「シン・ウルトラマン」 ★★★★☆~庵野秀明のウルトラマン愛が炸裂したファン向け | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2022』の掲載にあたって

 
庵野秀明のウルトラマン愛が炸裂したファン向け
★★★★☆
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ
 
(2022年/日本/112分
 
【 監督 】
樋口真嗣
 
【 企画・脚本 】
庵野秀明
 
【 出演 】
斎藤工
長澤まさみ
有岡大貴
早見あかり
田中哲司
西島秀俊
山本耕史
岩松了
嶋田久作
益岡徹

 


 

【あらすじ】

 

 “禍威獣(カイジュウ)”と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、壊滅的被害を受け続けている日本。それら禍威獣に対抗するため、政府は田村君男を筆頭とする“禍特対(カトクタイ)”を設立、メンバーの神永、滝、船縁そして新任の浅見とともに日々任務にあたっていた。

 ある日、禍特対の任務の最中、突如として銀色の巨人が突如出現、あっという間に禍威獣を倒してしまう。銀色の巨人は“ウルトラマン”と命名され、人類の敵なのか味方なのか物議を醸す中、地球を征服しようと企む外星人が次々と現れる―

 

 

【コメント】

 

 さあ!2016年に日本の話題をかっさらった庵野秀明&樋口真嗣監督による大傑作『シン・ゴジラ』に続く待ちに待った「シン」シリーズ?待望の新作がいよいよ公開!すでに数年前からアナウンスされている作品なので期待に胸躍らせていたファンたちも多いことでしょう。

 折しも新型コロナの世界的蔓延に伴って、製作や公開の調整がいろいろと大変だったようですが、2022年のこの時期まさに満を持しての公開ということで、間違いなく今年度最大の注目作品であることは間違いないでしょう。

 かくいう僕も、『シン・ゴジラ』をBlu-rayを購入するくらい気に入っているので、本作の公開を今か今かと楽しみにしておりました。そして公開の初週、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 さすが今年の大注目作品、上映回数も多いうえに全席ほぼ満席の大人気ぶり。相変わらずの庵野秀明人気が伺えます。

 

(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

 

 まずポイントとして、本作のベースとなっているのは初代ウルトラマンのテレビシリーズがベースになっているということ。初代ウルトラマンなんて1966年ですからね、オッサンの僕ですらもまだ生まれていない時に放送されていた特撮ヒーロードラマなわけです。(僕の世代としては「帰ってきたウルトラマン」)

 とはいえ、朝6時なんかの時間帯に繰り返し再放送されていて、まだまだ小っさかった僕は御多分に漏れずウルトラマンの魅力にハマっていったわけで、そんな時期に観ていた昭和ウルトラマンには思い入れが強いんです。僕と同世代のオッサンはみんなそうだったんじゃないかな~。

 

 本作を監督した庵野秀明は僕よりも一回り近く上の年代なので、ドラマ版ウルトラマンをリアルタイムで観ていた世代。本人もこのウルトラマンには並々ならぬ思い入れがあるようで、本作はいちファンとしての庵野秀明監督がウルトラマン愛を炸裂させた映画と言ってよいでしょう。様々な場面でテレビシリーズへのオマージュ的シーンがあり、つまりは、本作は初代ウルトラマンがどれだけ好きか、特撮(SFではない)というジャンルにどれだけ思い入れがあるかどうかで評価は分かれると思います。

 

 内容としては、『シン・ゴジラ』にあった日本の国家としての政治的戦略ベースを引き継ぎつつ、初代ウルトラマンのドラマの美味しい部分を約2時間の枠内に詰め込めるだけ詰め込んだものとなっていて、忙しないといえば忙しないんですが、本作の主軸となっているのが人類よりはるか上のテクノロジーを持つ外星から来た知的生命体が飛来したら人類や地球は対応するのか、という部分にあったんじゃないかと僕は感じます。

 なので、昨今NASAがUFOの動画を一般に公開したことや、この手のオカルト的検地にハマりまくっている僕としては、まさにタイムリーなテーマを持ったウルトラマンとしてとてもワクワクしながら鑑賞させてもらいました。まさか本作でも“マルチバース”の世界観が登場するとは思いませんでしたが。

 

(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

 

 そんなわけで、賛否はいろいろとあるでしょうが、少なくとも初代ウルトラマンに思い入れのある人たちなら間違いなく楽しめるでしょう。実際、上映後に劇場では拍手喝采したファンが結構いましたからね。劇場で拍手なんてめったに起きない事象ですから、それくらい心に刺さったファンがいたということでも大成功と言えるでしょう。

 そして、来年2023年は「シン」シリーズの最新作『シン仮面ライダー』が公開!すでに予告編も公開されているので、お次はどんな内容になっているのか、今から公開が楽しみでしょうがありません。次は「シン・ゴレンジャー」とかかな?

 

 

【2022年度 Myランキング】(5/15時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。

 今年は梅雨早めの模様。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ★★★★☆

  2位:シン・ウルトラマン ★★★★☆

  3位:さがす ★★★★

  4位:ザ・バットマン ★★★★

  5位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆

  6位:ウエスト・サイド・ストーリー ★★★☆

  7位:SING シング ネクストステージ ★★★☆

  8位:TITANE チタン ★★★☆

  9位:死刑にいたる病 ★★★☆

 10位:ゴーストバスターズ アフターライフ ★★★☆

  次点:ナイル殺人事件 ★★★☆

     ブラックボックス 音声分析捜査 ★★★☆

     クライ・マッチョ ★★★☆

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:大怪獣のあとしまつ ★★☆

  2位:ホリック xxxHOLiC ★★☆

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

ノイズバイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ嘘喰いコーダ あいのうたヤクザプリンセスHOMESTAY ホームステイアクセル・フォールレッド・ブレイクガンパウダー・ミルクシェイクKAPPEI カッペイ特捜部Q 知りすぎたマルコモービウスナイトメア・アリーTUBE チューブ 死の脱出


 
 
『シン・ウルトラマン』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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