「シン・仮面ライダー」★★★★~庵野秀明の仮面ライダー愛爆発映画 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
庵野秀明の仮面ライダー愛爆発映画
★★★★
(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

 

(2023年/日本/121分
 
【 脚本・監督 】
庵野秀明
 
【 原作 】
石ノ森章太郎
 
【 出演 】
池松壮亮
浜辺美波
柄本佑
塚本晋也
松尾スズキ
手塚とおる
西野七瀬
竹野内豊
斎藤工
森山未來
 

 

【あらすじ】

 

 悪の組織“SHOCKER”の手により、バッタオーグに改造された青年・本郷猛は、彼を改造した科学者の娘・緑川ルリ子に助けられ、SHOCKERに追われる身となる。

 そんな中、政府機関の人間が本郷たちに接触、SHOCKER排除のために協力してほしいと依頼される。

 本郷は自らを“仮面ライダー”と名乗り、SHOCKERが放つオーグたちと戦うことになる―

 

 

【コメント】

 

 さあ!庵野秀明の手によって生み出された2016年『シン・ゴジラ』、2022年『シン・ウルトラマン』に続く「シン」シリーズ待望の最新作が満を持していよいよ公開!ゴジラ、ウルトラマンときて、次なるターゲットは仮面ライダーということで、もうかなり前から大々的にニュースで取り上げられていましたね。

 僕は初代ゴジラや初代ウルトラマンについては若干世代がズレているし、仮面ライダーについても僕の記憶は「V3」や「ストロンガー」の世代なので、初代仮面ライダーもちょっと世代がズレているんですが、元ネタをリスペクトしつつ庵野秀明による新解釈でもって再構築した『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』も大好きな作品なので、今度の仮面ライダーはどうなるのかと公開を楽しみにしておりました。

 とにもかくにも、これは絶対に観なくてはいけないぞと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。さすがの庵野人気、劇場は満員御礼、パンフレットも売り切れの人気ぶりでしたね。

 といいつつ、観客はほぼ僕より年上ばかりで、仮面ライダー大好きなはずのチビッ子はほとんどいませんでしたが。

 

(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

 

 いや~面白かった!庵野秀明監督、やっぱり期待を裏切らないですね!庵野監督の仮面ライダー愛、そして特撮愛に溢れた新解釈の仮面ライダー、十分に楽しませていただきました。

 流れ的には『シン・ウルトラマン』とほぼほぼ一緒、長編のテレビシリーズから美味しいエピソードを厳選し、テンポよく最終回まで見せたという感じ。怪人もいっぱい出てくるし、仮面ライダー2号も登場して共闘する。初代仮面ライダーをリスペクトしつつ、庵野監督の新解釈でもって再構築した仮面ライダーに仕上がってましたね。

 そんな僕が感じた本作のポイントは以下の3つです。

 

1.庵野秀明の仮面ライダー愛爆発映画

2.世代(50~60代)なら見応えアリ

3.何気に豪華キャスト

 

 とにかくですね、昨年の『シン・ウルトラマン』と同様、初代仮面ライダーに対する愛が大爆発した作品ですね。庵野秀明、御年62歳、初代仮面ライダーの放送が1971年なのでまさにドンピシャの世代。チビッ子庵野が熱狂した仮面ライダー、大人になってもそのトキメキを忘れない精神は素晴らしいです。初代仮面ライダーに熱狂した世代(おそらく50~60代あたり)なら、リスペクトに溢れた本作に涙がチョチョ切れるんじゃないでしょうかね。

 

 逆に世代じゃないと本作はツッコミどころが多すぎて楽しめないのかなーとも思いましたね。細かい部分に「なんじゃそれ!?」みたいな展開やつじつまが合わない点が多く、物語や世界観のディテールの精度が高い昨今の作品群を楽しんでいる世代は厳しいかもです。

 ただ、そこは庵野監督も承知のうえで作っているわけで、当時の特撮モノってかなりストーリーや世界観が粗く、CG技術もない時代なのでもろ着ぐるみ感がすごいんです。そこをあえて当時のディテールでもって作っている所に意味があるんです。

 仮に、最新のCG技術や緻密な世界観でもって仮面ライダーを再構築したとしたら、途端につまらない作品になることでしょう。あの当時の粗いディテールをあえて取り込んだからこそ、本作はリスペクトに溢れた面白い作品に仕上がっているんだと僕は思いますね。

 

(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

 

 いやしかし、何気に超豪華キャストだったなー。公開まで情報が漏れないようかなり統制していたんだなー。竹野内豊に斎藤工、長澤まさみや仲村トオルに至っては、エンドロールで初めて分かってあれどこで出てたっけ?と思い返したり。本郷奏多や松坂桃李、大森南朋なんか声だけ登場ですからね。

 

 次なる「シン」シリーズはあるんでしょうか。よく友達と「この流れで言ったら次はシン・ゴレンジャーじゃね?」「シン・ウルトラセブンかも」なんて話してるんですが、とりあえずはこれで終わりかなと。とはいえ、庵野秀明監督には新解釈による新たな作品の製作を期待してやまないです。

 

 

【2023年度 Myランキング】(3/19時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。

 仕事の雪崩キターーーーーー! 

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:シン・仮面ライダー ★★★★

  3位:アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

  4位:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆

  5位:非常宣言 ★★★☆

  6位:BLUE GIANT ★★★☆

  7位:バイオレント・ナイト ★★★☆

  8位:#マンホール ★★★☆

  9位:

 10位:

 次点:

     

     

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:

  2位:

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

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『シン・仮面ライダー』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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