Mon 181126 札幌で600名の大盛況/シャルル・ドゴール空港で/豪華祝勝会 3760回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 181126 札幌で600名の大盛況/シャルル・ドゴール空港で/豪華祝勝会 3760回

 そう言えば、何度かパリの空港ラウンジで耳にしたことがある。日本の某自動車メーカーの社員と思われる上品なオジサマたちが、提携するフランスメーカーについての愚痴を声高に言い合っていたのである。

 

 今井君のヨーロッパへの旅は、フランクフルト経由が多い。ハブ空港としてロンドン・ヒースローはほとんど使わないし、ミュンヘンはハブとして利用するにはまだ便が少なすぎる。フランクフルト経由便がうまく見つからない時だけ、パリを利用することになる。

 

 だから、パリのシャルル・ドゴール空港ラウンジを使うのは、年に2回ぐらいしかない。スターアライアンスのあまり広くないラウンジはいつも大混雑だ。この数年、混雑ぶりはさらにエスカレートしてきて、ドリンクやホットフードを楽しむのも難しいほどだ。

 

 その辺を考慮したのか、2年前までは「クワイエット・ゾーン」と言ふものがあった。要するにQuiet Zoneであって、空港独特の切迫感に満ちたアナウンスも一切入らない。ケータイでの通話も禁止、もちろんテレビもないし、「会話もできるだけ静かに」の表示がある。

 

 そして実際あまりにもQuietなので、PCのキー操作音にも気をつかう。ドリンクのアルミ缶をプシュッとやるにも、高らかにイビキをかくにも、やっぱり気をつかう。鼻ちょうちんがパンと割れる音さえ、ゾーン全体に響き渡りそうである。

(札幌、午前の部300名の大盛況。午前と午後の合計で600名の大盛況になった)

 

 2年前、そのゾーンに入ってきたオジサマ5〜6名の集団が、マコトに無遠慮な態度で声高に愚痴を言い出した。「たまらないよ」「困ったな」「気に入らないよな」の類いの愚痴であるが、オジサマたちの所属するメーカーの名前も、相手方の実名も、わらわら随所に登場するのである。

 

 ワタクシは10分ほど我慢してから、思い切って席を立ち、オジサマたちのテーブルに近寄った。「少し声を抑えませんか?」「ここは一応クワイエットゾーンということになっていますよ」と、男5人の集団にギュッと言うのは、それなりに勇気が必要だった。

 

 だって諸君、公共の場で仕事の愚痴を言うのは、やっぱりご法度である。ヒソヒソ話ならまだ分かるが、双方の会社名まで露骨にバンバン出てくるんじゃ、そりゃ余りに聞き苦しいじゃないか。幸いオジサマたちもすぐに分かってくれて、その場は爽快に収まった。

 

 ところが諸君、今年もほとんど同じ愚痴の場面に遭遇した。その時には空港ラウンジ側の人々も諦めたと見えて、クワイエットゾーンの看板も撤去。ラウンジ全体が声高に愚痴の言い合えるスペースに変わっていた。

 

 だから半年前の4月、今井君はまさに生々しく会社名が飛び交う愚痴の世界を経験したのである。「もうたまらないよ」「忍耐の限界を超えている」の類い。201811月、日本とフランスを揺るがす大企業どうしの軋轢は、実はあの空港ラウンジでの愚痴の応酬あたりから、すでに始まっていたのかもしれない。

   (札幌、午前の部。会場にはスクリーンも登場した)

 

 まあ諸君、そんなことを思いながら、1123日の今井君は札幌の公開授業会場に向かった。前夜から激しい降雪となり、北海道には珍しい重く湿った雪が降り続いて、雪の重みのために前夜0時ごろには札幌中心部で10分ほどの停電が発生した。

 

 停電の最中にも、固く乾いたツマミを噛みしめながらお酒を楽しんでいたのである。二日酔いなどというダラシない症状になる前に潔く盃を置き、だから今朝も7時に気持ちよく目覚めたが、この日の朝の札幌は、危険なほどガチンガチンに凍りついていた。

 

 積雪は約15cmであるが、言語道断に湿った雪はいったん融けてかき氷状になり、明け方の急激な冷え込みでスケートリンクのように固い氷に変わってしまった。

 

 革靴なんか履いていたら、10m進むために5回はスッテンコロリを覚悟しなきゃいけないほどの、マコトに見事な凍り方である。幸い今井君は雪国で0歳から18歳までを過ごした猛者だ。こういう氷の上でも、徒歩はおろか自転車で走り回ることだってできる。

   (この大盛況で、盛り上がらないはずはない)

 

 問題なのは、「これで公開授業に人が集まるか否か」である。事前の見積もりでは、「午前の部に300名、午後の部にも300名、合計600名超の参加が見込まれます」との連絡が入っていた。

 

 しかしこの路面状況である。この日の札幌には大雪の予報が出ていて、まだ+20cm30cmの積雪の可能性もある。さすがの北海道人だって、その冬初めての大雪をついて、予備校講師の講演なんかに集まってくれないかもしれない。

 

 1123日の札幌ダブルヘッダーは、すでに10年近く今井君の定番になっている。10年前には、午前の部が札幌駅前のホテル会場、そのあとクルマで30分ほど移動して、午後の部を新札幌駅前のホテル会場で実施した。午前午後あわせて400名ぐらいという規模だった。

 

 その後いろんな変遷を経て、参加者数はどんどん大きくなってきた。2〜3年前には、TKPが管理するようになった元の代ゼミの札幌校で実施した。今井君の古巣の大教室を満員にして、午前&午後合計で500名まで増えた。

     (札幌、午後の部も300名の超満員 1)

 

 そして昨年から今日の会場になったわけだが、午前300名 + 午後300名。午前午後ともパンパンの満員で、ついに会場から机を撤去。「人が溢れて入りきりません」という熱い溜め息の中、スクール形式は諦めてシアター形式での実施となった。

 

 いやはや諸君、講師としてこんなに嬉しいことは他に考えられない。今井君は予備校講師であること以外、正直申し上げて他の何者でもない。参考書を書くのもサボり放題サボっているし、有名タレントでも著名文化人でもない。それなのにこんな大雪の1日、600名もの人が集まってくれた。

 

 こうなれば、感謝感謝また感謝であって、その感謝の気持ちは圧倒的な迫力の公開授業に熱く濃厚濃密に込めるしかないのである。午前90分、午後90分、年に2回か3回しかないダブルヘッダーであるが、ボンボン燃え上がっているサトイモにとっては、ダブルヘッダーでもちっともキツいことはない。

     (札幌、午後の部も300名の超満員 2)

 

 午前の部は1045分から1215分まで。午後の部は1415分から1545分まで。2回とも大爆笑が切れ目なく連続し、大きな拍手が何度も沸き起こって、いやはや今井君はホントに幸せ者だ。しかも何と言っても嬉しいのは、これだけたくさんの人が集まったのに、誰ひとり居眠りなんかしなかったことだ。

 

 ワタクシは、決して居眠りなんかさせないのである。居眠りする人が万が一いたら、そりゃ聞く側じゃなくて講師の責任である。油断して居眠りする程度の話しかできていない、要するにそういうことである。アクビまで皆無にすることは無理だが、居眠りは絶対にさせない自信がある。

 

 終了後は、もちろん大祝勝会である。夕暮れ5時、ガチンガチンに凍りついた路面では、スタッドレスタイヤを履いたクルマもそこいら中でスリップしている。スッテンコロリの歩行者も目につくが、相変わらずサトイモ歩行は安定感がみなぎる。雪国出身の真骨頂は、こういうところに出る。

(3次会まで続いた祝勝会であるが、あまりに楽しくて写真はほとんど撮らなかった)

 

 ススキノでの豪華祝勝会は、3次会までの豪華3階建てである。その詳細をここに論じることはしないが、

① 創作中華料理屋で1次会、

② 伝統ある和食居酒屋で2次会

③ いかにもススキノなお店で3次会

と言ふ豪華さであった。

 

 ①でビールと紹興酒と赤ワインを痛飲。②で北海道の日本酒の熱燗と赤ワインをさらに痛飲。③ではついつい調子に乗って、カラオケを10曲ほど歌いまくった。

 

 ホントはそんな高級店でカラオケボックスみたいな歌いまくりはしないものであるが、今日1日の感謝を込めて、今井の定番の7割から8割を熱唱。大満足でホテルに帰り着いた時には、もう午前1時を過ぎていた。

 

1E(Cd) Solti & ChicagoBRAHMSSYMPHONY No.1

2E(Cd) Solti & ChicagoBRAHMSSYMPHONY No.2

3E(Cd) Solti & ChicagoBRAHMSSYMPHONY No.3

13A(α太宰治全集5:筑摩書房

total m256 y1956  dd24426