国立市にあるアトリエ ルーチェ クラッシカのデザイナー・光田みどりです。
パリ装飾芸術美術館で2017年に開催された「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展では過去最高記録となる70万8000人が訪れました。
フランス国内外の方が集まり、その人気の高さから入館までの待ち時間は3~4時間で、連日午後10時まで延長して展示されたそうです。
(3枚の画像はPinterestよりお借りしました)
あと残すところ5日となった東京展とはドレスの展示の仕方や点数、装飾の仕方も違ったようですが、そのドラマティックな構成と夢に溢れた美しい空間とドレスにたくさんの人が酔いしれたことは共通しているようです。
東京展で観た展示の感動がなぜここまで心を打つのか、わからないまま色々と調べていくうちに、目に見えない部分にさまざまな思いが込められることの積み重ねがやはり人の心を動かすことになったのだと感じました。
ドレスを展示するマネキンもさまざまな形のものに肉付けをしたり削ったり。
70年以上も前のドレスを修復し、まるで真新しいもののように着せつけたり。
美術館内にパリのモンテーニュ通りのディオールのショップの建築を再現したり。
今までにない新しい手法でドレスを展示するため夢見心地の空間作りに徹したり。
実際に展示するドレスの配置や向き、高さなど本当に細かい部分にまで気を配る。
まるで日本の茶道のおもてなしに共通するような美意識を感じました。
何かを作るために別の力を借りるということは「合気道」の精神にも似ていると、パリ装飾芸術美術館のディレクションを担当していたフランス人の女性が語っていた言葉も忘れられません。
パリ展ではディオールのドレスたちがルーブル美術館、オルセー美術館、ジュ・ドゥ・ポム美術館やピカソ美術館、ポンピドゥ国立芸術文化センター、ヴェルサイユ美術館などフランスの美術館へ働きかけ、古代の偉大な芸術作品や美しい絵画の傑作と並べて展示されたそうです。
想像しただけでも夢のような世界です。
感動したのは
そういった美術品とディオールのクリエイションであるドレスたちを並べることで、とってつけた広告的なものにすることでもなく
ディオールのメゾンが良い趣味を持っていることの証明でもない
ディオールの時代から今日まで、芸術とファッションの対話は限りなく親密で豊かであるということ。
私たちが美しい絵画の傑作とディオールのクリエイションに対して抱いているイメージが同質のものだから。
数十年、数百年、さらには1000年という時を超えて、一つの芸術作品の主要素がクチュールの世界でいかに再解釈されてきたかということを示すことに意義がある。
という信念で会場作りがされていたこと。
パリ装飾芸術美術館での展覧会の舞台裏のドキュメントムービー(日本語訳あり)
東京展を観た方も、観れなかったという方も楽しめる贅沢な動画です。(約1時間)
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展 パリの装飾芸術美術館にて
https://www.youtube.com/watch?v=FLWDWzMrkBE&t=1063s
ぜひお時間のある時にチェックしてみてくださいね。
「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」展に感動して以前書いたブログ
◎着物を忘れないでとのメッセージ
◎この気づきからますます関心が高まった
◎感動冷めきれずに再び考察
◎新緑の季節2度目のディオール展へ
◎ふるさと青森が日本の美を表す素材に
◎白いドレスの魅力を探る
◎2023年のはじめに観た
昨日と今日のジェットコースターのような気温の変化、低気圧の影響で体がきつい...という方が多いようでした。
明日にはお日様も出るみたいです。
つらい時には無理をせず少しでも体を休める時間をとってくださいね。
今日もブログを読んでくださってありがとうございました。
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