『DEAR BOYS ACT3 10巻 (八神ひろき)』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『DEAR BOYS ACT3 10巻 (八神ひろき)』

 

4063713334 DEAR BOYS ACT3(10) (講談社コミックス月刊マガジン)
八神 ひろき
講談社 2012-06-15

by G-Tools

 

 

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【あらすじ】

ついに瑞穂が全国の頂点を争う日が来た。相手はかつて哀川がキャプテンを務めていた天童寺‥‥そして哀川の父が監督を、兄がコーチを務めているチームでもある。数々の苦闘をくぐり抜け育んだチームの絆が哀川を支える。すべての思いをぶつけ、今宿命の瑞穂対天童寺の試合が始まる‥‥インターハイ全国大会決勝戦開幕!!

 

 

バスケットボールをテーマとした作品です。

今巻で、全シリーズ・63巻目(+おまけが一冊)となる超長期連載作品です。

週刊連載ならば50巻は珍しくはありませんが、月刊連載で50巻オーバーは驚くべき数字です。

連載開始が1989年で、今年で20年目・・・、私は単行本の3巻目からリアルタイムで集めているので、

なんだかんだ17年間~18年間くらいの長い付き合いとなります(^^;。

当然、私が集めている漫画の中で最も古くから集めている作品でして、

冗談なく、私は、この作品と共に成長してきたと言っても間違いないかな、と思っています。

 

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ここからは、10巻(事実上63巻目)の感想。

10巻では、インターハイ決勝・『瑞穂vs天童寺』の試合前の様子が描かれつつも、

ついに『天童寺戦』が描かれることとなりました。

 
ついに因縁のライバル校・『成田中央』を倒し決勝へコマを進めた『瑞穂高校』

決勝の舞台では、体育館全体が優勝候補筆頭の『天童寺』の応援しているという

圧倒的なアウェイ状態で試合をすることとなるが・・・・。

 

というのが10巻のあらすじでして、ついに『天童寺』との決勝が始まることとなりました。

作者もあとがきで書いているように、この試合がまさしくラストエピソードでありまして、

ほぼ間違いなく『瑞穂高校(主人公チーム)』が勝ち、ハッピーエンドで終わるものだと

思われます(20年以上も連載してきて最後の最後で負けさすことは無いと思う)。

 
まんが栄養素-DEAR BOYS ACT3 10巻

 
まんが栄養素-DEAR BOYS ACT3 10巻

 

そんな10巻で面白かったのが、試合前の両チームの様子でしょうか。

前巻では『哀川』を除く、チームメイトにスポットが当てられたエピソードが描かれたことで

それぞれの決勝にかける想いが描かれましたが、今巻では主人公・『哀川』にスポットが

当てられることとなりました。 このエピソードでは、『哀川』の「父親・兄貴との確執」・

「天童寺(沢登)に対する想い」などが描かれつつも、瑞穂高校の面々に励まされて元気を

取り戻していくという話が描かれました(また、『哀川の母親(新登場?)』が登場してきて

分裂してしまった哀川家の現状を悲観するという話も描かれました)。
 

このエピソードを描くことで、『天童寺戦』での勝負が、ただの高校で一番を決める対決という

意味合い以外に、『哀川家』の分裂を修復するという意味合いも持ってくることとなりまして、

非常に上手い伏線話であったと思います。

 
まんが栄養素-DEAR BOYS ACT3 10巻
 
まんが栄養素-DEAR BOYS ACT3 10巻
 

そんな感情論が乱れ飛ぶ『瑞穂高校』の様子とは正反対に、『天童寺高校』の方では

あくまで冷静に試合に向かっていく描写が描かれていきます。 特に、『天童寺高校』の

監督・『哀川昭彦(主人公の兄)』の「天童寺の勝利は自明の理。奇跡など起こりようがない」

という言葉は『天童寺高校』の強さ表わす言葉でありましたし、キャプテン・『沢登』がチーム

メイトに語りかけた言葉からも絶対に負けるわけにはいかないという想いが伝わってきました。

 
まんが栄養素-DEAR BOYS ACT3 10巻
 

そして、物語は進み、ついに決勝戦が始まることとなりました。
これ以降の展開については読んでいない方へのネタバレとなってしまうので詳しくは

書きませんが、この作品のラストエピソードらしい緊張感あふれる展開になっていますし、

また、最初から予測が出来ない展開へ進んでいっている所が良いですね。
 
次巻も楽しみです。

 

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【総評】

ついにラストエピソードへ突入です。

まあ、完結までにあと5~6冊は費やすと思われますので(笑)、まだまだ長い付き合いと

なると思います。 次巻も大いに期待したいですね。

  

点数的には

88点

です。

 

 

では、ここまで。

 

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