冷え症 陽虚タイプの食養生 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


お待たせしました~。「冷えの原因と対処法」 シリーズ、ようやく食養生に入りま~す。まずは陽虚タイプ から。


陽虚タイプには、

① おなかが冷えて、食欲のない脾陽虚 タイプ

② 足腰が冷えて、むくみやすく、疲れやすい腎陽虚 タイプ

③ ①+②の脾腎陽虚タイプ

があります。


陽虚では、脾陽虚でも腎陽虚でも、どちらかというと下痢しやすいんですが、逆に冷え固まっちゃって便秘(冷秘) になることもあります。いずれにしても、原因は冷えなので、温めることが養生法。


そこで、まずチェックしたいのは、からだを温める作用があって、陽気を補ってくれる食品。四気 でみれば温熱性のもの、五味 でみれば辛味のもの。


ところが、「漢方の四気・五味・帰経と食養生」 にあるように、辛味には発散する作用があります。なので、辛味だけだと、せっかく温めてもすぐ陽気が逃げてしまうなんてこともありえます。


そこで、陽虚体質の養生法 にあるように、辛味に甘味を加えるといい。なぜなら、甘味には、からだを潤す作用もあって、辛味の発散作用を緩和するからなんですよ。


また、脾陽虚であれば、脾を補う甘味のもの。腎陽虚なら、腎を補う鹹味のもの…という選択肢も出てきます。


温熱性の食品でも、ショウガ のように、生だと体表の寒邪 を散らすにはいいけど、陽虚には向かないものもあるので、使い方にも気をつける必要があります。


からだの中の冷え(内寒 )には、乾燥させた生姜を使うか、生なら煮込むといいんです。陽虚タイプさんは、ショウガを持ち歩くなら、生のすりおろしチューブじゃなくて、パウダータイプにしてくださいね。


具体的には、↓こんな食品が陽虚タイプの冷え症さんにおススメです。


1 陽を補う食品

ニラ、ナタ豆、クルミ、ウナギ、エビ、羊肉、鹿肉、乾姜(乾燥ショウガ)、クローブなど


2 脾を補う食品

ササゲ、大豆、ナタ豆、サツマイモ、ナツメ、鶏肉など


3 腎を補う食品

黒豆、桑の実、ハスの実、黒キクラゲ、エビ、ナマコなど


4 気を補う食品

ウルチ米、モチ米、粟、大麦、山芋、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、シイタケ、鶏肉、牛肉、羊肉、豚肉、豆腐、ハチミツなど


5 陽虚改善のお茶

ショウガ+クルミ茶、クコ+杜ちゅう茶


その他、↓こちらの表を参考にしてくださいね。

野菜・果物の性味と帰経   (携帯用)

穀類・豆類と調味料の性味と帰経  (携帯用)

肉類・魚介類の性味と帰経  (携帯用)


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-サザンカ
サザンカ


東洋医学講座の目次→満月
ツボの目次→やや欠け月
リフレクソロジーの目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街
からだのしくみ・食・栄養の目次→打ち上げ花火
からだの不調と対処法の目次→お月見
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→桜
ブログの目的・利用法・楽しみ方の目次→観覧車