たくさんありますが、
その中でもちょっと毛色が異なるのが
「フリーメイソン博物館」。
"フリーメイソン"と聞いても
ピンとこない方が
ほとんどだと思いますが、
"フリーメイソン"とは
身分や宗派、人種などの壁を超えて
助け合う友愛結社。
ヨーロッパ、アメリカなど
世界中にネットワークを持ち
もちろん日本にも
フリーメイソンの団体はあります。
※誰でも入会できます
アメリカ歴代の大統領など
そうそうたる人物が
フリーメイソンのメンバーだったので、
オカルト陰謀論では
「フリーメイソンが世界を
支配している」
「フリーメイソンは
ユダヤと組んで
世界の人々の奴隷化を企んでいる」
など、さまざまな説があり
エンターテイメントとしては
面白くて好きなのですが、
現実的には
そこまではないだろう、
と思ってます。
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かつてヨーロッパはカトリックの世界で
(カトリック:ローマ法王を頂点にする権威主義)
各国の王様はキリスト教の権威の元
民衆を支配していました。
少しでも世の中の権威に逆らえば
(世の中を疑えば)
異端として認定され
火あぶりの刑になったわけです。
今から見れば
最悪な世の中です。
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そんな世の中ですので、
つまり人々は
"何も知らなかった"わけです。
※知っているのは教会が教えることだけ
科学などの知識は権威が独占。
民は無知で、道理や論理に合わない
非合理な世界の中、
貧困世界の中で生きる事を
強いられていました。
(何百年もの間。。。)
知ろうとすると
殺されたわけです。
下層民は無知を強いられる。
知ろうとすると殺される。
そのようにして、
権威者はフランス国民から
何百年もの間、搾取し続け、
フランス革命が起きる1700年代後半まで、
何と何と!
フランス人の90%が貧困層
でした。
※90%が最下層民
とんでもない世の中だったわけです。
なので、
フランスというと
「あー、昔から華やかな国だったんだろうな」
と言うのは大きな間違いで、
フランス人は
虐げられた人々の国だったのです。
華やかだったのは
人口の2%しかいなかった
聖職者や貴族、王家の人たち。
彼らが作った教会や城、
はたまた彼ら特権身分やその下の富裕層、
中産階級の人々が通ったカフェなどを見て、
「フランスの中世は何て華やかなんだ!」
と言うのは、
そのほんの一握りの人々のための
ものを見てるだけです。
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ですが、大航海時代などで
外の世界が分かってくると、
"こんな世の中の秩序はおかしい!"
と思う人も出てくるわけです。
しかし
表立ってそれを口にすると
殺されてしまう。
そこで出てくるのが、
「フリーメイソンリー」です。
※"フリーメイソン"とは、フリーメイソンリーに属する人
※"フリーメイソンリー"が団体名
フリーメイソンリーは
そんな理由もあって
秘密結社なのですが、
この頃
「フリーメイソンリー」に加盟していた
貴族や紳士、知識人によって
「啓蒙思想」という
"教育によって無知から脱出する"
思想が共有され、
その思想が、市民革命である
フランス革命において
大いに活用されました。
※日本では、1万円札に描かれている福沢諭吉が啓蒙思想を広げました
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と、前置きがかなり長くなりましたが、
そんな理由で、
フランス革命、及び
現在のフランスという国と
フリーメイソンは深い結びつきがあります。
そして、そのフリーメイソンの
考え、思想、理想は
アメリカ合衆国の建国にも
大いに活用されました。
なので、もちろん
現在のアメリカ合衆国とも
フリーメイソンは深い結びつきがあります。
例えば、
アメリカの象徴、"自由の女神"は
フランスのフリーメイソンから
アメリカのフリーメイソンに贈ったもの。
"自由の女神"の台座には
その経緯と、フリーメイソンのマークが
刻まれています。
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では、早速フリーメイソン博物館に
入ってみます。
中は広く、フリーメイソンに関する資料や記念品などが陳列されています
おー! これはコンパスですね。フリーメイソンのマークは、コンパスと定規です
フリーメイソンのマークがふんだん描かれたポット
↓(拡大すると、、、)
なぜかフリーメイソンの
資料にたくさん見かけるプロビデンスの目。
フリーメイソンのシンボル、
と考える人も多いですが、
どうなのでしょう。
「球戯場の誓い」の絵があるとは
やはりフランス革命と関わりがあるんですねー。
そしてこれは、
フランスの国旗。
三色旗に書かれているのは
「自由、平等、博愛」。
この精神は、
フリーメイソンの精神でもあり
その思想がフランスの思想になりました。
こちらはフランス人権宣言。
全ての市民は
「自由、所有、安全、圧制への抵抗」
の権利を持っている、
という宣言。
真っ当な世の中が
ここから始まりますが、
その起草にもフリーメイソンが
深く関わっているとのことです。
「マリアンヌ」と言われても
ピンとこないと思いますが、
フランスでは誰もが知ってる像です。
「マリアンヌ」はフランス女性の象徴。
このマリアンヌ像は
パリ市民であれば誰でも知ってる像で、
リプュブリック広場という
パリの有名な広場にどーん!と建っています。
フリーメイソンがエルサレムから
持ち帰ったものだそう。
「サロモン神殿」とは
古代エルサレムに存在した
ユダヤ教の神殿。
紀元前10世紀に建てられ、
(約3000年前)
最終的に約2000年前に
ローマによって破壊された
伝説の神殿です。
今でもユダヤ教徒たちは
その城壁跡である
嘆きの壁に向かって
涙を流しています。
この石がある、ということは
フリーメイソンは
ユダヤ教とも関係を持っていることを
示していると思います。
実際、フリーメイソンリーは
迫害され続けてきた
ユダヤ人も入会できたので、
そこでユダヤ人の進んだ知識が
フリーメイソンたちに
共有された面はあったと思います。
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他にも色々あったのですが、
かなりマニアックなのでこの辺で。
最後に、
フランスの国会議事堂に行くと
その前の広場に、
フランスの象徴、マリアンヌ像があります。
その像の台座を見ると、
↓
アップで見てみると、、、
↓
フリーメイソンは怪しくない
と思いたいのですが、
こんな目を見てしまうと、
怪しい、、、
この目、
上のフランス人権宣言にもありますし、
ドル札にも描かれています。
さらに100ドル札に描かれている
ベンジャミン・フランクリンは
もろにフリーメイソン。
いやー、フリーメイソン、疑いだすとキリがないですが、
基本的には
例え現在の世の中、
富が集中していようと
かつての不合理な世の中を
解放する役目を果たした功績は
大きいと思います。
実は今の日本国憲法は
フリーメイソンが考える
究極の理想国家を作るための憲法なのでは、
とまで言われています。
※今の日本国憲法は、戦勝国アメリカが敗戦国日本に作らせたものだから
究極の理想国家になっているのか!?
成功した気もするし、
うまくいってない気もするし、、
本当のところは
どうなのでしょうか?
真相はいかに!?
です!