「なぜ?」この一言でわかる出産への意識の違い 〜これなら産める!フランスの出産〜 | 子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜
おはようございます。
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***
さて、
今日は出産について書いてみますね。
私は長女を日本で、
次女をフランスで出産しました。
次女を出産したとき、
こんな記事を書きました。
☆メモ☆ 出産記録
☆ご報告☆
〜「人生の旅」より戻りました〜
これらの記事をお読みいただくと
わかりやすいかもしれませんが、
フランスと日本の出産、
この中で一番といっても良い
大きな違いがあります。
それは何と言っても、
フランスでは
「無痛分娩が主流だ」
ということです。
長女を日本で産んだ時、
無痛分娩に関心がありましたが、
自然分娩が主流の日本では
一度は自然分娩の痛みを
経験してみたい、
という興味と、
日本での無痛分娩は
費用もかかるので、
自然分娩を選択しました。
フランスで次女を授かった時、
無痛分娩への興味が湧いていた
私には幸いにして、
フランスは無痛分娩が主流の国だったので
迷うことなく
無痛分娩を選びました。
通訳のいて下さる
アメリカンホスピタルで産みましたが、
ドクターに
「日本では自然分娩が主流なので」
というようなことを言うと、
ドクターが
「日本人は痛みによく耐えるねぇ」
と苦笑い。
感情をすぐに出してくれるフランス人。
そのドクターの表情から
「なんであんなものをわざわざ
選ぶのかねぇ、不思議だねぇ」
と言う彼の心の声がありありと
伝わって来るようでした笑。
そして、フランスのママ数人に、
「日本では自然分娩が主流」
と言うと皆口を揃えて
「なぜ?」
と聞くのです・・・・
この一言が出産方法についての
彼らの意識を
物語ってくれているようでした。
痛くない出産方法があるのに、
どうして痛い出産を選ぶのか、
彼らには
「全く理解できない」
といった風でした。
加えて
「まだ無痛分娩ができる
システムも十分でない」
と伝えると、
「それは本当に残念ね。
痛いんでしょう、
どれくらい痛いのかしら、
とても耐えられないわ。」
と皆口を揃えます・・
「耐える」
このマインド。
フランス人と過ごしていると、
日本人が昔から「美徳」と
してきた耐え忍ぶ力、
そんなものは日本で言われるほど
評価されるものではないんだな、
というのを
幾度となく経験してきました。
西郷隆盛が言った、
こんな言葉。
耐雪梅花麗
(雪に耐えて梅花麗し)
「苦しまずして栄光なし」
と訳している人もいましたが。
こういったマインドは
本当に日本らしいですね。
日本人は儒教の影響もあり、
「和の精神」とともに
「忍耐の美徳」も文化として
根付いてきた部分もあるのだと思います。
もちろん忍耐も人生には必要
なんだろうけれど。
(そしてお節介ながら
フランス人にはもう少し
忍耐が必要なのでは?と思う点も
でも日本人が「よし」として
せっせと励んでいる事柄いくつかに対して
フランス人から
「なぜ?」
と全く理解できないわ、風に
なんども言われた私は
「あぁ、フランスでは全く理解されない
日本の美徳があるわけよね」
と思ったわけです。
話は戻りますが、出産記録を
お読みいただければわかるように、
フランスでの
無痛分娩は本当に楽でした。
無痛分娩ならいくらでも産める!
と思いました
「出産が怖くて産みたくない」
と言っていた友人もいます。
日本での出産は
それくらい苦しみを伴うものです。
あの痛みがなく出産できるのならば
産んでも良いかもと思う人も
増えるだろうと心から思いますね。
そして痛みを伴わないと愛情が湧かないか、
と言われると、全く関係ないです。
長女も次女も変わりませんから。
10ヶ月もの間お腹で
一緒に過ごしてきたんですもの、
無痛分娩だから愛情が少なくなるなんて
ありえないですよね。
ネットでは、日本では
「無痛分娩をちょっとバカにする?」
「楽した人」
と言う印象を持たれた、
と書いている人もいました。
またご紹介していきますが、
フランスで暮らしていると
たくさんの
「すぐに解消しましょう」
「楽にしましょう」
そして日本人に対する
「なぜ?」
に遭遇しました。
フランス人のこういうマインドは、
日本でも様々なことへの
ハードルを下げてくれるとも
思います。
もちろん本当に必要な「忍耐」も
持ち合わせながら
日本人はもう少し楽をしても
いいかもしれませんね。
本人の意識はもちろん、
回りの「自然分娩こそ・・」的な
日本人らしいマインドも
出生率にも影響をしているかも
しれません
制度だけでなく日本には
マインドの変換が
必要なのかも、とは
フランスで思っていたことです。
今日はこれにて
懐かしいフランスでの出産!!
産後娘のお世話をしてくれた
ドクター(助産師だったかも・・?)
と看護師さんたち。
この左のドクター?は娘のフランス名と
同じ名前なので
とても可愛がってくれました!
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お読みいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしくださいませ。
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