Wed 191211 日比谷・松本楼/ブログ世界の夕暮れ/札幌の大盛況と北海道の日々 3893回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 191211 日比谷・松本楼/ブログ世界の夕暮れ/札幌の大盛況と北海道の日々 3893回

 来る日も来る日も東京ウォークを続けて、「2019年晩秋の東京はホントにキレイだったな」と溜め息をつきつつ、気がつけばもう「今の東京を「晩秋」と呼ぶのはおかしいだろう」と、みんなに指摘される季節になっていた。

 

 確かに、今や街中どこもかしこも超豪華クリスマスツリー、大量のLED豆電球がピカピカ点滅していて、「北国ジジイ」ことサンタクロースどんたちがニヤニヤ薄笑いを浮かべ、恐怖を誘う赤い服に不気味な長靴姿であたりを睥睨している。

 

 しかし諸君、東京のモミジは今もなお粘り強く樹々にしがみついて、冷たい雨がどんなに降り続いても、「いや、ボクたちはまだヘコタレません」「北風なんかに負けるもんか」「まだまだこの世に未練があります」と、さすが高齢化社会ニッポン、サクラもカエデもまだ赤いし、イチョウもケヤキもまだ真っ黄色、素晴らしい熟年を謳歌していらっしゃる。

(札幌670名の大盛況。午前の部360名、午後の部310名が集まった 1)

 

 明治神宮付近から千駄ヶ谷・青山・赤坂・霞ヶ関を経て銀座に至る私の東京ウォークは、終点付近の日比谷公園で佳境を迎える。公園内「松本楼」は、東京大学本郷キャンパス内にも店舗のある老舗である。

 

 店の前のイチョウの老木からハラハラ黄色い葉っぱが散りつづけるアリサマは、東京都内屈指の晩秋の風景と言っていい。赤い夕陽に照らされて黄色いイチョウの葉がオレンジ色に染まる風景は、マコトに優雅で繊細で奥ゆかしい。

 

 ただし松本楼のテーブルに陣取った今井はといえば、優雅の「ゆ」の字もナシ、繊細の「せ」の字もナシ、奥ゆかしさの「お」の字もナシ。明治神宮から2時間を歩き通した肉体も精神も、胃袋の底やら小腸&大腸の奥の奥から、ひたすら温かいハンバーグを求めてやまないのである。

   (日比谷松本楼、午後3時、店内からの眺望)

 

 12月6日、翌日から札幌2連泊の旅を控えていた私は、「だって何しろ翌日はマイナス10℃の北海道の大地を目指すのだ」というもっともらしい口実に隠れ、「でっかいハンバーグを貪ろう」「真っ赤なスパゲティ・ナポリタンも貪ろう」「ついでだから、赤ワインをボトル1本飲み干そう」と、マコトにイヤしい初冬のクマと化してヨダレを垂らしていた。

 

 だって諸君、前回の記事でも書いたが、今の私は1月に収録予定の「新A組」の予習に夢中。いつもの北海道なら、サッポロビール園のジンギスカンを3人前とか、鵡川のシシャモ30匹とか、旭川ラーメンに音威子府の黒い蕎麦、釧路の炉端で山盛り魚介、そういう暴挙に出るのであるが、今年はその種の世界を全てシャットアウト、おとなしくホテルで予習に励むのだ。

  (日比谷松本楼、クリスマスツリーがキレイだった)

 

 だから、許してくれたまえ。12月6日の今井は、ハンバーグにナポリタンに赤ワインに、とても「ダイエットの真っ最中」とは思えない大饗宴に突入した。もっとも、ハンバーグには脂が多すぎ、せっかくのナポリタンも何だか極太の焼うどんみたいで、今ひとつ盛り上がらなかった。

 

 思い出したのは、もう3年前のこと、シチリア島シラクーサの有名店で食したスパゲッティのことである。当時のブログを探してみると、おお&おお、あるじゃないか、トリップアドバイザーなんかでも超人気店のパスタを、私は「皿うどんにイワシのパウダーをかけただけ」と言い切っている。

Fri 161209 賀正&謹賀新年/ユリーカなワイン/父の皿うどんと姉弟(シチリア物語34)

(日比谷松本楼のハンバーグステーキ。おいしゅーございました)

 

 ま、そういうマコトに奥ゆかしい晩秋の夕暮れがあって、翌日の今井は昼のヒコーキで札幌に旅立った。紅葉真っただ中の東京からマイナス10℃の北海道への旅立ちであるから、靴もクルブシまであるハーフブーツに履きかえたのである。

 

 しかしこうしてシチリアやら何やら、過去のブログ記事を読み返してみると、「これから先、このブログをどうやって運営していけばいいんだ?」という悩みもまた深い。

 

 もう10年近く前から繰り返し書いている悩みであるが、どうも私の予感は的中したようであって、10年前に全盛を迎えていたブログ世界は、いよいよ間違いなくいわゆる「オワコン」になりつつある。

 

 今井ブログは間もなく4000回を迎え、もしも3年後にもブログ世界がなくなっていないなら、3年後には「5000回」という驚くべき更新回数を実現するはずであるが、いやはや、もう本当にこの世界は「風前のトモシビ」感が高まってきた。

 

 マトモに文章を書いている人はもうあまり見かけないし、書いても書いても読む側の人は「長すぎる」とこぼし、「写真がバエルかバエナイか」、そればかり夢中で、せっかくの文章をキチンと読んでくれる人は「ファン以外ほぼ皆無」という状況になった。

(日比谷松本楼のスパゲティ・ナポリタン。おいしゅーございました)

 

 そういう状況でも、この数ヶ月の私のマジメな記事に関しては、絶賛の声が多いのである。ニャゴロワが天国に旅立った頃には、入試改革の失敗に関する記事が大絶賛を集めたし、ついこのあいだの「三権分立の本質」の話は、札幌での祝勝会でも先生方が心の底から賛意を語ってくれた。「司法は過去を検証し、行政は現在を運営し、立法は未来を展望する」という趣旨のヤツである。

Wed 191204 今井先生ですか?の嵐/三権分立の本質/未来と教育を語るチャンス 3890回

 

 だから、「ちゃんと文章を書く」というスタンスはこれからも続けたい。「ちゃんと」とは、最低でも4パラグラフ、出来ればA4版3枚程度。1パラグラフ3行 × 4パラグラフを確保しないと、それは「思考」の名に値しない。単なる感情の露出にすぎない。

 

 私としては、感情の露出魔になることには全く関心がないから、「和文で150字程度」などという共通テストの国語記述式に加担するつもりは丸っきりないし、だから同様に「ツイート」に移行する欲望も皆無。書くなら4パラグラフ以上、そうでないなら書かない方がマシだ。

     (日比谷松本楼。イチョウの老木が美しい)

 

 だから、ブログ世界の凋落には困り果てている。「一般人の長文ブログ」というマコトに不人気なものを、近いうちに極めて高い確率で予想されるブログ世界の消滅後にも、何らかの形で継続できないか。そのことを考えると、まさに気もそぞろ、日々のブログ更新も怠けがちになってしまう。

 

 こういうふうで、札幌での仕事の前後にも、積極的に北海道の旅を満喫する気になれない。12月8日、午前の部はギューギューの超満員、360名が出席。午後の部もほぼ超満員の310名が出席。テレビに出まくっているわけでもないイチ予備校講師としてはこれほどの栄誉は考えられないのに、あろうことか「午前の部」の写真を撮り忘れたのも、原因はそこにある。

(札幌670名の大盛況。午前の部360名、午後の部310名が集まった 2)

 

 過去を振り返れば、札幌の初冬の公開授業を開始したのは今から7年前、2012年のことである。「出席者は250名だった」と当時のブログに記録している。あの時は、午前&午後に分割することもなく、1回の講演でおしまいになって、その日のヒコーキで東京に帰っていた。

 

 その2012年があまりに評判が良かったので、翌年から午前&午後に2分割して実施することになり、京王プラザホテルやら、新さっぽろ駅前のホテルやら、いろんな紆余曲折を経て今日に至る。

 

 そこから毎年&毎年、昨年対比+50名とか+100名とか、模範的な右肩上がりの着実な増加を続け、一昨年550人、昨年600人、今年は670人、一度も「昨年を下回りました」ということなしに、こうして700名に迫ることになった。

(札幌670名の大盛況。午前の部360名、午後の部310名が集まった 3)

 

 スタッフの皆様と絶品の中華料理を貪りながら、

「来年は、800名を実現しましょうよ」

「いや、ここは一気に1000名はどうですか?」

「ならば、ダブルヘッダーじゃ足りません」

「トリプルヘッダーにしちゃいましょう」

「いや、2日に分けて2日ともダブルヘッダー、計4回で1200名なんてのはどうですか」

いや、それなら目標を1500名にしましょう」

夢はどこまでも大きくなり、語れば語るほどますます希望は明るくなっていくのであった。

 

 以上、今は仕事一本やりの今井なのである。広い北海道をのし歩く初冬の旅は今回はナシ。その分、2012年から2018年に至る札幌関連の記事を以下に貼りつける。

 

「旅の記録がなくて寂しい」というヒトは、遠慮なく以下をクリックして過去に浸ってくれたまえ。あまりに懐かしい「寝台特急 北斗星」乗車の記録なんてのもある。

(札幌の祝勝会は高級中華料理屋で。15年物の高級紹興酒を痛飲、大好きなアマローネもいただいた。写真は絶品の北京ダック)

 

Sun 181202 北海道鵡川のシシャモ祭/シシャモ嫌悪/シシャモ20匹とその結果 3763回

 

Fri 181130 37年ぶりの音威子府/新雪の道の思ひ出/熱く黒いお蕎麦 3762回

 

Wed 181128 スポンジボブ/前田憲男氏死去/勝谷誠彦氏死去/音威子府へ出発 3761回

 

Mon 181126 札幌で600名の大盛況/シャルル・ドゴール空港で/豪華祝勝会 3760回

 

Tue 171107 札幌の夜は長い/豪華和食フルコース/ラーメンの記憶/ジビエの2次会

 

Wed 171108 星野リゾートのこと/肥大化を止めなきゃ/断捨離2枚/駅蕎麦と留萌本線

 

Mon 171106 明後日から師走/札幌で寿司&ワイシャツ/札幌ダブルヘッダー550名の大盛況

 

Thu 161103 札幌へ/田沢湖が美しい/生アナウンスが嬉しい/さっそくジンギスカン三昧

 

Fri 161104 JRタワー/お風呂が寒い/札幌、470名の大盛況/ハードルを高くする

 

Sat 161105 札幌、午後も大盛況/最高の懇親会/明日の行動は「留萌本線」と決まる

 

Sun 161106 深夜早朝の絶叫/やっぱり留萌本線へ/深名線と羽幌線/増毛に到着する

 

Mon 161107 増毛にて/秋田・土崎曳山祭がユネスコ無形文化遺産に/甘海老の味噌汁

 

Tue 161108 ネグラを求めて三千里/シュティフター「石さまざま」/豪華な寿司セット

 

Sun 111030 札幌で講演会 冬将軍を押しのけるクマの迫力 祝勝会2種 ラグビー早慶戦

 

Fri 121102 札幌での大講演会・午前の部 昨日のヒツジさんたちが暴動を起こしたら?

 

Sat 121103 午後の部 in 札幌 大祝勝会、2次会→3次会 海老ラーメン ウニ丼特盛

 

Mon 131111 蒸気機関車の快走 午後の部 ワシワシ(第1985回 カウントダウン15)

 

Tue 131112 メトロノース 札幌雑感 北斗星と出会う(第1986回 カウントダウン14)

 

Wed 131113 松尾ジンギスカン 梅光軒で〆のラーメン(第1987回 カウントダウン13)

 

1E(Cd) Richter & Borodin QuartetSCHUBERT”TROUT”  “WANDERER”

2E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.1 & No.4

3E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.2 & No.6

4E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.3, No.5 & No.8 

5E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.9

total m29 y618  dd25238