元気が集まるツボ 関元 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます。


北九州・中国地方の皆様、豪雨お見舞い申し上げます。犠牲となった方々のご冥福をお祈り申し上げます。今回の記録的な豪雨、湿舌という現象に、積乱雲が次々発生するテーパリングクラウドという現象が重なったためとのことで、夏になりきれていないせいだとか。景気に合わせるかのような不安定なお天気です。今日もまだ降るかも知れないそうなので、十分にお気をつけくださいね。


さて、昨日は「元気を養うツボ 命門」 をご紹介しました。この命門(めいもん)、鍼灸治療ではよく使いますが、背中にあるために、ご自身ではちょっと使いづらい点もありますね。そこで、命門と同じように元気を養ってくれる関元(かんげん)を、今日はご紹介しましょう。


☆ ツボの位置

春月の『ちょこっと健康術』-関元


おへそと恥骨上端を結んだ線上の上から3/5、赤●の位置が関元です。おへその下から、およそ指幅3~4本分くらい下がったところになります。


☆ 効用


関元は、別名を丹田と呼ばれることもあります。そう、臍下丹田、丹田呼吸の丹田です。つまり、関元の奥に丹田があって、そこに元気が集まるわけで、いわば関元は「元気の関所」ということになります。姿勢よくピシッとするときに、力が入る場所ですね。


関元は応用範囲の広いツボで、胃腸障害、高血圧症、不眠症、冷え症、やせすぎ、太り過ぎ、にきび、蕁麻疹、肝臓病、むくみ、虚弱体質の改善などに使います。との関係も深く、泌尿器疾患、月経痛、月経不順、婦人科疾患、生殖器疾患にも効用があります。


☆ ツボの刺激方法


腹式呼吸をするときに、両手の人差し指と中指をそろえて関元の上に重ね、息を吐きながら押して、息を吸いながら離します。腹式呼吸についてはこちら→「よりよく眠るために その3」 「腹式呼吸で自律神経をととのえる」「養生訓 呼と吸と」「腹式呼吸でアンチエイジング」


月経痛や月経不順、冷え症や頻尿など、婦人科系や泌尿器系の症状には、温熱刺激がよいので、お灸や温湿布がおすすめです。せんね〇灸タイプの家庭灸は、べったり貼りつけないように、落っこちない程度にふわっと乗せて、熱さを感じたら、はずしまします。また、腹巻の上から、使い捨てカイロを貼るのもよいでしょう。


温湿布をするときは、貼る湿布薬を使うのではなくて、濡らしたタオルを4~5枚、レンジで温めて、四つ折りにし、下腹部へ重ねて乗せます。ぬるくなってきたら、中ほどのタオルをおなかにあてるように移動して、10分ほど温めるといいですよ。気持ちいいので、試してみてくださいね。


今日はこれから、ベルサール九段のイベントホールで行われる「日本がんコンベンション」に参加して、そのまま長野へ向かいます。今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-百日紅

百日紅です。