南米のヨーロッパ人による侵略、その既成事実を見て感じたこと | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

年末年始に行った
アルゼンチン&チリ旅行。

その旅行記を
途中まで書いていたのですが

パタゴニアの山を登った所で止まっていて
まだ最後まで書き上げていない、、、💦

と、もう一月も前の話ですが
途中になっていた旅行記、
最後まで書き上げたいので
続きを書きます。

もしよろしければ、
どうかお付き合いくださいませ。

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前回まで、
パリ
【アルゼンチン】
ブエノスアイレス
(乗り換え)
エル・カラファテ 
〈氷河巡り〉
【チリ】
プエルト・ナタレス
〈トーレス・デル・パイネ〉
※花崗岩の岩峰群

と巡り、
ここから一気に進路を北に取り
いざイグアスの滝へ!

とその前に、
プエルト・ナタレスの街を散策して
見かけたのが、下の
壁に書かれた大きな絵。
壁に、長ーい絵が描かれています

と、これではよく見えないので
寄った写真を添付します。



この絵が描いているのは、
かつてこの地で生きていた
先住民たちの暮らし。

この絵を見てピンと来た方も
いらっしゃるかも知れませんが、

先住民たちの見た目は
現在南米の地に住んでいる多くの方と
違います。

彼らの見た目は
我々日本人によく似ています。
かなり濃いですが

それもそのはず。
彼らは我々と同じ〈モンゴロイド〉系。

〈モンゴロイド〉とは
ざっくり言うと東アジア人のことです。

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人類(ホモ・サピエンス)は
東アフリカのタンザニア辺りで生まれ
世界に広がっていった、
と言うのが、有力な説ですが

(以前、ロンドンの博物館で習った記事)

(アフリカ・タンザニア現地の展示)

そのホモ・サピエンスが
最後にたどり着いたのが
ここパタゴニアの地。

この人類の壮大な旅を
イギリスの考古学者B・フェイガンが
「グレート・ジャーニー」と名付けました。

【グレート・ジャーニー】
人類(ホモ・サピエンス)が歩んだ軌跡です

人類は、このようにアジアを通って
南米の南端部”パタゴニア”に
たどり着いので、

北米、南米の原住民
”インディアン、インディオ”は
モンゴロイド系なわけです。
(インディアン、インディオと呼ばれているのは、コロンブスがアメリカ大陸に到着した時、そこがインドだと勘違いしたため)

その中でも、
パタゴニア南部まで到達したのが
セルクナム族。
(写真はウィキペディアよりお借りしました)

その容姿を見ると、
なるほど、東アジア人です。

こちらの写真は1898年に撮影されたもの。

こちらの部族は、
スペイン人による侵略と
スペイン人がもたらした疫病によって
絶滅してしまいました。
撃っているのはスペイン兵、倒れているのがセルクナム族です(写真はSelknamstudy.blogspotsよりお借りしました)

なお、スペインは南米を侵略しましたが、
入植初期、南米に渡ったスペイン女性は
非常に少なかったので

スペイン側が行ったのは
【男性は殺して、女性は妊娠させる】
というもの。

このようにして
スペイン人とインディオの混血が進み、
現在スペインが入植した地域の多くは、
白人とその混血が占めるようになっています。

※ただし、インカ帝国があり、もともと原住民が多かったアンデス高地(ペルー、ボリビアなど)では、白人が持ち込んだウィルスが蔓延しにくく死者が少なかったこともあり、今でもインディオが多くなっています

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それにしても
ヨーロッパ人がアメリカ大陸を侵略し

原住民を殺しまくって
自分たちの国にしてしまったわけですが、

アルゼンチンやチリの歴史を
調べていて気になったのが
「スペインは植民時代に、先住民と戦い、、」
などと書かれていたケースが多かったこと。

え? 先住民と戦い、、、???

って、それじゃまるで
スペイン側に正当性があるように
感じてしまうではないですか!!!

しかし、それを
〈スペイン人はとんでもないことをした!
奪った土地を原住民たちに返して
白人は自分たちの国へ帰れ!〉

と言う人は、多分誰もいません。

もう、白人と原住民の混血が
かなり進んでいるし、

そこで生まれた人たちに
罪はないわけですから
そうはいかないわけです。

つまり、正義だ道徳だ、
世の中綺麗事言ってますが、
何だかんだ言って
力でねじ伏せたもの勝ちなわけです。

強い者がルールを決める。
勝てば官軍。

侵略の既成事実とは
何とも恐ろしいものです。

「とは言っても、そんなの
400年ほど前までの話だから、
今の国際法がある世界では
今後、そんなことが起こるなんて
あり得ないよ」

「こちらにどんなに武力がなくても
国際社会が監視して守ってくれる」

本当にそうでしょうか。
世の中、そんなに善意によって
回っているのでしょうか。

今の世の中は善意によって
作られてきたのでしょうか。

そうであればいいのですが、、、

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