6月に観た劇場新作映画は2本(+2本)。旧作が2本。
『ジェントルメン』
『ファーザー』
『Arc アーク』
『RUN/ラン』
旧作
『不思議惑星キン・ザ・ザ』デジタル・リマスター版
『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』
恒例の映画ランキングですが、今年上半期に劇場で鑑賞した新作映画は計1618本。
その本数でランク付けしたものに大した意味がないのは言うまでもありませんし、順位は降順で表記していますが、順位が高い方がお薦め度が高い(その逆も)といったことも特になく^_^; 自分が観てきた作品を振り返るための余興の一環に過ぎません(一応、真面目に選んではいますが)。
ご自身の評価との違いを楽しんでいただければ幸いです。
18. Arc アーク
ケン・リュウ原作、芳根京子主演のSF映画。原作は未読。
『ガタカ』をはじめ、過去に観たいくつもの映画を思い浮かべた。
「船に乗る者たち」と「乗らない(&乗れない)者たち」。コロナ禍の現在、いろいろ連想するものはあるし、「永遠の命」にまつわる物語は観る者に現実の「限りある、かけがえのない命」を強く意識させる。
芳根さんがダンスしながら次々と遺体にポージングさせていく“パフォーマンス・アート”についての映画だと思っていたら(予告篇を観ずに鑑賞)、そうではなかった。
むしろ、そういう映画を期待していたのだが。
遺体を生きたままの姿で残す、という一見倫理的な問題を孕んだスキャンダラスな内容の映画かと思わせておいて、それがなんのメタファーだったのか明らかになる終盤で物語は一気に身近なものに感じられてくる。「船に乗る」ことも別の意味を持ってくる。
ただ…お好きなかたはごめんなさい。スゴく長く感じました。
これはあくまでも好みの問題ではありますが、コメディタッチだった『アバウト・タイム』や『パーム・スプリングス』などのように笑いをまぶしたストーリー展開の面白さで魅せる娯楽的な作品の中に「人生」や「命」についての寓意やメッセージが込められた作品群と比べて、この『Arc アーク』に1本の映画としての面白さを僕は感じ取れなかった。
静謐な物語も大切だしシリアスな演技も素晴らしいのだけれど、芳根京子さんはコメディエンヌとしての才能がある人なので、彼女がドジ踏んだり顔の表情をクルクル変えて全身を駆使して表現するような明るく楽しい映画が観たいです。
17. 騙し絵の牙
16. ラーヤと龍の王国
15. フィールズ・グッド・マン
14. ミナリ
13. 燃ゆる女の肖像
12. 『RUN/ラン』
『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督の最新作。
“ママがこわい”映画。
サラ・ポールソンの毒母ぶりは安定感があって、ある意味「安心して」観ていられる。目を背けるような残酷シーンもないし、僕が苦手な「デカい音」が突然鳴って客席から飛び上がることもない。
ゆえに物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、とてもウェルメイドなスリラー映画でした。
『サーチ』もそうだったけど、リアルな題材や実話をモデルにしていても、嫌ァな後味は残らない。チャガンティ監督は職人的なエンタメ映画のクリエイターなのだと思う。ヒッチコック映画の現代版、みたいな。
この映画の前にM・ナイト・シャマラン監督(彼の前作『ミスター・ガラス』にはサラ・ポールソンが出演していた)の最新作の予告編をやっていて、こういうB級テイスト(作品の質のことではなくて、ある特定のジャンル、ということですが)の映画って楽しいなぁ、としみじみ思いましたね。『ミスター・ガラス』はボロクソに貶しちゃったけど、最新作の『オールド』は観にいくつもりです。
チャガンティ監督の次回作も楽しみにしています(^^♪
11. クルエラ
10. この世界に残されて
9. すばらしき世界
8. 野球少女
7. パーム・スプリングス
6. ジェントルメン
5. スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち
4. ノマドランド
3. チャンシルさんには福が多いね
2. ハッピー・オールド・イヤー
1. ファーザー
年々観る本数が減ってきている感じですが、だからこそより1本1本を厳選しているところもあるので、激しく罵りたくなるような作品(笑)というのは最近ではほとんどなくて、だから順位が低いからといって必ずしも「つまらなかった」というわけではありません。順位をつけたらどうしたって上と下ができてしまう、というだけです。
それにしても、あらためて半年間を振り返ってみて、映画館で観た新作映画の本数の少なさに我ながら愕然とする^_^; 上半期が20本だった去年よりもさらに少ない。
コロナ禍のせいというよりも、蒸し暑さも加わってだんだん映画を観にいく気力や体力が失われていってるのかもしれませんが。あと、ネットだけで配信されて劇場ではやらない作品が増えてきているのも(ピ○サーさん、あなたのことです)、なんだか気持ちが萎えさせられる原因の一つでもある(責任転嫁)。
まぁ、下半期には去年から待ちかねていた新作映画が何本も公開されるので、また延期されるようなことさえなければ久しぶりにIMAXにも足を運びたいですが。午前十時の映画祭にも行きたいし。今後もマイペースでやっていきます。
旧作(鑑賞順)
この世界の(さらにいくつもの)片隅に(感想は2020年に書いたもの)
シカゴ7裁判(去年11月に続いて2回目の鑑賞)
DVD & TV視聴
それにしても、旧作の4Kとかデジタル・リマスター版の上映が増えてますねぇ。
最新映画が楽しみなのはもちろんですが、懐かしい映画がこれからもクリアな画質と音質で次々と映画館で観られるかと思うとほんと嬉しい♪
今後はどんなラインナップが控えているのでしょうか(^o^)
↑もう一つのブログでも映画の感想等を書いていますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします♪