございました！
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は32年目、現地日系商社勤務は29年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとセルフコンパッション、アドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
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