「日本は全てがきちんとしているわよね」 日本はどうして「systematic」になれるか  | 子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

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イギリス、パリ、東京、現在ウィーンに暮らす駐在妻です。
「美しき青きドナウ」を見ながら子供とドタバタ暮らす
「忙しきクスミBBA」(笑)がウィーンで美しいものを探し、
新たなる価値観や文化の違いに興味を持ちながら暮らしています。
英仏回顧録、旅行記、収納等も♡

こんばんは。ご訪問ありがとうございます。

週末いかがお過ごしでしょうか。

 

昨日スーパーに行ったら娘が

「お菓子のところに行ってみたいよ〜、

行こうよ〜!」

 

と言ったのですが、それに対して

私が思わず

 

「よーし、行ってみよ〜う!」

とナチュラルにいかりや長介風いかりや長介

なっていたのに自分で焦りましたあせる

 

周りに誰かいなかったかしら・・・と

キョロキョロ見渡してしまったけれど、

そんな一連の自分の反応が面白くて・・チュー

 

三つ子の魂百まで。

ドリフマインドをしっかり受け継いでいる

根っから三枚目の私ですいかりやさんバカ殿カトちゃん高木ブー工事

(すごい全員の絵文字が揃っていましたわ!)

 

 

初めましての方は、お読み頂く前に

こちら(およみ頂く前に♡)をどうぞ♫

 

 

***

 

パリのマダムたちと話していると

日本についてこんな話を

よくされました。

 

「日本は全てがきちんとしていて」

 

とみんな同じように、両手を

「キチン・キチン」のジェスチャーをしながら

日本の印象を語ってくれたものです。

 

 

そして親類に日本人がいる一人の

友人が付け加えました

 

「ほら、私たちの国はめちゃくちゃだけど、

私はそれも好きなのよ。」

 

と。

 

めちゃくちゃなの、

ちゃんとわかってるのね笑。

でも、それを好きなの私もわかるわ〜と。

 

 

最近フランスの良い点ばかりを

書き続けていますが、

フランスも日本人にとっては

サービスや仕事の仕方、人のあり方、

信じられない有様の点も多々あるのです。

また書いてまいりましょう!

 

 

ですから、皆さん、フランスが

最高の国!とは思われませんようにグラサン

 

もっと言えば、

きちんとしていきとどいた

日本人にとっては、一番住みづらい

先進国の一つかもしれません。

 

 

そんなフランスというお国から見ると

日本は全てが非常に組織づけられ、

計画され、体系だっている国、

という印象のようです。

 

システマチックで

オーガナイズされた国。

 

 

もちろん昔から受け継がれたDNAも

文化もあるのだろうけれど、

先日、そんなことにつながる、

面白いヒントが見つかりました。

 

 

 

次女を連れて幼稚園へ行った時のことです。

 

「はい、トイレの時間ですよ!」

と先生がトイレに子供達を誘導します。

 

 

すると、トイレの脇の床が

ピンクや水色のビニールテープで

きっちりと区分けされており、

 

その中に日本の幼稚園らしく

お花や動物のマークが貼られています。

 

娘はその枠の中を一歩一歩

律儀に進むのを楽しみながらトイレに

近づきました。

 

 

きちんと区分けされた枠は

何だったかというと・・

 

トイレのために上履きを脱いで

置いておく場所でした。

 

 

上履き脱いだら、きちんと

その四角の「中」にお行儀よく置く。

 

 

ははーん。そういうことね?

しっかりしてはるぅ・・!

 

 

となぜだか関西弁でぼやきつつ、

娘がトイレを済ませ、今度は

廊下で上履きを履いていた娘。

 

 

すると先生が

 

「こちらで履いてくださ〜い!」

 

と、今度は区分けされた横に

別に四角く大きく区分けされた

スペースが廊下の端にありました。

 

「え!履く場所まできちんと

指定されているのね!?」

 

と驚いた私です。

 

 

そして一年生の長女は今、運動会に向けて、

背の順、名前順、色々な並び方を

叩き込まれています。

 

「気を付け!」「前へならえ!」「休め!」

 

よーく考えて見れば、

なんて日本的な用語なのでしょう!びっくり

 

 

 「気を付け!」


え?なにゆえ?



「前へならえ?」

 

前へなんてならいません!

個性が大事な国ですから、我々フランスは!

 

 

「休め?」

 

いつもリラックスしてますけど〜口笛

 

 

なぁんてフランス人に言われてしまいそうな

日本の「教育用語」ラブ

 

 

こんな観察と考察が私にとっては

面白すぎるのですチュー

 

 

 

そして、トイレの話に戻りますが、

そのように、日本はトイレのためにさえ

上履きを脱いで置く場所、

ましてや「履く場所」まで

指定されていた訳だけれど。

 

 

それをする理由は、当然、

 

「混乱を防ぐため」

「効率よくするため」

 

だろうと思われます。

 

「ルールを教える」

というのもあるかしら。

 

効率よく混乱を「未然に」防ぐ方が、

忙しい先生方にとっても

楽なのだと思います。

 

 

子供達にシステムを教え込み、

その通りにきちんと動いてもらう。

 

 

翻って今度は

何故そこまでしなければいけないのかしら

と考えてみれば、

 

フランスに比べると、日本は

短い保育時間の中でしなければいけないことが

山ほどある。

 

 

お歌、イベントの練習、お外遊び、手洗い・・

他にもたくさんたくさん!

 

 

日本人には信じられないことですが、

フランスでは手洗いの時間なんて

ありませんでしたからあせる

(衛生観念には甚だ疑問を感じてマスてへぺろ

 

 

そして日本の先生方は日本の幼稚園ぽく

園を飾り立てるべく、

園児に喜んでもらうために

動物やお花の飾りを作り

天井からたくさん吊るし、

イベントごとの会場の飾り付けの準備をし、

毎日の連絡帳にコメントを書き・・

 

他にもたくさん!

 

 

本当に忙しいのだと思います・・えーん

 

ですから、

園児にも全てを効率的にきちんとしてもらわないと

1日が回していけないのだと感じました

 

 

フランスの幼稚園のお教室は、

お勉強のための曜日や月の名前のカードや

数字の数え方のカードが

貼ってあったりはしましたが、

それは飾りのためでなく、お勉強のため。

 

飾りや楽しみのものとしては、

せいぜい園児が描いた絵や

誕生日のカード、バカンスに行った先の

写真などだけでしょうか。

 

娘の教室。見てください!

この楽な親御さんの雰囲気!

立っている親もいれば、座っている親もいる!

教室にも日本のような飾りは一切ありません!

 

 

 

日本の幼稚園の先生は

園児の目線で楽しんでもらえるものを

いっぱいいっぱい用意して下さっていますね。

アンパンマン、動物、お花etc。

卒園式の時も素敵に飾ってくださって。

 

本当に素晴らしい飾り付け!

先生方には頭が下がり

不器用な私は心から尊敬します。

ありがとうございました・・・!

 

 

話は戻り、

でも、フランスの生徒がそんな教室でも

楽しんでなかった、と言えば

そんなことは決してなく、

日本のように飾りがない部屋でも、

みんな楽しそうに過ごしていたのを

思い出すと、

 

 

日本は、

幼稚園とはこうしなければならない、

可愛く飾らなければならない、

という固定概念があるのだろうなぁ、

日本の先生ももっともっと楽にできる部分が

あるだろうに・・・

 

 

飾り付けなどもありがたいけれど、

それで忙しくて疲れてしまうより、

もっと子供達に目を向けてあげる時間を

増やしてもらう方が私は嬉しいと、

フランスのあり方を思い出しながら

思ったりします。

 

 

 

こんな風に、

先生も園児もみんな幼い頃から

やるべきことが多い日本では

みんなのために、

 

「全てを効率的にする必要がある」

のだなぁと感じました。

 

 

 

 

そしてそんな教育の中で

3歳過ぎの小さい頃から、

 

「全てを同じようにする。」

「指定された通りにする」

「計画通りに行う」

「組織力を持って行う」

 

ことを習慣づけられ、

それが当たり前になり、

そうでないといけないと考えてしまうような、

すべてがきちんとした素晴らしい?日本、

そして、ついつい、いつのまにか、

完璧を目指して頑張りすぎてしまう日本人が

出来上がるのだろうなぁと。

 

 

そんな、「systematic」が板についた

「日本人力」が

自然と培われていくのかなと思います。

 

 

 

フランスは日本の体育の授業のように、

「並び方」も決まっていなければ、

座るときもみんな自然とそこらへんに

座るのです。

 

すごく自然なあり方です。

 

 

 

そんな小さなこととはいえ、

指定されずに、「自分で動ける幅」が

日本よりずっとずっと多いのです。

 

決められた順に並ぶ日本、

自由に動けるフランス、

 

こんな違いの積み重ねは

必ずや大きな違いを生むのでしょうね。

 

 

 

フランスから帰国した娘は

計り知れないカルチャーショック

があったに違いありません。

 

あれだけ自由な国から日本に来て、

全て、決められた通りに

動かなければならない・・。

 

 

 

いかりや長介がすぐに出てきてしまう

私を見ればわかるように笑あせる

三つ子の魂百まで!!

(いかん、もうなおらへん!ウインク

*関西出身ではありません。)

 

 

やはり小さい頃の些細な積み重ねで

日本人が、そして日本が、

作られて行くのですね。

 

 

どうりで日本はオーガナイズされ、

systematicに真面目に、

きちんとしている、

と賞賛される国になるわけです!

 

 

***

 

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