マインドフルネス・ストレス低減法（MBSR）認定講師マインドフル・セルフコンパッション（MSC™）Trained Teacherアドラー心理学勇気づけ講師としてバランスが取れ
自他に愛情深く
人生の困難に負けない
柔軟な心を育てる
メンタルヘルス講師
ジュバ智子です
誰にでも
「もうこんなの無理」というタスクや
「もう逃げるしかない」という状況に
追い込まれる時って
あるんじゃないかと思います。
そんな時はもちろん
タスクを放棄したり
その状況から逃げるのもOK！
辞める、逃げる、
避ける、捨てることで
自分が救われることは多々ありますし、
そういった「逃げ」の選択こそ
最高の選択であることも多いものです。
だから
逃げる自分を卑下したり
批判する必要は全くありません
ただ
もしも
自分の中にほんの少し
まだできるかも
もう少しやってみてもいいかも
という「火種」のようなものが
残っているのであれば
もう少し踏みとどまって
その課題に向き合い
そこから何かを学ぶことが
できるかも知れません。
今日は
諦める瀬戸際にありながらも
まだできるかも
もう少しやってみてもいいかも
…と感じている方へ
私の娘ちゃんの体験談を
ご紹介しようと思います。
ご参考になれば嬉しいです。
5月末まで10か月ほど
日本でワーホリをしていた娘ちゃんですが
イベント会社でのバイトに
実は「大苦戦」したんです。
このバイトを始めてしばらくすると
ちょっとのことでは
音を上げない娘ちゃんに珍しく
このバイトは本当に無理
マジで辞めたい
という
苦しい気持ちを伝えるLINEが
何度も入るようになりました。
私は
彼女から助言を求められない限り
ああした方がいいとか
こうしたらいいと言った
具体的なアドバイスはしません。
アドラ－心理学的な関わり方です
ですので
辞めるも続けるもMちゃんが決めていいよ
自分で正しいと思うことをやりなよ
と伝えながらも、
彼女の話は
しっかりと聴き続けていました。
話を聴いてみると、
無理だと思った理由には
まあ色々あって。
そもそも仕事に慣れていない上
作業スピ－ドが速いからついていけない。
しかも管理者の段取りが悪く
その日の業務内容がよくわからない。
何をしていいか分からない中で
手探りで作業をする。
間違うと叱られる。
周りのバイトの子は
自分のことで精いっぱい。
忙しいと皆がイライラして
雰囲気がどんどん悪くなる。
…そんな感じ。
確かに楽な職場ではない
娘ちゃんの苦情は大抵
管理職の男性の段取りの悪さ
周りの人の冷たさ
に集中していたんですね。
私に心の内を吐き出しては
辞めたい辞めたいと繰り返す娘ちゃん、
とうとう
辞表を書くから、ママ添削して
というところまで来ましてね。
私が敬語を少し修正したりして
辞表を準備したのですが
なぜか提出しない
しばらくすると娘ちゃんは
やっぱりもうちょっとやってみる
慣れの問題かも知れない
と言うようになりました。
そうこうするうち
週を追うごとに
娘ちゃんのモチベ－ションは
不思議なくらいに上がっていき
ドイツへの帰国を前にして
バイトの最後の日が近づいた時は
辞めたくないよ～
みんなが大好き
最後の日は絶対泣いちゃう
と言い出す始末
「もう無理」が
「辞めたくない」に変わっていました。
そんな娘ちゃんに
どんな心理的変化があったのか
聴いてみたところ
どうやら
自分が嫌いだと思っていた人たちの
いいところを見つけるようにした
ようなんですね。
そうすると
大嫌いだった管理職の男性も
手際が悪いなりにも
一生懸命やっている姿が見えてきて
自分の手際の悪さを自覚して
謝ることがあるとか
バイトのスタッフに気を配って
忙しい日にはおやつを買ってくるとか
そんな彼の優しい行動に
気づけるようになったそうなんです。
そして
今まで「冷たい」と思っていた仲間は
全員が冷たいのではなく
質問すれば丁寧に答えてくれる人や
ねぎらってくれる人もいることに気づいた、
自分から笑いかけると
声をかけてくれる人が増えた、
そんなことも話してくれました。
要するに
自分が人を見る目を変えたら
見えるものも変わり、
その結果
「無理だ」と思えたことも
「何とかなる」と思えた
ということだったのです。
人間関係が楽になって
仕事にも慣れたら、
娘ちゃんは
バイトが楽しくて仕方がない
バイトの最後の日は
例の管理職の男性が
娘ちゃんと仲の良いバイト仲間を呼んで
盛大なお別れ会をしてくれたそう。
娘ちゃんにとって
最高の思い出になったようでした。
こんな風に
自分が置かれた状況や
自分を取り巻く人間関係、
そこから「善きもの」を
引きだそうと決めてみると
あなたを勇気づけてくれる
沢山の素敵なことが見えてきたりします。
どうせあの人は
どうせこの職場は
…と諦めの目で見るのではなく
積極的に「善きもの」を
自分から探しに行く姿勢をとると
思いがけない突破口が
開けてくることがあるものです。
もしもあなたに
もうちょっと頑張ろう
という気持ちが
少しでもあるのであれば
是非「善いもの探し」に出かけましょう。
娘ちゃんと同じような体験が
あなたを待っているかも知れません。
そして
冒頭にも申し上げた通り
これはあなたの中に
モチベ－ションの火種がある場合の話。
逃げる、辞める、
避ける、捨てるも
大切な選択肢であることを
忘れないでいてくださいね
あ、それからね
娘ちゃん曰く
教えて貰えない仕事は
見様見真似で必死で覚えたよ
私自身もものすごく
努力したんだよ
とも言っておりました！
最後までお読みいただき
有難うございました
それではまた明日！
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は33年目、現地日系商社勤務は30年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
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