アラブ人にカモにされる日本人 | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

ルクソール、ピラミッドと見てきた
エジプト旅行。

続いて訪れたのは、
エジプトの首都カイロ。

カイロでの目的は二つ。
それは、
①エジプト考古学博物館
②イスラーム地区のスーク

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①エジプト考古学博物館

まずやってきたのは、
古代エジプト3000年に及ぶ美術が
集められた【エジプト考古学博物館】。
エジプトに来たら絶対に外せない博物館です

ここの博物館で絶対に見逃せないのが、
〈ツタンカーメンの秘宝〉!
こちらの部屋に、有名なツタンカーメンの〈黄金のマスク〉が飾られています

と、残念ながら、
この〈黄金のマスク〉がある部屋は
撮影禁止、、、

一応、上の写真の、
部屋の真ん中に見えるのが、
そのマスクです。

一応ウィキペディアより
拝借した画像を添付しておきます。
こちらです

〈ツタンカーメン〉とは
古代エジプトのとある王の名前です。

古代エジプトは、
紀元前3000年から紀元前30年のぐらいまで、
約3000年にわたって存続した王朝。

その間、数多の王〈ファラオ〉が
存在しましたが、

〈ツタンカーメン〉は
その中の一人です。

だいたい紀元前1300年ぐらいの王で
現在最も有名なファラオの
一人となっていますが、

実はそもそもは
無名のファラオでした。

というのも、
ツタンカーメンは古代エジプトの
宗教改革を行った王で、

その宗教改革が否定された後
歴史から抹消されたため
文献には残っていなかったからです。

故に、墓の存在が知られておらず
墓が盗賊に荒らされることがなく
綺麗な状態で残っていて

その墓が19世紀になって初めて発見され、
上の写真の「黄金のマスク」などが
有名となって
〈ツタンカーメン〉は
最も有名なファラオの一人、
となったのでした。

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と言うわけで、
このエジプト考古学博物館の
大きな見所は、

ツタンカーメンの墓から出た
宝物たちです。
小さなツタンカーメンの墓に入っていた秘宝たちが展示されています

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実は今、パリで
〈ツタンカーメン展〉を開催中。

我々は、エジプトに行って
〈あれー、ツタンカーメンの秘宝が
パリに行っててないじゃん!〉
となるのが嫌だったので、

エジプトに来る数日前に
すでにパリのエジプト展には行っていて
ツタンカーメンの秘宝を見に行っていた
わけです。

しかし!
実はパリのツタンカーメン展は
大した秘宝は来ておらず、

メインどころは
ここエジプト考古学博物館から
持ち出されずにいたのでした。
パリのツタンカーメン展

こちらがパリのツタンカーメン展でメインとなっていたもの

パリのツタンカーメン展、
私はてっきりツタンカーメンの
黄金のマスクが来るものと思っていたら

上の像がメインとなっていて
拍子抜け、、、

上の像、写真では大きく感じるかもですが
実際はかなり小さく、
「え、これ!?」と、
びっくりでした、、、

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と、パリでは騙されましたが
期待していたのと違うものでしたが、
エジプト考古学博物館のそれは
本物で、感動の美しさでした!

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と他にも色々
古代エジプトの秘宝が
たくさんありましたが、

キリがないので割愛。

もう一つの目的地、
②のイスラーム地区のスークに
向かいます。
スークに向かう道。ラクダが!

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②イスラーム地区のスーク

エジプトはイスラム教の国で、
エジプト人の90%がイスラム教徒です。

ここカイロはイスラム教が来てから
大きくなった街で、
故に歴史は7世紀から。

イスラーム地区には
たくさんのモスクが建っていて
エキゾチックなのですが、
ミナレット(塔)が立ち並ぶモスク

私たちが訪れたのは
その中にある巨大な市場である
スーク!
活気が半端でない、ごちゃごちゃした市場です

スークでは、お土産を買ったり
ちょっと変わった飲み物を飲んだり、
お盆に乗ってるのは、サトウキビのジュース

こちらはハイビスカスのジュース。めっちゃ濃厚で美味しかった!

こちらはカフェ。座ってると、物売りがひっきりなしに何かを売りに来ます

このカフェでの物売り、
なかなか面白いので、いくつか
トライしてみました。
中東のお菓子。揚げ菓子です。美味しい!

靴磨き。砂漠で汚れた靴を綺麗にしてもらいました!

ピカピカに!

しかし!
エジプト人(アラブ人)から
何かものを買うのは
本当に大変です。

何を買うにも、
めちゃくちゃ吹っかけてきます。

そして、平気で騙そうとする。
アラブ人の全員がそうではないですが、
本当に騙そうとする人が多いので
正直疲れます。

上の靴磨きもそう。

最初、
「20エジプトポンドで磨く」
という話で成立し、

靴を脱がされて
別の場所で磨いていたわけですが、

片方磨いて持ってきて
言われたのが
「片方20エジプトポンドだから」と。。。

でた、、、
ほぼ詐欺、、、

片方なんて言ってなかったのですが、
もうそう言っても聞きません。

両足で40エジプトポンド出せ、と。

仕方なく交渉で、
「じゃーもう一方の足と
合わせて30エジプトポンドで」
と合意。

完全にカモにされた日本人、、、

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タクシーでも、
毎回揉めます。
大揉めしたタクシー

最初に行き先を告げて
そこまで幾らで行くか、を
窓を開けて交渉。

合意し、
タクシーに乗ると
「帰りは何時だ?」
といきなり帰りの話を聞かれ、
「往復で払え」と言われ、

いやいや、片道でいいから
と言うと、
それはダメだ、と言い出す始末。

そこで「いやいや片道で」
と言っても、
「オッケー、じゃー往復で決まりね」
と話にならず、
倍以上の値段を吹っかけられ、

「いらないって言ってんるだろ!」
とまたまた言い合い。

下車時かなり激しく拒否すると
向こうは半ギレ。

それでも何とか片道料金を払って下車、
なんて事が度々起こります。

エジプト考古学博物館の
トイレに行っても、
張り紙には「掃除の人にチップを渡すな」と
書いてあるのに、

トイレの中には
トイレットペーパーが
全て取り除かれ、

入り口には何故が清掃員が
トイレットペーパーを手にしていて
チップを要求してくる。

しかも、法外の値段で。

もちろん、拒否しますが、
拒否すると何か文句言ってくる、、、

まったくやれやれです、、、

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最後にエジプト料理について。

エジプト料理はまずい、
という話をたくさん聞かされて
覚悟をしてエジプトに行きましたが、

しかし実際に現地で食べてみて
思ったのは、

美味しい店のエジプト料理は
美味しい、

というもの。

今回我々は行ったのは
運良く美味しいレストランたちで
個人的にはエジプト料理に
悪いイメージを抱きませんでした。

特に美味しかったのが、
ナスとひき肉とトマトの料理《ムサカ》。
これはめっちゃめちゃ美味しいです!!

ムサカはギリシャ料理で有名ですが
ルーツはエジプト料理。

ギリシャのそれは
元々の中東テイストを取り除き
脱亜入欧(アジアを脱し、ヨーロッパの一員となる)
を図ったギリシャ人シェフが
フランス料理のテイストを取り入れたもの。
(ホワイトソースとマッシュポテトを使用)

なので、ギリシャのそれは
オリジナルとは全く違います。

よくあるギリシャのムサカも
とても美味しいですが、
エジプトのムサカは、
トマトの旨味が濃厚で
個人的にはこちらの方が好きです。

ただし!
よく考えたら、
トマトって南米が原産で、
ヨーロッパに伝わったのが16世紀。

食用とされたのは
イタリアの貧困層が、何とか食べたいと
200年に及ぶ改良の末の18世紀。

つまり、結構最近
我々人類はトマトを食べ始めたわけです。

つまり、
エジプトは4000年の歴史がありますが
ムサカは古代エジプトからの料理では
ないということ。

まー、そんなこと言ったら
ほとんどの料理がそうなのですが、、、

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以上でカイロ巡りは終了です。

次はカイロを発ち
アフリカ大陸と
中東アラビア半島の間にある
〈シナイ半島〉に向かいます。

それでは!
最後にエジプトの乗合タクシー。小さいバンにぎゅうぎゅうで乗り合います