「リボルバー・リリー」★★★~カッコイイ綾瀬はるかを堪能する映画 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
カッコイイ綾瀬はるかを堪能する映画
★★★
(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
 
(2023年/日本/139分)
 
【 脚本・監督 】
行定勲
 
【 原作 】
長浦京
 
【 出演 】
綾瀬はるか
長谷川博己
羽村仁成
シシドカフカ

古川琴音

清水尋也

ジェシー

佐藤二朗

吹越満

内田朝陽

板尾創路

橋爪功

石橋蓮司

阿部サダヲ

野村萬斎

豊川悦司

 

 

【あらすじ】

 

 関東大震災からの復興で活気を取り戻しつつある1924年・大正末期。

 巨額の陸軍資金が紛失し、陸軍は躍起になってそのありかを探していた。そのありかの鍵を握る少年・慎太は、小曽根百合という人物に会いに行くよう父親に言われ東京に向かう。

 汽車の中で陸軍に捕らえられそうになった慎太を抜群の戦闘能力で助けたのは小曽根百合だった。百合は、今でこそ東京の花街の銘酒屋で女将をしているが、実は16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイだった。

 百合と銘酒屋の仲間たちは、消えた資金の謎を調査するとともに、陸軍の魔の手が迫っている慎太を守るため戦いに身を投じるー

 

 

【コメント】

 

 お盆真っただ中の実家・盛岡。灼熱の暑さかと思えばいきなりのゲリラ豪雨だったりと、お墓参り泣かせの天候でありますが、我が家はお盆初日の午前中に早々にお墓参りを済ませ、家でゆったりと過ごしております。

 そんな中、家に籠りっきりでも楽しくないなと、涼みがてら映画でも観に行くかと鑑賞したのが本作。ここんとこアクション寄りの役柄が多くなっている綾瀬はるかがアクションに振り切った作品で、あの行定勲が監督ということで、前々からちょっと気になっていました。

 とはいえ他にも観たい映画はあったのでぶっちゃけ観ても観なくてもんよかったんですが、時間的にこちらのほうが合っていたので、じゃあ観てみるかと「盛岡フォーラム」にて鑑賞した次第です。

 

(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

 

 うーん惜しい、非常に惜しい!大正時代を舞台に、凄腕のスパイとその仲間たち、そして陸軍と海軍までも巻き込んだスリリングな冒険活劇。ストーリーも面白いし、綾瀬はるか演じる小曾根百合をはじめとした役者たちのキャラも立っているし、何より綾瀬はるかのアクションのキレが素晴らしい。主演なだけに綾瀬はるか出ずっぱりで、まさにカッコイイ綾瀬はるかを堪能する映画と言っても過言ではないでしょう。ただ、やっぱり全体的にアクションとドラマのバランスがいまいち。作り方次第ではメチャクチャ面白くなる余地があっただけに、非常にもったいない作りだったかなーと思えてなりません。

 そんな僕の本作の感想は以下の3つです。

 

1.カッコイイ綾瀬はるかを堪能する映画

2.作り方次第でメチャクチャ面白くなってたハズ

3.続編あるか?ないだろうなー

 

 メリハリという言葉で誤魔化してしまうのもアレなんですが、上映時間139分というなかなかの長尺の中で、アクションに費やしている時間よりもストーリー展開やドラマな部分に時間を割いているシーンが多くて、ちょっと間延び感が否めない。要するにアクションエンタメとしてテンポがよろしくない。これは原作がそうだからって言われると元も子もないんですが、要所要所にあるスリリングなガンアクションシーンのクオリティが素晴らしかっただけに、もっと盛り込んで欲しかったなーと。綾瀬はるかの身体能力のキレも良いし、シシドカフカや古川琴音といったサポーターたちのアクションのカッコよさも良き。テンポの良さとアクションシーンの盛り込みをすればもっともっと面白いアクション映画になっていたに違いないと思えてなりません。

 

 あと、個人的には主人公・小曾根百合の過去といったパーソナルに踏み込む展開はまだ不要だったかなと。まあ原作がそうなんでしょうが。続編ありきで考えてしまうと、今回は小曾根百合という元スパイの最高傑作たる所以、底知れぬ強さを描くことに終始したほうが面白かったと思います。それこそ小曾根百合のガンアクション無双をこれでもかというくらいに盛り込み、パーソナルに踏み込むのは続編以降でも良かったかなと感じましたね。

 

(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

 

 ラストシーンの汽車の中でのシーン、小曾根百合を狙った片目の殺し屋が登場するんですが、この殺し屋があの鈴木亮平だったのはニヤリとさせられましたね。それこそ1秒も登場してないんじゃないかな。

 そんなわけで、小曾根百合の活躍はまだまだ続くとばかりに、続編への含みを持たせた終わり方をしているわけですが、果たして続編あるかなー?まずまず楽しめたし個人的には期待したところですけど、ないだろうなー・・・まず原作がないし、ヒットもしていないみたいだしね。興収や原作抜きにして作ったとしても、これくらいの面白いシナリオを書ける人がいるのか?というところもあるし。

 綾瀬はるかのアクションの代表作足り得る作品だっただけに、非常にもったいないなーと思いました。

 

 

【2023年度 Myランキング】(8/14時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 暑さで汗疹できちゃった。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

  3位:ザ・フラッシュ ★★★★☆

  4位:ロストケア ★★★★

  5位:ヴィレッジ ★★★★

  6位:キングダム 運命の炎 ★★★★

  7位:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★

  8位:シン・仮面ライダー ★★★★

  9位:アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

 10位:ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE ★★★☆

  次点:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆

     非常宣言 ★★★☆

     最後まで行く ★★★☆

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:レジェンド&バタフライ ★★

  3位:ノック 終末の訪問者 ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

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『リボルバー・リリー』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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