おはようございます
「冷えの原因と対処法」 シリーズの食養生、昨日の陽虚タイプの食養生 に続き、今日は気血両虚タイプ の食養生です。
気血両虚タイプは、気虚体質と血虚体質 の複合タイプ。すでにお伝えしたように、気血両虚は、気虚 +血虚 ですけど、ベースとなるのは脾気虚 で、それが長引いて心血虚 を引き起こした状態と考えられます。
東洋医学講座No.76 にあるように、弁証のしかたにはいくつか種類があるのですが、気血津液弁証を取れば気血両虚ですけど、これを臓腑弁証で考えると心脾両虚になるんですよ。
陽虚タイプでは、温めることと陽気を補うことがポイントでした。気血両虚の場合は、体力・抵抗力の強さ(虚実) は虚で、代謝が低くて暑さにも寒さにも弱いので、不足している気 血 を補うことに主眼を置きます。
そこで、気を補う食品と血を養う食品を中心に、献立を組みましょう。気虚体質・血虚体質の養生法 にあるように、四気 でみれば温性のもの、五味 でみれば甘味のもの。
甘味には、脾 を健康に保つ作用があります。「脾は後天の本」ですから、結果的に気をつくって、「漢方の四気・五味・帰経と食養生」 にあるように、血を補うことにもなるんです。
脾は冷えに弱いので、温性や平性の食品を中心にして、寒涼性のものは摂り過ぎないように。寒涼性のものを使うときは、温かい料理にしましょう。
加熱すると、食品の温熱性は、煮る・蒸す→炒める→揚げるの順に強くなり、寒涼性は平に変わることが多い。食材選びやその組み合わせだけでなく、調理法も工夫して、食養生の幅を広げてくださいね。
中華料理に火を通すものが多いのは、基本に食養生があるからなんですね。胃腸を冷やさないようにして、消化吸収をよくする。その割にはちょっとあぶらっこい?でも、プーアール茶があるから。
冷えを解消するのに、辛味で熱性のものは手っ取り早くからだを温めてくれますが、血を傷めてしまうリスクがあるので、摂り過ぎないように、薬味程度にしといてくださいね。
具体的には、↓こんな食品が気血両虚タイプの冷え症(冷え性)さんにおススメです。また、その他のタイプ にあった気虚タイプの冷え症さんは、気を補うもの・脾を補うものを参考にしてくださいね。
気を補う食品
ウルチ米、モチ米、粟、大麦、山芋、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、シイタケ、鶏肉、牛肉、羊肉、豚肉、豆腐、ハチミツなど
血を養う食品
ホウレンソウ、ニンジン、キクラゲ、落花生、ナツメ、ブドウ、桑の実、松の実、ライチ、ロンガン、スッポン、ナマコ、イカ、ヒラメ、豚肉、羊肉、牛レバーなど
脾を補う食品
ササゲ、大豆、ナタ豆、サツマイモ、ナツメ、鶏肉など
気血両虚改善のお茶
ショウガ+ナツメ茶、黒豆茶
その他、↓こちらの表を参考にしてくださいね。
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