「マッシブ・タレント」★★★~吹っ切れたニコラス・ケイジの雄姿に拍手 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
吹っ切れたニコラス・ケイジの雄姿に拍手
★★★
(R), TM & (C) 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.
 
(2022年/アメリカ/107分/The Unbearable Weight of Massive Talent
 
【 脚本・監督 】
トム・ゴーミカン
 
【 出演 】
ニコラス・ケイジ
ペドロ・パスカル

シャロン・ホーガン

アイク・バリンホルツ

アレッサンドラ・マストロナルディ

ジェイコブ・スキピオ

ニール・パトリック・ハリス

ティファニー・ハディッシュ

 

 

【あらすじ】

 

 かつて栄光を納めながらも今は多額の借金を抱え落ちぶれたハリウッドスター、ニック・ケイジ。妻とは別れ、娘からも愛想をつかされて、もはや俳優を引退しようとするところまで来ていた。

 そんな中、スペインの大富豪の誕生日パーティに参加するだけで100万ドルが得られるという高額のオファーが舞い込み、借金返済のためニックは渋々オファーを受け入れる。

 ニックの熱狂的なファンだという大富豪ハビとニックは意気投合し友情を深めていくが、ニックはCIAのエージェントからハビをスパイしするよう依頼される。ハビの正体は、実は国際的な犯罪組織の首領であるというのだった。

 友情を取るかCIAに協力するか、板挟みになったニックは思い悩む―

 

 

【コメント】

 

 年度末の書類整理の山山山。毎年この時期にはウンザリするわけですが、そんな中での唯一の癒しが言わずもがな映画鑑賞。今年はなかなかに興味をそそる作品の公開が多く、土日は足しげく映画館に通っている今日この頃です。

 その中でも、前々からこれは面白そうだぞと目を付けていたのが、映画ファンなら知らぬ者はいないご存じニコラス・ケイジ久々のメジャー作。90年代00年代は輝かしい実績を誇っていたものの、ここ数年は本当に低予算のB級作品にばかり出演していて落ちぶれたもんだなーと思っていましたが、ここへ来て起死回生のスマッシュヒットとなった作品ということで楽しみにしていました。

 とにもかくにも復活したニコラス・ケイジの雄姿を拝見しようと「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

(R), TM & (C) 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

 

 いや~吹っ切れましたな、ニコラス・ケイジ。本編でも本人の名前で登場して、これだけの自虐ネタでもって演じ切るプロ魂素晴らしいです。過去の栄光との葛藤や、借金で落ちぶれていくみじめさ、でもやっぱり俺はアクターだ!何でもやってやるぞ!というプライドをかなぐり捨て体当たりで挑んだ気合がひしひしと感じられます。というか、そういったストーリーです。

 よくこんな自虐な映画出演に出たもんだなと思いつつも、そこには明瞭なニコラス・ケイジへのリスペクトが感じられる内容となっていて、作り手は本当にニコラス・ケイジを復活させたいんだなー好きなんだなーと思いますね。

 そんな僕が本作をのポイントは以下の3つでしょうか。

 

1.吹っ切れたニコラス・ケイジの雄姿に拍手

2.とはいえニコラス・ケイジの経歴を知らないとキビしいかも

3.本作が完全復帰になることを願いたい

 

 過去のニコラス・ケイジは全然アクションスターなんてイメージはなく、『リービング・ラスベガス』や『月の輝く夜に』、『不機嫌な赤いバラ』といったロマンチックな作品が多く、どちらかと言えばイケメンスターの位置付けだったんですね。

 その後、『ザ・ロック』でアクションへの道に足を踏み入れ、ジョン・ウー監督による『フェイス/オフ』で確固たるアクションスターの地位を確立したわけです。

 

 ただ、プライベートはかなりの浪費家で5回の結婚歴、4回の離婚歴、DVやら酔っぱらって迷惑かけるとかのスキャンダルで決して良いものではなく、徐々に落ちぶれちゃって、結果、借金地獄に陥りB級映画への出演を余儀なくされたという、まさに本作の内容そのまんまの人生を送っているわけです。

 

 僕は昔からニコラス・ケイジを見てきたので、こういった経歴をよく知っているんですが、ニコラス・ケイジというアクターの経歴の知識がないと本作はちとキビしいかも知れませんね。逆に知っていれば、ニヤリと笑えるネタが満載なので楽しめると思います。

 

(R), TM & (C) 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

 

 そんなわけで、長らく地下に潜っていたニコラス・ケイジのメジャー復帰作ということで、個人的にはまずまずの出来ではありましたが十分に及第点ではあったと思います。本作を起点に、ニコラス・ケイジの完全復帰となることを願ってやみません。

 年齢的にアクションも厳しくなっていくだろうし、今度はドラマチックな作品で往年の演技派を存分に発揮してほしいなと思います。

 

 

【2023年度 Myランキング】(3/26時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 年度末は慌ただしいぜ。 

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ロストケア ★★★★

  3位:シン・仮面ライダー ★★★★

  4位:アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

  5位:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆

  6位:非常宣言 ★★★☆

  7位:BLUE GIANT ★★★☆

  8位:バイオレント・ナイト ★★★☆

  9位:#マンホール ★★★☆

 10位:

 次点:

     

     

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:

  2位:

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

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