「ミッション：インポッシブルデッドレコニング PART ONE」★★★☆～今回は気合が違う

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2023』の掲載にあたって」

今回は気合が違う ★★★☆

ヘイリー・アトウェル

ビング・レイムス

サイモン・ペッグ

レベッカ・ファーガソン

バネッサ・カービー

イーサイ・モラレス

ポム・クレメンティエフ

ヘンリー・ツェーニー

【あらすじ】

　アメリカの秘密諜報組織“IMF”のエージェントであるイーサン・ハントは、ある十字架型の鍵を取り戻すよう命じられる。その鍵とは、ロシアの潜水艦に搭載された新型AIを起動する鍵であり、自我の覚醒により潜水艦を沈没させた恐るべきシステムだった。

　そのAIシステムの鍵を巡り、イーサンの前に世界を支配しようと目論むガブリエルが立ちはだかる。ガブリエルは、イーサンと過去に深い因縁がある男だった―

【コメント】

　御年61歳にしてなお第一線で活躍し続けるスター、トム・クルーズ。そんなトムが満を持して放った作品が、ご存じ「ミッション：インポッシブル」シリーズ待望の最新作。2018年『ミッション：インポッシブルフォールアウト』から5年振りの最新作となる本作は、新型コロナの影響により延期に延期を重ね、やっとこさの公開と相成ったわけです。

　しかも本作は、シリーズの集大成とも言うべき気合の入った作品のようで、前編後編の2部作となるうちの前編。バラエティ番組「アメトーーク！」でもトム・クルーズ大好き芸人で特集されたように、日本でも待ち焦がれていたファンが多いはず。

　まあ僕的には、さほど本シリーズに思い入れはないものの、なんだかんだですべて劇場で鑑賞しているし、今回は何かトムの並々ならぬ気合いが見えるので、これは劇場で観なきゃ失礼だろうと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

　いやー今回はスゲーぞ！今回はめちゃくちゃ面白い！今回はまさに集大成、アクションに継ぐアクションで目を話す暇もないくらいの怒涛の展開。今回の並々ならぬトムの気合の入れようがビンビンと伝わってきましたよ。本シリーズを“トムをカッコよく見せるための映画”なんて言っちゃってゴメン！今回はマジで面白かった！

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．今回はトムの気合が違う！

２．怒涛のアクション、絶対に劇場で観るべし

３．とにかく来年のPART TWOが待ちきれない

　とにかくですね、本シリーズに内容云々を語る必要などないんです。何も言うことなし。とにかく怒涛のアクションを観るだけで大満足、164分というかなりの長尺でありながら、全然中弛みもなくテンポよく見せてくれるので、とにかくこれぞアクション映画！と言わんばかりに楽しませてくれる。

　冒頭のミッションテープ「なおこのテープは5秒後に消滅する」のお馴染み展開から、世界を股にかけてイーサン・ハントが駆け回り世界の危機に立ち向かう。変装や秘密兵器はもちろん、今回の見どころである崖からのバイクジャンプをはじめとして、ド迫力のカーチェイスや列車を使ったハラハラドキドキのクライマックスなどなど、61歳とは思えない体を張ったトムの怒涛のアクションがとにかく光る！今回は特に劇場で観ないと損をするくらいの迫力満点の出来。もうね、これだけで本作はOKなんです。そういう映画ですから。

　トムもさすがに自身の歳を考えたんでしょうね、30代からスタートした「ミッション：インポッシブル」シリーズを綺麗に終わらせたい、有終の美を飾らせたい、トムの本作への思い意気込みが見事に反映された近年のアクションの秀作だと思います。

　そんなわけで、タイトルどおり今回はPART ONE。本作のラストのとおり、次回はいよいよ本丸であろうロシアの潜水艦が舞台となってくるんでしょう。いいところで終わるんだもんなー。

　話によると、本作であるPART ONEと次回作のPART TWOは同時に撮影しているようで、ほぼほぼ撮影は完了しているとのこと。全米公開も来年6月を要諦しているとのことだが、しかしながら、重要なシーンはまだ未了のようで、それに加えて現在ハリウッドでは俳優組合によるストライキが始まってしまったようで、現状はストップしている模様。このストライキのせいで、親日のトムも公開に合わせた来日が出来なかったわけで、タイミングがとても悪かったですな。

　ともあれ、有終の美を飾るであろうPART TWOの公開を心待ちにしている今日この頃です。

【2023年度 Myランキング】（7/23時点）

　本作は、本年度のベスト10中9位（暫定）にランクイン。

　もう夏の陽気ってレベルじゃないな。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

　　２位：ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

　　３位：ザ・フラッシュ ★★★★☆

　　４位：ロストケア ★★★★

　　５位：ヴィレッジ ★★★★

　　６位：インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★

　　７位：シン・仮面ライダー ★★★★