今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba
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2019年06月16日(日)

Sun 190616 デレデレおじさま/ニースのカーニバル(南仏カーニバル紀行7)3848回

テーマ:ブログ

 いま羽田空港のANAラウンジにいる。普通のラウンジではなくて、ダイアモンドメンバー専用の高級ラウンジである。本来なら、それなりの高級オジサマ & 高級オバサマがズラリと集うはずである。

 

 しかし日曜日ともなれば、たいへんマナーの悪いオジサマもそれなりに存在して、「ラウンジをキャバクラと心得ているんじゃあーりませんか?」みたいな御仁もいらっしゃる。制服の若い女子職員と、延々と声高な雑談を続けていらっしゃる。

 

 職員サイドとしては、やっぱり愛想をふりまかなきゃいけないから、20分でも30分でも我慢してオジサマの雑談に付き合うことになる。20歳代か30歳代前半の若い女子だから、愛想をふりまけば当然のように笑い声は甲高くなり、ますますラウンジの雰囲気は悪くなる。

(2月23日、ニースの海岸の店で、大盛りパスタを満喫する)

 

 今井君は昔から黙っているのはキライなタイプ。前途洋々たる大学受験生たちが、現代文の試験で駐車場使用契約書を読まされるのもキライだし、英語の試験で英文を読まなくても図とグラフから正解が分かっちゃうのもキライ。しかし日常的に利用する航空会社の職員が、客のオジサマにキャバ嬢みたいに扱われるのもキライである。

 

「六本木のキャバクラじゃないんですから、職員相手にダラシない雑談を30分も続けるのはヤメにしませんか?」。いやはや、自分でもおっかないぐらいだが、その場でキチンと言わずに後からネットでゴソゴソ言うのもやっぱりキライなのだ。

 

 もっとも、この発言には1つウソがあって、ワタクシは「六本木のキャバクラ」と言ふシロモノを、正確には知らないのである。今から20年ほど前、まだ代々木ゼミナールの「四天王」だった頃、六本木好きな同僚講師に無理やり連れて行かれたのが最初で最後の経験だ。

 

 いやはや、あれはワタクシにはとても耐えられない経験だった。「2度と来たくない」と言うより、「1度として経験したくなかった」と言う方が正確だ。無理やり連れて行ったあの時の同僚講師とは、その前はいちおう仲も悪くなかったが、もう出来るだけ連絡を取らないようにした。

 

 だって、イヤじゃないか。ついでながら、あの頃はまだ全盛だった代々木ゼミナールがキライになったのも、あれがきっかけだった気もする。いたはや、いくら同僚との付き合いでも、イヤなものはイヤ、キライなものはキライ、はっきりそう言ったほうがいい。

(2月23日、ニースの海岸の店で、プロバンスのロゼワインを満喫する)

 

 別に無理して「ごセーケツ」とか「チョー潔癖」とかを気取っているわけではない。しかし諸君、あのとき横に座った女子に「先生の授業、2年前に代ゼミの柏校で受けてました」と言われた時には、思わず表情を変えて、「それなら、こんなところでそんなことしてないで、バリバリ勉強してください」と強い口調で言い放った。

 

 だって、イヤなものは、どうしてもイヤなのだ。だから例えば地方の講演なんかで夕食の接待があった時、2次会とか3次会とかでそういう類いのお店に誘われそうになると、「いやはや、どうしたものか、その種のお店は苦手なんですよ」と言って、丁重にお断りすることにしている。

       (ニースの駅に到着する)

 

 というわけで諸君、6月16日の今井君は、いよいよこの夏の激烈な全国行脚を開始するのである。16日、神戸。17日、兵庫県豊岡。18日、岡山。19日、姫路。20日、大阪京橋。21日、埼玉県大宮と続く。

 

 ここでいったん首都圏に帰るのだが、息つく暇もなく、23日は岩手県花巻、24日、高知。25日、再び大阪に戻って、しかし仕事は奈良県の大和八木。翌26日のお誕生日も大阪のホテルで迎えることになる。おお、自分で書いてみても、これから10日間のスケジュールはサトイモの限界ギリギリだ。

 

 こういう時には、パンパンに気合も入っているから、ダラシない勘違いオジサマにもたいへん厳しい対応をすることになる。デレデレさんはピョンとひと飛び高く飛び跳ねて、後をも見ずに逃げていらっしゃった。

        (ニースの海岸風景 1)

 

 何しろ諸君、予備校講師になって4半世紀、そこいら中に「モト生徒」がいらっしゃる。話を聞いてみると、でれでれオジサマに絡まれて辟易していたオネーサマも東進のモト生徒。ワタクシの指摘にお礼を言いに来てくれた上司の男性も代ゼミのモト生徒なのであった。

 

 こんなふうで、ヒコーキの中でお弁当を運んで来てくださったCAさんからも「高校生時代にお世話になりました」と言ふ丁重な挨拶を受けた。

 

 大阪梅田のリッツカールトンホテルにチェックインして、ここでもまたまた「先生でいらっしゃいますか?」と丁寧に尋ねられれば、「こりゃまだまだ、ガンバランバならんばい」と、再三再四サトイモは気合を入れ直すのである。

      (ニースの名門ホテル・ネグレスコ)

 

 予備校講師としての今井君の原点は、やっぱり駿台予備校の伊藤和夫師と奥井潔師であり、特に奥井師には大きな影響を受けた。何しろ元は東洋大学文学部長でもいらっしゃった方である。場をわきまえないデロデロおじさまやデレデレおにーさまは、奥井師なら躊躇なく一喝なさったはずだ。

 

 というか、賃貸借契約書の読解をさせたり、英文を読まなくても正解がボンボン出るような出題をすれば、奥井師も伊藤師もまさに怒り心頭、「何を考えているんだ、この出題者は?」「こんな下卑た下品な問題で、前途洋々たる若者を苦しめようとするのか?」と、厳しく喝破なさったに違いない。

 

 そこで諸君、すでに天国に入られて久しいお2人に成り代わり、このサトイモが喝破するのである。

「国立大学入試の出題は、国家の品格を示すべき晴れ舞台である」

「晴れの舞台でデレデレ醜態を晒すような出題者は、直ちにこの場を立ち去るべきである」

「それが正しい倫理というものである」

なぜ他の大人は、誰もキチンと言わないんだ?

(カーニバルを見るには、入場券が必要。入場券売り場は大混雑だった)

 

 ま、こういうハラワタの煮え繰り返るような日々には、懐かしい南フランスの早春のカーニバルのことでも思い出して、鬱々たる気持ちを和らげるしかない。2月23日、煮えサトイモはモナコから電車でニースに向かった。

 

 モンテカルロを出た電車は、エズの絶壁の麓を快走し、14年前から「どうしても一度降りてみたい」と憧れ続けている海辺の村ヴィルフランシュ・シュル・メールを通過し、モナコを出て20分あまりでニースの駅に到着した。

 

 ニースのカーニバルは、「フラワー・カーニバル」の別名がある。同時期にヴェネツィアでも、参加者みんなが深夜マスケラをつけて街を練り歩く仮面カーニバルがあるが、ニースのお祭の名声はヴェネツィアの祭のそれに勝るとも劣らない。

        (ニースの海岸風景 2)

 

「フラワー・ファイト」という名前で呼ぶ人もある。祭の興奮が嵩じて、花束を投げ合いながらやがて無礼講になり、プラスティックのノリみたいなのを袋に詰め込んで赤の他人にぶつけるような、悪質なイタズラが横行することもあったんだそうだ。

 

「だから、汚れてもいい服装で参加しましょう」という注意書きもネットに出ていた。当局の規制もあり、町の人々の自主規制もあって、実際のお祭りはググッと穏やかになり、実際には無礼講の「ぶ」の字もなかったので胸を撫でおろした。

     (ニース海岸、入場口前の大混雑)

 

 もっとも今井君なんかは、外国の旅には汚れてもいい服しか着ていかないから同じことだが、万が一ホントに「フラワー・ファイト」の状況になった場合に備えて、まずはパスタの店でお腹の中を充実させた。

 

 顔を洗えるほど大っきなお皿に山盛りのパスタとムール。当然のようにプロバンスのロゼワインを1本。祭りに訪れた若者で大繁盛のお店は、1階テラス席からワタクシが陣取った2階席まで超満員。「ファイト」の感覚がすでに漲っているのだった。

     (カーニバルのパレードが行く 1)


 カーニバルのパレードは、ニースの街の海岸通りを賑やかに進む。飾れるかぎりの花で飾った何十台もの山車が練り歩き、ド派手な衣装とド派手なメイクの地元オネーサマが、沿道の観客に花束を投げながら山車の前を行く。

 

 徳島の阿波踊りと同じような観客席も設けられているが、中国やら日本やらの団体ツアーの皆様にとっくの昔に買い占められていて、ワタクシは地元フランスの人々に混じって一般の沿道で花の山車の行進を眺めた。

     (カーニバルのパレードが行く 2)

 

 投げ入れられる花の大半は2月が盛りの黄色いミモザであって、2番目か3番目にやってきた山車のミモザの束が幸いスッポリ今井君の右手に収った。「ナイスキャッチ」「あっぱれ!!」であって、日曜朝のハリモトどんにも決して「喝!!」とは言わせない。

 

 ミモザ以外にもいろんな花が飛び交った。カーネーション・スターチス・チューリップなど、なかなか豪華絢爛であるが、何しろ花束を投げ込むのは地元オネーサマであるから、その投擲力に欠けるものがある。海の風に流され、沿道に並んだ人々の2列目かせいぜい3列目までしか届かない。

     (カーニバルのパレードが行く 3)

 

 だから諸君、階段状の観客席なんかに陣取ったとしても、投げ入れられる花束をキャッチするには至らないのだ。お祭りはいつでも、特別席なんかより一般の人々に混じって爆笑しながら参加するほうが圧倒的に楽しい。

 

 そう書きながら諸君、ワタクシはもう7月の灼熱の京都で、祇園祭に参加するのが楽しみになってきた。その頃もまだ超多忙♡過密スケジュールは続いているが、それでも今年は17日の前祭、24日の後祭、2回の山鉾巡行を満喫する予定になっている。

 

1E(Cd) Nanae MimuraUNIVERSE

2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2

3E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2

4E(Cd) Maria del Mar BonetCAVALL DE FOC

5E(Cd) CHAD Music from Tibesti 

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