Fri 161104 JRタワー/お風呂が寒い/札幌、470名の大盛況/ハードルを高くする | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 161104 JRタワー/お風呂が寒い/札幌、470名の大盛況/ハードルを高くする

 札幌は、今や日本屈指の大都会であって、その人口は200万に迫り、東京・横浜・大阪・名古屋の次ということになれば、今井君なんかはまさに「隔世の感」がある。

 ワタクシが小学生のころに学校で使っていた地図帳によれば、「人口77万」であって、京都や神戸や北九州よりもっとずっと少なかった。福岡も札幌と似た数字で、福岡県の中で第2位、北九州より人口は少なかったのである。

 しかし諸君、今や札幌は押しも押されもせぬ「日本5位」であって、このまま北海道の人口が札幌に一極集中を続けてみたまえ、名古屋や大阪もノホホンとしてはいられない。今やその差は数十万というところまできた。

 もちろんそういう一極集中が原因で、地方都市は著しい人口減少にさらされている。留萌はとうとう「JR留萌本線廃止」の危機にさらされているし、稚内も網走も根室も、鉄道の面から見ると何となく「危機一髪」な感を否めない。

 このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。昭和後半のシェイクスピア界を支配した小田島雄志は、ハムレットの台詞をそんなふうに訳したが、いやはや、ハムレットの台詞としてはイマイチな気がするけれども、北海道の現在を考えると、まさにこの台詞がピッタリだ。
札幌大盛況1
(札幌の大盛況、午前の部 1)

 11月26日、今井君が宿泊したのは「JRタワーホテル日航」。マコトに念の入った回りくどい命名であるが、「JRタワー」という激しい名前のタワーの中で、日本航空の関連会社が運営するホテルである。

 そもそも「JRタワー」というネーミングがスゴいじゃないか。ひと昔前なら「国鉄タワー」でござるよ。国鉄が札幌のど真ん中に「タワー」などという不遜なものを建設するなんて、かつては巨額赤字のタワーを築いていた国鉄を考えると、さすがに信じがたい気分になるのである。

 1987年、分割民営化。そうでもしなけりゃ、築きに築いた天文学的な赤字タワーをもうどうすることも出来なかった30年前。東日本や東海や、西日本や九州は今や絶好調であるが、北海道は路線の半分を廃止せざるを得ないかもしれない経営危機。それなのにこのタワー、ちょっと贅沢すぎないか。

 そうは思いつつも、今井君はタワー最上階に近い31階のお部屋にチェックイン。ここでもまたアップグレードしてもらえて、普通のエグゼクティブルームから、「コーナーエグゼクティブ」に案内された。札幌の夜景が最も美しく眺められるお部屋である。
夜景1
(JRタワー31階からの夜景 1)

 ジンギスカン500グラム超でウルトラ満腹して帰ってくると、大通公園からススキノにかけての夜景が素晴らしい。このスバラシサは、きっと真冬が近づいているからで、春や夏のモヤモヤあったかい空気の中では、街の灯りもこんなに澄み渡ってくれないはずだ。

 街の東、苗穂から江別方面の夜景もまた美しい。「さすが日本5位の大都市」を実感する。むかしむかし北海道の観光コピーに、「デッカイどー、ほっかいどー」というのがあったが、そのデッカイどーは、今や夜景のでっかさにもぴったり当てはまるのである。

 11月27日朝、お腹いっぱい詰め込んだヒツジ肉はまだ消化されきっていないが、とにかく仕事は10時50分からである。9時半にはスタッフがホテルロビーに迎えにくるから、えらーい今井君は7時に起床してゆっくりお風呂に入り、お仕事に万端の状況で待ち受けた。
夜景2
(JRタワー31階からの夜景 2)

 しかし諸君、何しろ「JRタワー」だ。旧国鉄が関わっているホテルである。ワタクシは国鉄職員の息子であるから、国鉄がホテル経営のクロートでないことは熟知している。昔ながらの杓子定規な感じは拭えない。

 部屋は広くて眺めもいいが、① ものを置く場所がなく、② デスクは狭く、③ お風呂が寒い。中でも ③の「お風呂が寒い」は決定的であって、他の窓が2重窓なのに、お風呂だけはどうも2重窓にしてもらえていない気がする。

 だから諸君、このホテル、お風呂がギュッと寒いのである。お風呂の窓は、おそらく「札幌の夜景を満喫できるように」という配慮で、びっくりするほど大っきな窓である。「窓がデカくて暖房はない」ということになれば、真冬のお風呂は山のてっぺんの露天風呂みたいな気分になる。

 そこでボクチンは、お風呂に入る前に部屋の暖房の目盛りをググッと上げるのである。29℃か30℃までググッと上げて、しばらく部屋とお風呂の間のドアを開け放ち、温かい空気がお風呂に充満するように企むのである。

 しかしそんな企みがうまく功を奏するはずもない。ドアを閉めるや否や、あっという間にお風呂は山の露天風呂に逆戻り。気温はどんどん下降線をたどり、シャワーだけではとても温かくならない。

 4〜5年前にそういうお風呂を体験してから、ワタクシは札幌で他のいろんなホテルにトライしてみた。京王プラザ。全日空ホテル。しかし諸君、どこも一長一短で、なかなか「これだ!!」と膝を打つホテルが見つからない。
札幌全景
(31階から朝の札幌を望む)

 ま、こういうふうで、午前9時半のワタクシはJRタワーのロビーでスタッフと待ち合わせた。今日の会場は、元・代々木ゼミナールの札幌本部校舎。ホテルから徒歩3分もかからない。

 昨年の会場もここだったが、まさに諸君「夏草や、ツワモノどもが夢の跡」であって、タイルばりの壁も、階段の感触も、立派なトイレの風景も、みんなみんな懐かしい代ゼミの夢の跡のままなのであった。

 今日のお仕事は、午前&午後の2部構成である。午前が10時50分から12時20分まで。出席予定者250名。午後が14時20分から15時50分まで、出席予定者220名。合計およそ470名の人々が昔の代ゼミの大教室を埋め尽くす。「隔世の感」はますます強烈である。

 今や「TKP」という貸しビル会社の管理の下に置かれた元・代ゼミ。つい15年前までは、北海道中の優秀な受験生をここに集結させて、北海道大学への合格数では、「Pretty塾(仮名)」や「どうすんだい?(仮名)」の追随を許さないほどだった(ような気がする)。いやはや、時の変遷はマコトにはやいのである。

 そこへ登場した今井君の「あずま・すすむ」こと東進であるが、こちらは今やまさに日の出の勢いだ。250名も一度に収容する教室は元・代ゼミにもないから、まずは机を全て取り払う。机なし&椅子だけの250名は、やっぱり驚くべき迫力がある。
札幌大盛況2
(札幌の大盛況、午前の部 2)

 今日の対象は、高校受験を控えた中3生諸君とその保護者の皆様である。要するに「全員が初対面」、普通の講師なら会場内を温めるだけでも10分か15分はかかる状況であるが、そこはそれ、何しろ大ベテランの今井君だ。温めには数秒しかかからない。

 この魔術のような温まり方、いちおう秘訣もあれば鉄板ネタもあるのだが、さすがにその辺は企業秘密であって、今井君は企業でないが、企業秘密を遥かに凌ぐスバラシー秘密を満載している。10分経過の段階で大爆笑はすでに「強烈」の一語。やがて強烈は激烈へ、激烈は猛烈に変わる。

 冒頭、ワタクシは自信満々で宣言するのである。「今日以上に爆笑することは、いままでの人生でも一度もなかっただろうし、これからの人生でもまず考えられない」。そこまでハードルを高くしても、まだ高くし足りない。100mハードルの全ハードルが、棒高跳び並みに高くても、この今井クマ蔵はビクともしないのである。

1E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 7/9
2E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 8/9
3E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 9/9
4E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 1/10
5E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 2/10
total m20 y1890 d19595