皆さん、コーヒー、毎日飲みますか?

コーヒーは最新の医学によって
「健康に良い」「推奨される飲み物」
とされています。
自分の小さい頃は、
コーヒーって体に悪い飲み物と思っていたので
「体に良い」と言われると
ちょっと違和感がありますが、、、
コーヒーが体に良い理由は
それにカフェインやポリフェノール
などが含まれているため。
それらの効能は
・疲労回復
・コレステロール値を下げる
・善玉コレステロールの増加
・ぜんそくの抑制
・脂肪を分解
・消化を促進
・精神のリラックス
・心臓病、脳卒中の死亡リスク低下
などがあげられます。
(上にあげた効能は、コーヒー業界発信の情報ではなく、国立がん研究センターなどの記事からです)

体を元気にしてくれます!
もちろん砂糖の入れすぎや
飲み過ぎは良くないですが、
牛乳などを入れて
適量を毎日飲むと健康にいいのは
間違いなさそうです。
--------------------------------------------------------
そんなコーヒーですが、
元々は実を乾燥させ
砕いたものを水で溶いて薬として
飲んでいたようですが、
(6〜9世紀頃、エチオピア周辺)

コーヒーの実。これを乾燥させて砕いて水に溶いて飲んでいた
13世紀頃に、
実ではなく豆を煎って味わうようになり
(イエメン)
15世紀には砕いて煮出して飲むように。
→今のトルココーヒーの原型
(ペルシャ、トルコ)
トルココーヒーのジェズヴェ。ただいま流行中です
16世紀にはトルコで
最古となるカフェがオープンし、
《コーヒーが世界に広まったルート》

コーヒーは、エチオピアからイエメン→トルコ→イタリア→イギリス→フランスと伝わっていきました
※visual.ly参照
その後、イタリア(ベネツィア)に渡って
ヨーロッパに広まり、
17世紀にはイギリスでカフェがオープン。
→ベネツィア最古のカフェに行った時の記事はこちら
フランスでカフェオレが生み出され、
その後世界に広まっていきました。
(ドリップコーヒーはフランス発祥で1800年ごろから)
(エスプレッソの原型はフランス人の考案で1819年。エスプレッソマシンはイタリア発で1901年から)
(インスタントコーヒーは日本発祥で1899年から)
※UCCのHPより
(過去記事でこの辺りの事を詳しく書いたので、興味ある方は→こちらへ )
-------------------------------------------------------------
過去記事のリンクが多くてすいません、、
7年もブログ書いてると、
「あ、あの時詳しく書いたな」とか
繋がってくるので、、、汗
うざかったらスルーお願いします!🙇
-------------------------------------------------------------
長くなって申し訳ないですが、
それで何が言いたいかというと、
そんな世界に広まったコーヒーですが
その後どうなっていったか、というと
現在世界を席巻しているのは
ご存知「スターバックス」。

美しい歌声で船乗りを誘惑し、心を奪ったとされる人魚「サイレン」がロゴマーク。後ろの建物は東京・目黒のスターバックスジャパン本社
1971年に
米シアトルで創業したスターバックスは
今や世界86か国38,038店で展開。
(2023年10月1日のデータ)

店舗数は米国が多く、次いで中国、日本、韓国、カナダとなっている
スターバックスはなぜこんなに
世界で成功したのか。
その理由はもちろんいくつかありますが、
よく言われるのは、
「スターバックスは
コーヒーを売ってるのではない。
サードプレイスを作ったからだ」
というもの。
サードプレイスとは〈3つ目の場所〉。
人生のうちで、最も多くの時間を過ごす
①「家」(1つ目の場所)
②「職場」(2つ目の場所)
そして、人が最もパーソナルな時間を過ごせる
3つ目の場所(サードプレイス)
それが「スターバックス」という話です。
そのためスターバックスは
【ロマンチックな味わい】
コーヒーの味と匂いによって、人々を日常から解放し、遠いロマンチックな世界へ誘う
【手の届く贅沢】
誰もがベンツには乗れないけど、スターバックスでは金持ちもお金のない学生も平等に最高級のコーヒーを楽しめる
【オアシス空間作り】
スターバックスに来れば、日常の喧騒を離れ、一人の空間でささやかな逃避行を楽しむことができる
【中立的な社交場】
普段着で過ごせる、肩肘張らない社交場を提供
をキーワードに、コーヒーをフックにした
空間を提供してきました。
これが、スターバックス成功の秘訣、
というものです。
----------------------------------------------------
もちろん、サードプレイス提供の理念も
成功した理由の一つかもですが、
しかし、実際には他にも理由はたくさんあります。
中でもスターバックスの凄いところは、
時代に合わせて柔軟にサービスを提供してきたこと。
元々スターバックスは、
「アメリカのコーヒーはインスタントばかりでまずい」
と不満を持っていたシアトル在住の雑誌編集者が、
(他に英語教師、歴史教師の3人で創業。3人は大学時代からの友人)
別のエリア(カリフォルニア)で
高品質なコーヒー豆を販売している様を見て
「あ、これ、シアトルでもやりたい」と
その店に弟子入りして技術を学び、
シアトルに戻って創業したのが始まり。
なので、最初は豆売り店でしたが、
中途採用の社員が
イタリア•ミラノのカフェ文化(エスプレッソ•カフェ)
に感銘を受け
「うちでもやりましょうよ!」
と提案するも、創業者たちに却下され、
それじゃー、とスタバを辞め、
自らカフェをオープン。
そして、その後、何と
そのカフェがスタバを買収し、
スタバはカフェ事業をスタート。
イタリア•ミラノのカフェ文化を参考に、
〈リラックスできる空間〉を創造し、
(居場所を販売)
最高品質のアラビカ豆を使って
プレミアムなコーヒーを提供。
シンプルで洗練されたロゴとデザインを用い、
おしゃれなカップやマグの販売も強化。
(スタバに行くことがおしゃれ、そこにいる自分が好き、という“自己肯定感”を提供)
限定メニューや季節ごとのドリンクを開発。
(スタバに行くことを飽きさせない戦略)
この戦略で、シアトルを中心とした都市部で
経済的に余裕のあり、文化的にレベルの高い層に
支持を獲得していきました。
—————————————————-
そして、スタバが躍進した次のきっかけは
アメリカのナスダック市場に上場し、
巨額の資金をてにしたことです。
(1992年)
この資金を元手に、
それまでの都市部での展開から
地方都市へ進出。
そして、上記のコンセプトで展開する競争相手が
少ない国にも進出。
(日本や中国などアジア)
—————————————————-
そして、次にスターバックス躍進の
大きな契機となったのが、
〈甘い飲み物〉の展開です。
具体的はフラペチーノ。
これは、1992年に
アメリカのボストンにある
とあるカフェで誕生した飲み物。
フラッペ(ミルクシェーク)と
カプチーノを合わせて〈フラペチーノ〉
というネーミング。
このフラペチーノが大いに売れて
そのカフェは大繁盛。
それに目をつけたスターバックスが
そのカフェごとフラペチーノの商標を買収。
(1994年)
1995年からスターバックスは
このフラペチーノを販売し、
これが目論見通り大当たり。
その後のフラペチーノの爆発的な人気は
説明の必要は無いと思いますが、
以降スタバは甘い飲み物の開発に舵を切り、
フラペチーノの他に、
•キャラメルマキアート(1996年)
•ホワイトモカ
•チャイティーラテ
•グリーンティーラテ
など甘い系のドリンクを多数開発。
その後〈甘い飲み物〉は
スタバの主力商品となり、
現在では何と総売り上げの約75%が
エスプレッソ(コーヒー)ではなく
〈甘い飲み物〉とまでなっています。
つまり、スターバックスは今や
カフェではなく、スイーツ店というのが
本当の姿です。
この〈甘い飲み物〉戦略により
コーヒー愛好家ではなく、
若い層や女性から多くの支持を獲得。
それが、本格的なコーヒーを楽しみたい欧州ではなく
甘い飲み物の人気が高い
アメリカ、そしてアジアで特に大バズり。
さらにSNSの到来と相まって、
承認欲求を満たしたい
その若い層•女性層心理にまたまたハマり、
インスタなどで拡散。
アメリカ•アジアでのスタバ人気が
決定的なものとなりました。
—————————————————
またスタバの大きな特徴のひとつとも言えるのが、
店員の質。
具体的には、
〈清潔感とコミュニケーション能力〉
〈ホスピタリティ精神〉
〈スタバの価値観を共有し、同じ方向を目指せるか〉
を重視しています。
確かにスタバの店員さんで
髪がボサボサで暗くて
何言ってるか分からない、
上から目線、
の店員は見たことありません。
それは、上記の店員を育成する
徹底的な教育にあるためです。
(採用の段階で合わない人は不採用になる)
————————————————-
と、ツラツラとスタバの事を書いてきましたが、
要は、スタバは創業者が自分で
一からコンセプトを使って立ち上げたのでは無く、
「(創業者)あ、このコーヒー豆屋いいじゃん」
「おれもやりたい」
↓
スタバ誕生
↓
「(中途社員)豆売りじゃなくて、カフェにした方がいいんじゃない?」
「(創業者)嫌だよ」
↓
「(中途社員)嫌なら、僕辞めて自分でカフェ作ります」
↓
「(辞めた中途社員)スタバ買収しちゃお」
↓
(辞めた中途社員が外からスタバを買収)
↓
「あそこのカフェでバズってるフラペチーノっての、あれいいな」
↓
「よし、買収してうちの商品にしよう」
↓
カフェというより、スイーツ店として躍進
↓
「ヨーロッパは似たカフェあるし、無理だわ」
「アジアはまだこのコンセプトのカフェ無いな」
「よし、上場して資金調達して、アジアに行くべ」
↓
アメリカとアジアを中心に大成功
と、時代や状況下に合わせて
変化してきていまに至るわけです。
——————————————————
ところが、そのスタバが今苦境に立たされています。
アメリカや中国でスタバ離れが加速していて、
閉店が相次いでいる状況。
その要因は、中国では、
中国資本のカフェが台頭してきて
シェアを奪われ始めていること。
そして、モバイルオーダーの導入で
現場が混乱していることも関係していると
伝えられています。
しかし、本質は、
そろそろみんなスタバに飽き始めているから
かもしれません。
日本はアメリカの後を追う傾向が強いので、
そろそろ人気が落ちてきても不思議ではありません。
実際、SNSの普及によって
甘いものがいかに不健康か、という情報が
かなり浸透し、
甘い飲み物離れが
そろそろ始まっているのではないかと
感じます。
—————————————————-
一方で、コーヒーの健康効果も
同時にSNSで広まりつつあり、
純粋に美味しいコーヒーを求めて
カフェに行く層も、今後増えてくるのでは?
と個人的には思っています。
そんな中で、私個人的に超オススメなのが、
コスタコーヒーの
「〈フラットホワイト〉“オーツミルク変更”」
というもの。
〈フラットホワイト〉とは
エスプレッソの風味を強くし、
きめ細かいスチームミルクで合わせたもの。
このミルクを“オーツミルク”に変化することで、
コーヒー独特のあの苦味がまろやかになり、
コクの深さとマイルドな味わいという
相対する二つが絶妙に混ざり合い
何とも言えない美味しさを生み出しているのです。
わざわざ交通機関を使って飲みにいきたくなる
美味しさで、
私は1日一杯、これを飲まないと
「今日は飲めなかったなー」という気持ちになります。
これは、コーヒーが苦手、という方にも
飲みやすい、
ぜひ試して頂きたいメニューです。
コスタコーヒーの〈フラットホワイト オーツミルク変更〉。これはめちゃ美味しい!
また、コスタコーヒーのフードは
人気レストランチェーンの「ロイヤルホスト」が
手掛けているので、どれもハイクオリティー。
ぜひ一度足を運んでみてください!
コスタコーヒー。渋谷、銀座、青山一丁目、大手町、日比谷、日本橋、学芸大学、阿佐ヶ谷、吉祥寺、博多にあります