便秘を東洋医学でみると | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


高橋大輔くん、銅メダル、おめでとうクラッカー 最初の4回転で転んでしまったときはどうなるかと思いましたけど、その後は転んだことなどすっかり忘れさせるような素晴らしい演技でした。


このところアクセス解析にある検索ワードで、「冬の便秘」がリストにあがっています。「冬の便秘を解消するらくらく体操」 がヒットするらしいです。今年は、暖冬といわれた長期予報とは裏腹に、けっこう寒さが身にしみますものね。え?便秘と寒さに何の関係があるかって?あるのですよ。


「たかが便秘、されど便秘 その1  その2 」で、西洋医学からみた便秘についてお伝えしました。その中で、弛緩性便秘の対処法に、「冷やさない」とありますでしょ?冷やしちゃうと、腸の細胞活動が低下して動きが悪くなるから、出しにくくなる。もっと冷やすと動かなくなって、消化吸収もできなくなって、下痢になると考えられます。


で、東洋医学で便秘をみたらどうなるか?まだ書いてなかったことを思い出しました。東洋医学では大便秘結といいます。これを短縮して便秘。秘結(ひけつ)って、奥深く固まっているようなイメージ、浮かびませんか?便秘を引き起こす原因によって5種類に分類します。


1 熱秘(脾胃実熱)…熱で乾いて出ないタイプ←潤す

脾胃に熱が生じ、熱を冷ますため津液を消耗 して、胃腸が潤いを失ったもの

原因: 暴飲暴食、辛いものの食べすぎ、熱性疾患、もともと陽盛体質

特徴: おなかがはる、のどが渇く、からだが熱っぽい、口臭がある、便がくさいなど

対処のツボ: 天枢、中かん合谷曲池


2 気秘肝うつ気滞 )…つまって出ないタイプ←気の流れをよくする

気の流れが悪くなり、気滞 を起こして、胃腸の動きが悪くなったもの

原因: ストレスによる精神的緊張、長時間座りっぱなし、運動不足、出先でトイレをがまんする

特徴: すっきり排便できない、おなかがはる、ゲップがよく出る、口が苦いなど

対処のツボ: 天枢、中かん太衝、期門


3 虚秘

気虚 …押し出す力がないタイプ←気の不足を補う

気が不足しているために、胃腸の動きが弱くなったもの

原因: 虚弱体質、疲労、妊娠、慢性疾患

特徴: 息切れ、倦怠感、食欲不振、暑くなくても汗をかきやすい、脱肛など

対処のツボ: 天枢、中かん足三里尺沢

血虚 …栄養不足で押し出す力がないタイプ←血の不足を補う

血が不足しているために、胃腸の潤いがなくなったもの

原因: 病中、病後、老化、産後、慢性疾患

特徴: 長期の便秘、コロコロ便、動悸、めまい、手足のほてり、微熱、寝汗など

対処のツボ: 天枢、中かん三陰交 、照海


4 冷秘(脾腎陽虚)…冷え固まって出ないタイプ←温める

下腹部で陽気が不足して、内寒. が生じたために、胃腸の動きが悪くなったもの

原因: 冷え、生もの・冷たいものの過飲食、虚弱体質、過労、老化

特徴: 冷えると悪化、おなか・足腰の冷え、寒がり、夜間頻尿、腰痛など

対処のツボ: 天枢、中かん関元湧泉


便秘には、腰にある大腸兪というツボも効きます。これについては明日お届けしますね。便秘の対処法、アロマは「子どもの便秘と下痢に」 を、飲食物は「妊娠中の便秘解消法・予防法」 を、運動は「冬の便秘を解消するらくらく体操」 をごらんくださいませ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ビオラ

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