一生貧乏を抜け出すコツ | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

以前にも書きましたが、
今年ルーヴルの年会会員になったので
ルーヴル美術館に行き放題。

と言うわけで、
”元を取らねば貧乏”丸出しで、
今日もルーヴルに
行って参りました!
天気抜群! 日曜日なので、人もめちゃめちゃいました

ルーヴルは今、シンボルの
〈ガラスのピラミッド〉が30周年、
という事で、
ガラスのピラミッド30周年

その30周年のイベントとして
ピラミッドの周辺に描かれただまし絵。
(ルーヴル美術館のHPより画像拝借)

この絵を見にルーヴルに行ったところ、
もうめちゃめちゃ剥がされてる、、、

みんなが絵の上を歩くものだから
汚く剥がれてしまっていて
全く見られませんでした、、、

今回のだまし絵にちなんだ
絵もあって、それがこちら。
今回のイベント用に描かれた「大ピラミッドの秘密」と言う絵

この絵が面白くて、
よく見ると
あっ! アラブ人がモナリザ盗んでる!!!(>_<)!

はっ! これは!! プロビデンスの目!!

やっぱりルーヴルとフリーメイソンは
何か関係あるのでしょうか?
ピラミッドは実は地下に巨大に広がっている!?!?

ルーヴルのピラミッドは
誰が作ったかというと、
中国系のアメリカ人。

え?
フランスを代表する美術館の
新しい象徴をフランス人ではなく
外国人が設計???

そして、何よりも
なぜここにピラミッド????

この二つの問いは
建設当時から
フランス中を巻き込んだ話題となり

「何でフランス人の設計じゃないんだ!」

「何で伝統あるルーヴルの真ん中に
ピラミッド、しかもガラスのものを
置くんだ!!」

と激しく非難されました。

さらに
設計者の中国人が
フリーメイソンだった、

ピラミッドに使用された
ガラスの枚数が666枚、

と言う噂から、
〈ルーヴルはやはりフリーメイソンが
作らせたものなのではないか〉

という都市伝説が
これまで語られてきました。

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ご存知の通り、
ピラミッドとフリーメイソンの関わりは
色々なところで都市伝説となっています。

例えば有名なところで言えば、
アメリカの1ドル札。
これです

この左の絵は、
ピラミッドの上部にプロビデンスの目が
あります。
そしてピラミッドは13段、、、

もちろん、アメリカ合衆国は
フリーメイソンによって建国されたことは
もうほぼ歴史的に認められていると
言える事実。
こちらは、アメリカ初代大統領、
ジョージ・ワシントン。

身にまとっているのは
フリーメイソンの衣装。

ジョージ・ワシントンは
当時フリーメイソン・ニューヨークロッジの
グランドマスターでした。
(つまりトップです)

そしてアメリカの国章、
その裏面はこちらです。
ドルに描かれているものと同じですね

また、アメリカの自由の女神は
フランスのフリーメイソン から
アメリカのフリーメイソンに贈られたもの

という事実は、
自由の女神の台座にも書いてある
事実です。

決して国から国への
贈り物ではありません。

つまり、アメリカの建国に
大きく関与したのは、
フランスのフリーメイソン ということ。

そして、そのフランスが
革命の時に発したのが〈人権宣言〉。

・国民の自由と平等
・圧政への抵抗権
・国民主権
・法の支配
・権力分立
・私有財産の不可侵

を規定しています。

え? そんなの当たり前では?
というのは間違いで、

カトリックや王が支配する世界では
上の全ては否定されていました。

それはフランスだけの話では
ありません。

世界中がそんな世の中でした。

そして、この〈人権宣言〉を
起草したのはフリーメイソンです。

具体的には
〈ラ=ファイエット〉という
やはりフリーメイソンのメンバーが
起草しました。

その〈人権宣言〉に描かれているのも
やはりプロビデンスの目。
真ん中上にある目です

その目は三角形の中に
入っています。

この二つは、
基本的にセットです。

この辺の話は
以前詳しく書いたので
興味がある方はチェックしてみてください。

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と言うわけで長くなりましたが、
こんな感じでルーヴルのピラミッドには
ミステリーや噂が
沢山あります。

他にもいっぱい秘密が
〈大ピラミッドの秘密〉の絵に
描かれているので、
ぜひアップにして見てみてください!

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さてこの〈ピラミッド30周年〉に際し、
お土産が売られていたり、
イベントなんかも開催されています。
ピラミッドのキューブ

ピラミッドのマグ

ピラミッドのノート

と、このように
なかなか盛り上がってます。

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ところで、前回は
ルーヴル巡り、

〈メソポタミア文明〉のコーナーを巡り
人類誕生の謎に迫りましたが、

今回はお馴染み、
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」
という有名な絵をじっくり見てました。
こちらの絵です

こちらの絵は、
日本ではそんなに馴染みがない方も
多いと思いますが、
フランス人にとっては
とんでもなく大事な絵です。

この絵が描いているのは
フランス革命期における
「七月革命」の一コマ。
(1830年)

フランス革命とはざっくり言うと、
それまでのキリスト教(カトリック)の
支配・搾取体制を打破し
(王権はカトリック権力の下に成り立っていた)

身分に関係なく
誰もが平等に生きられる世界を
目指して行われたもの。

それまでのフランスは
アンシャンレジーム(旧体制)と言って
3つの身分に分かれていて
・第一身分(聖職者)
・第二身分(貴族)
・第三身分(市民)

一番上の第一身分の割合は
全体の何と0.5%

第二身分の割合は
全体の1.5%

そして、この第一、第二身分の人は
税金が免除されていました

残りの98%の第三身分が
税金を払っていましたが、

そのうちのほとんど、
全体の90%は
働いても働いても
豊かにならない下層階級。

そして、この下層階級から
税金を搾り取って第一、二身分が
悠々と暮らしている、

という状態が、
何百年もフランスでは
続けられてきていました。

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フランス革命の
そもそもの原因は

アメリカ大陸での
植民地政策の失敗や
対外戦争の戦費が重なり

お金がなくなったので、
王は特権身分に税金をかけようとしました。

ところが特権身分は
それに猛反発。

特権身分は
第三身分(市民)を巻き込んで
〈三部会〉という議会を開催し、
その成立を阻もうとしましたが
(三部会の票は第一身分、第二身分、第三身分で
それぞれ一票なので、第一、二身分を合わせた
二票で案件を否認できるため)

逆に市民を奮起させてしまい
市民は自分たちの議会を作り反発。

ここから、フランス革命へと
突入していきます。

で、長々となりましたが、
この絵。
この絵は、
第三身分の、無産階級者が
立ち上がる様を描いた絵です。

この絵をよく見ると、
この女性、フランス共和国を象徴する
女性像〈マリアンヌ〉ですが、

彼女が被っている
帽子(見にくいですが、赤い帽子)が
フリギア帽という
無産階級者を表しています。

無産階級とは
資本を持たない人たち。

資本とは富を生み出すもの
つまり、土地や会社や有価証券などです。

資本を持たないものは
労働によって賃金を得るしか
収入のすべがなく、
資本家に搾取される構造です。

これは今も程度の差こそあれ
構造は変わりありません。

フランス革命は
一見このような無産階級者のための
革命のように思われてますが

実は革命を誘導していたのは
前述のフリーメイソンたち、
つまりは実は資本家層の貴族だったり
新興ブルジョワ(第三身分の資本家)
だったりします。

彼らは、自分たちの財産を
保証する世の中にするために
圧倒的に人口の多い
無産階級を奮起させて

革命を実行した、
とも言われています。
(つまり上の絵は、いわゆるプロパガンダとも言えます)

結果、現在の世の中は
大多数の無産階級が生じることとなり
相変わらず資本家に搾取される
世の中は続いてますが

現代社会では
無産階級という言い方は
ほぼ耳にしません。

そのような言葉は
無産階級(=一般市民)の
資本家への反発を招く恐れがあるので
資本家に養われているテレビや新聞など
大手メディアは絶対に使うことはないでしょう。

しかし、
世の中、実は無産階級では
よほどいい会社に勤めていなければ
本当に豊かになるのは
難しい社会であって
(心の豊かさは別の話です)

無産階級を抜け出すには
資本を手にしなければならない
(お金を生み出す何かを所有すること)
ことを、いい加減学校は
教えるべきだと思います。

その辺のことは、
《金持ち父さん貧乏父さん》という
ベストセラーの本に分かりやすく
書かれているので
気になる方はチェックしてみることを
オススメします。

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というわけで、
話が飛んだりして長くなりましたが
今日はこの辺りで。

それでは皆さん、
良い一週間をお過ごしください!

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