【マンガ感想】
- 『DEAR BOYS (八神ひろき)』
- 八神 ひろき
- DEAR BOYS ACT2 20 (20)
バスケットマンガ。
多分、日本のバスケットマンガの中で連載期間が一番長いのではないかな?
月刊誌で、43巻(第一部が23巻で完結・第2部が20巻目)ですからね。
簡単にこの作品を説明すれば、
出てくるキャラほぼ全員、『美男美女』です。 しかもほぼ全員天才キャラです。
基本的にキャラの顔の輪郭は同じで髪型と目でキャラの書き分けをしてます。
まあ、絵がかなり上手いので、キャラを間違えることはありません(脇役は別)。
ただ、この人の絵は好き嫌いが分かれるらしい。
基本的に、バスケットの試合はあまり面白くありません(おいおい)。
テレビを見ている感じで、想像してください。
『キャラのドアップが中心のバスケの試合』
を。
例えば、格闘系の番組でも、選手のアップだけではなく、
少し離れた位置から全体の流れが分かるように放送してますよね。
だけど、この作品はキャラのアップが中心で、全体の流れが分かりずらい。
『キャラがどの位置でプレーをしているのか』
『何故このキャラがカバーに来れるのか』
『リングに当たって跳ね返ったボールがどこに落ちたのか』
とか、普通にわかりません。
バスケット漫画としてかなり致命的な部分なのですが、
それらを補いさらにこの作品の完成度を高めているのがキャラクター達です。
キャラ描写の素晴らしさが、この作品が人気があるところだと思います。
なので、私はバスケの試合よりも日常や練習風景の方が好きです。
まあ、なんだかんだ言って、かなり好きな作品ですよ。
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で、今回の20巻のレビュー。
インターハイの3回戦。
瑞穂高校 対 湘南大相模 の続き。
両校とも神奈川代表。 なので、県予選で一度戦っております。
同じ相手にしかも短期間で試合させるという、漫画家にとって無謀な展開。
だって、一回目より良い試合を書かなければならないし、
同じような展開は使えない。
基本的に、主人公チームはインターハイ優勝しなければなりません。
つまり、こんな相手に苦戦しているようだと、
かなりのハード設定にしてある、絶対優勝校には勝てないし、
読者が納得しません。
で、この作者が考えることは、毎回同じ。
『瑞穂高校のレギュラーの一人を参加不能にする』
つまり、こいつがいなかったから苦戦したんだ、という言い訳。
第2部になって、ベストメンバーで戦ったことって、数えるくらいです。
その中で、『主人公の哀川』と『石井』は怪我をしません(控えがいない)。
少年漫画系を好きな人は、多分『石井』が好きだと思う。
生まれながらの天才キャラが多い中で、数少ない共感キャラ。
で、話を戻して、
今回は、『3ポイントシューターの三浦』が参加不能の状態。
県大会の湘南大相模戦では、『センターの土橋』が参加不能でした。
この試合は、レギュラーの中で一人だけ浮いている存在の、
『高階トウヤ』を掘り下げの意味合いを持つ、と思う。
じゃないと、この試合を組んだ意味がない。
話もその方向に行っております。
次の巻で、やっと湘南大相模戦が終りそう。
ネタばれしてもなんですので、中身にはあまり触れず・・・。
やはりこの作品は、一気に読むべき作品だと思います。
一巻一巻読んでいくと、月刊誌なのでペースが遅く、忘れてしまいます。
この作品が完結してから、読むのが一番だと思いますが、
一体いつまで続くのか、さっぱりわかりません。
平気で3年・4年は続くと思います。
ここまできたら、最後まで付き合いますよ。
では、ここまで。