今月劇場で観た映画は新作が7本、旧作が2本。

以下、寸評の中で各作品の内容について触れていますので、ネタバレを避けたいかたはお読みになりませんように。

 

 

アメリカン・ユートピア

 

「トーキング・ヘッズ」のデヴィッド・バーン主演のライヴ映画。評判がいいので鑑賞。

──といっても音楽のことはからきし(トーキング・ヘッズとレディオヘッドの区別もついてない)なので、彼のこれまでの歌も、どんな音楽性のミュージシャンなのかもほとんど知らないまま観たんですが。

そしたら…映画が面白くなかったからではなくて、そのメロディやリズムがあまりに耳に心地よ過ぎて睡魔に襲われて何度もうつらうつらしてしまった。

不思議なダンスをしているデヴィッド・バーンの姿に、なぜか昔ヴィデオで観たスティーヴ・マーティンのお笑いライヴ・ショーを思い出した。デヴィッド・バーンは別にコミカルなことをやってるわけじゃないんだけど、ポーズの取り方がなんだかユーモラスで。NHKのBSで深夜にやってるモダンダンスみたい。アーティスティックですねぇ。

僕には『ムーンライト』や『ドリーム』などで女優としての活動の印象が強いジャネール・モネイの「Black Lives Matter」におけるプロテストソング「Hell You Talmbout」をあえてここで唄ったデヴィッド・バーンの強い意志を感じる。また、ジェイムズ・ボールドウィン(『私はあなたのニグロではない』『ビール・ストリートの恋人たち』)の名前も出てくる。

「繋がりと解放」、この2つは相反しない。どちらもが大切なんだということ。強いメッセージ性がありつつも歌とダンスの楽しさで押しつけがましさを感じさせない。

そういえば、彼は『ラストエンペラー』で坂本龍一(※ご冥福をお祈りいたします。23.3.28)と一緒に作曲賞を受賞しているんだな。

とてもユニークなショーだったし、デヴィッド・バーンがずっと選挙への投票を呼びかけてた(撮影は大統領選挙前)のがまるで日本の観客に向けて言ってるみたいで、ほんとにタイムリーな映画だと思いましたね。

 

 

 

 

イン・ザ・ハイツ

 

 

ワイルド・スピード/ジェットブレイク

 

 

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

 

ここのところ観ているハリウッドのエンタメ映画でラテンアメリカにルーツを持つ人々が出てたり、そういう国々が映画の舞台になってることが多いのが興味深い。

 

 

フリー・ガイ

 

 

サマーフィルムにのって

 

 

 

オールド

 

M・ナイト・シャマラン監督の最新作(以下、ネタバレ注意)。

リゾートビーチを訪れた3組の観光客たちが遭遇する不可解な事件。

予告を観ればどういう内容のお話なのかはわかりますが、そこにいる者たちが通常の何十倍もの速さで年を取っていくという怪現象にシャマラン監督がどのような意味を込めるのか興味をそそられて鑑賞。

前作『ミスター・ガラス』の感想の中で、今後シャマラン監督の映画は「気が向いたら観る」かも、と書いて、気が向いたから観たわけですが。

…う~んと、なんかもう、シャマランのドヤ顔が目に浮かぶような展開なんだけど…なんだ?このオチは、と(;^_^A

ファーザー』のルーファス・シーウェルや『ジョジョ・ラビット』のトーマシン・マッケンジー、『ストーリー・オブ・マイライフ』のエリザ・スカンレンに『アンドリューNDR114』のエンベス・デイヴィッツなど、選りすぐりの出演者たちは好演していたんだけど、延々とお話を引っ張りながらも「えっ、そうだったのかΣ(゚д゚;)」というような意外性もなく、その解決方法もなんだかよくわからないうちにエンディングを迎える。途中で眠くなってきてしまった。頑張って演じた俳優さんたちが気の毒になってきた。

 

 

映画の前にわざわざ監督が挨拶をして映画館の観客にむかって「お帰りなさい」と言っていたのは、アメリカでコロナ禍のために長らく休館を余儀なくされていた映画館の営業が再開されたことを受けてのものだろうし、劇中でスカンレン演じるカーラが「卒業式にも出られない。理不尽よ」と言うようにこれは自宅待機をしていた人々を重ね合わせて観ることができる、ということなんだろうけど、映画を1回観たきりの僕には、ここで起こるトラブルとその解決に現実の世の中との接点をほとんど見出せなかったし、それこそこれは「世にも奇妙な物語」の中の一篇として短篇でまとめられる程度の内容で、それを100分ちょっとに引き伸ばしただけなんじゃないのか、と。

ちょっと説明が難しいんだけど、意味がよくわかんないところが結構あったし(ラッパーの“セダン”とか、彼の言動だけでなくその存在自体が意味わかんなかった)。

もったいぶって意味ありげに真相を引っ張っておいてなんかモヤモヤさせるだけでみんな次々と死んでくし(なんであそこを泳いで渡れると思ったんだ?岩場でのあの女性の死に方は何がどうなったの?)、なんでこいつはこのタイミングでこんなこと言ったりやったりすんの(なんであそこでヤッちゃうの?なんでそれを誰も気づかないの?)???って場面ばかりで。

相変わらず精神疾患の扱い方が偏見に満ちていて雑過ぎるし。『ファーザー』ではアンソニー・ホプキンス演じる認知症の義父に冷たい態度を取る男性役だったルーファス・シーウェルが今回はこういう役を演じてるのが狙ってるみたいで、ちょっと面白かったけど。

あー、シャマランの脚本はやっぱりもうダメなのかなぁ(原作があるらしいが、脚本は監督本人)( ´・д・)

演技も演出も、そして撮影も特に問題があるわけではないのにどうして「面白くなかった」のかといったら、それはもう脚本がつまんないから、としか言いようがなくて(※個人の感想です)。

どうしてシャマランは頑ななまでに脚本を自分で書くのだろう。

M・ナイト・シャマランが映画を撮り続けることができるというのは結構なことだと思うんだけど、脚本は絶対に他のプロのシナリオライターに任せた方がいいと思う(※個人の意見です)。

 

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『ノック 終末の訪問者』

 

 

旧作

ターミネーター2』(午前十時の映画祭11)

朝の8時30分開映。もはや“午前十時”でもなんでもなくなってますが。

なんでこんなに早いの。これもコロナのせい(でもちょっと前まではこんなに早くはなかった)?

4年前に観た3D版の2Dヴァージョン。何度繰り返し観ても本当に面白い。

間違いなくシリーズ最高傑作だし、これを超える続篇は多分永遠に作れないだろうと思う。

 

わんぱく戦争 デジタルリマスター版

イヴ・ロベール監督の1962年(日本公開1963年)の名作の公開60周年記念でリヴァイヴァル上映。

劇中での大人、特に男性たちの女性や子どもたちへの振る舞いがなんとも時代を感じさせる。

子どもは大人を見て育つ。人との付き合い方、コミュニティ内での人間関係。影響は計り知れない。

映画のタイトル(原題は「ボタン戦争」)はどこか牧歌的だけど、実は子どもの姿を通じて人の残酷さや世の中のシビアさを描いてもいる。

コロナ禍の現在、映画館のスクリーンで今では失われた子どもたちの「戦争ごっこ」を観ることの意味を考える。

 

 

DVD視聴

タイトル、拒絶

 

伊藤沙莉主演の、風俗店を舞台にした作品。もとは小劇団のお芝居なのだそうで。

去年の劇場公開時にちょっと気になっていたんですが、結局映画館では観られず。

店の人気風俗嬢役を現在NHKの朝ドラ「おかえりモネ」で主人公・百音の地元の友人・明日美を演じている恒松祐里(去年の『スパイの妻<劇場版>』では家政婦役だった)が務めていて、残念ながら僕は「モネ」からはだいぶ心が離れてしまって「離脱」しかけてますが、でも、この映画での恒松さんはとても良かったと思うので、やはり問題は脚本や演出なんだなぁ、と。

「モネ」で演じてる役とわりと似た雰囲気の女性を演じているんだけど、こちらではもっと彼女のことが描き込まれて(語られて)いるので、いつもへらへら笑いながら涙を流し世界を呪詛している、その痛みが伝わってくるようでした。

主演の伊藤沙莉さんももちろんのこと、出演者の皆さんは全員良くて、僕は風俗営業のお店の内情は知らないし、ここで描かれているものがどれほどリアルなのかはわからないので(某映画レヴューサイトで見かけた感想にはめちゃくちゃ酷評しているものもありましたが)こういうもんなのかなぁ、などと思いながら観ていたんですが、この作品の中の、やさぐれてうんざりしながら生きる人たちの姿にどこか共感めいたものを抱いている自分がいたのでした。

愉快なお話ではありませんが、伊藤沙莉さんにはなんとなく安心させられるところがあって、だから彼女が演じる主人公の女性の目でいろんな人たちを観察するように観ていた。

風俗店の従業員役の田中俊介さんは『ミッドナイトスワン』にも出ていたけれど、こういう界隈を舞台にした作品に結構出演されてる人なのでしょうか。個人的にはこちらの映画での彼の方に妙なリアリティを感じたのですが。

 

 

ラッパーの般若が演じる店長の、あの常に苛立ってる様子、そして下の者たちへの恫喝の仕方とか、昔働いてたとこの上司がああいう感じだったんで観ててムカムカしました。あいつ、包丁で刺されるんじゃなくて鈍器で頭蓋骨割られたらよかったのに。それかハーレイ・クインに両足を踏み折られろ

誰だってみんなどこか「生きづらさ」を抱えているんだよな。それはよく伝わった。

炎で燃えることもなく朝焼けに包まれる街が美しかった。

 

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『ちょっと思い出しただけ』

「虎に翼」

 

 

 

 

クレイジー・リッチ!

 

2018年公開のジョン・M・チュウ監督作品。

出演者のほとんどが中国系をはじめとするアジア系で、スタッフでも同様にアジア系の人々が多数参加している。

この作品が作られたことはアメリカのエンタメ映画としては画期的なことだと言われているし、ヒットしたことも興行面で作り手と観客側双方にさまざまな変化をもたらしたことも、それ自体は歓迎すべきことだとは思うのですが、個人的には作品の内容にはノれませんでした。

「ゴージャス」とか「リッチ」の定義、その表現がとても下品だなぁ、と。あらためてパーリーピーポーは苦手だ、と思った。

一部の限られた富裕層がデカい屋敷に住んでブランド品を買いまくったり大勢でバカ騒ぎして恋のさや当てに興じる、成金趣味満載のすっごく空虚なシンデレラ物語だった。

同じ監督が撮った『イン・ザ・ハイツ』は、けっして経済的に「リッチ」であることが最高なんだ、とは言ってなかったのにな。

文句を連ねると止まらなくなりそうなのでほどほどにしておきますが、まるで「『プリティ・ウーマン』の超劣化版」みたいだった。

でも、『プリティ・ウーマン』では主演のジュリア・ロバーツの魅力、彼女が演じる娼婦であるヒロインが実はとても利発で頭が良くて人としてプライドを持った女性であることが描かれていた。

この映画でも主人公レイチェルを演じるコンスタンス・ウーはめちゃくちゃ美人ではなくちょっと垢抜けなさを残した女性の役がハマっていたし、そのレイチェルも自分を育ててくれたシングルマザーの母に感謝していて、人から侮辱されても自分の人生を卑下しない自我のしっかりした女性であることがわかるのだけれど、そしてそんなレイチェルがラスト近くで下した決断にも観ていて静かに心動かされたからこそ、その彼女が結局最後は玉の輿に乗ってめでたしめでたし、という結末はちょっと呆気に取られるぐらいおめでた過ぎると思った。

あれは『イン・ザ・ハイツ』のラストとは似て非なるものだ。

『プリティ・ウーマン』が今リメイクされたら、90年代に作られたものとは異なる展開、結末になるんじゃないだろうか。もはや“王子様”に見初められて…などという物語自体が安直だし、そういうのに素朴に憧れることはアジアの後進性、時代錯誤な価値観を補強するものにしかならないと思う。

恋愛相手や結婚相手がみつかってこそ幸せが手に入るのだ、というような考えのあまりの古くささにも溜め息が出る。コロナ禍の現在、“バチェラー・パーティ(独身最後の夜に仲間とバカ騒ぎするパーティ)”なんてのも、もはや「遠い過去」のもののようにも感じるし。

バチェラー・パーティといえば、「ハングオーバー!」シリーズのケン・チョンも出ていて怪演してましたが。

レイチェルの恋人ニック役のヘンリー・ゴールディングはガイ・リッチー監督の『ジェントルメン』ではまったく異なるキャラクターを演じていたし(最新作『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』も待機中)、今回も見た目は男前なんだけど、ニックはほんとに「シンデレラ」に出てくるような昔ながらの王子様で、彼の人物の描き込みが不足しているせいでプロポーズしようとしている相手に対してひたすら不誠実で無責任なだけの男に見えてしまっている。

 

最後も実家から出てニューヨークでレイチェルとふたりきりで生きていく、とか言っときながら、最後は母親(ミシェル・ヨー)が折れて、またしても大勢で浮かれてお祝いしてるし。この人、レイチェルのために何一つ自分ではやってない。こんな無理やりなハッピーエンドあるか?

そうじゃなくて、最後にレイチェルは弁護士として活躍中で、ニックも実家のあとを継いだがいつかまたレイチェルにプロポーズしようと思っている、そのために変えるべきところは変えようと努力している最中、みたいにするとかね。

 

“家族”というものを通してアメリカと中国(アジア)の価値観の相違や相互理解を描くのであれば、この『クレイジー・リッチ!』にも出演していてケン・チョンとともにコメディエンヌぶりを発揮していたオークワフィナ主演の『フェアウェル』の方がもっと繊細で優しかった。

 

まぁ、『クレイジー・リッチ!』が大好きだという人たちが好む派手めな要素は『フェアウェル』にはないかもしれませんが。

こういう映画が世間でウケている、という現状はいろいろ考えさせられるものがあったし興味深く観ましたが、できればこのもっと「上」を目指してほしい。『イン・ザ・ハイツ』が素晴らしかったように。

そういえば、ソノヤ・ミズノが喋ってるところをこの映画で初めて見た。これまで無言のまま(『エクス・マキナ』)か、ダンスしてるところしか(『ラ・ラ・ランド』『美女と野獣』)見たことがなかったから。明るくて可愛らしい人ですよね。

彼女がヒロインを演じる映画をぜひ観てみたいなぁ。

 

 

 

 

『クレイジー・リッチ!』と『イン・ザ・ハイツ』には、メインキャストの選考に対する批判もある。

 

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

『ガンパウダー・ミルクシェイク』

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

 

 

 

 

トムとジェリー

 

今年の春の劇場公開時に映画館で観るかどうか迷っているうちに(せっかくなら字幕版で観たかったんだけど1館でしかやってなくて、しかも一日1回の上映だったし)終わってしまったので、やっとDVDで視聴。

クロエ・グレース・モレッツ出演作品。共演はマイケル・ペーニャ。

クロエちゃんは鼻を鳴らしながら「オーマイゴッシュ!」を連発してトムジェリ相手に一人芝居頑張ってましたね(^o^)

それから、ここでも出ているケン・チョン。『クレイジー・リッチ!』からの予期せぬケン・チョン繋がりw

マイケル・ペーニャは相変わらずドタバタしてたし、ケン・チョンは今回は穏やかなキャラクターかと思ってたらやっぱり奇声を上げてケーキ相手に暴れていたw

 

 

 

僕がTVで「トムとジェリー」を観ていたのは70年代の終わりから80年代の初め頃にかけてで、それはだいたい40~60年代頃に作られた作品でした。

トムの声を八代駿さん、ジェリーの声を藤田淑子さんがアテていて(ナレーションは谷幹一)、30分番組として放送されていた(平日に毎日1本だけ放送していたのを観た記憶も)。3本の短篇の「真ん中の話」はトムとジェリーが出てこない作品で、ドルーピー(声:玉川良一)や口笛を吹くオオカミ(声:小林清志)などが登場していた。

だから「トムとジェリー」といえば短篇、というイメージがある。ディズニーのミッキーマウスよりもはるかに破壊的で暴力的だった。大好きでしたが。

この2021年の映画版はちょうど今劇場公開中の『スペース・プレイヤーズ』とか、80年代の『ロジャー・ラビット』などと同じくアニメキャラと実写の俳優が共演するもの。

トムとジェリーが「仲良くケンカする」のは同じだけど、昔の作品に比べるとかなりマイルドになっている。まぁ、それは致し方ないですが。

でも、トムは落雷の直撃を受けても店のシャッターで潰されても平気だし、トムもジェリーも基本的には言葉を話さない(昔の日本語吹替版ではわかりやすいようにあえて言葉を喋らせてたけど、原語版ではほとんど喋らない)。二匹のキャラクターデザインも昔のものを踏襲していて、意外と違和感はありませんでした。

スパイク(ブルおじさん)や野良猫ブッチ、美人猫のトゥーツ、金魚のゴールディや悪魔トムと天使トム、ネズミが苦手なゾウなど、往年の作品でおなじみのキャラたちも登場するし。

ワーナー作品だから『バットマン』や『マトリックス リローデッド』『同 レボリューションズ』のパロディやってたりして(笑)

トムジェリでウ○コネタはやめてほしかったけど。ブルさん、ウン○し過ぎでしょ(;^_^A

まぁ、でも結局のところ、「トムとジェリー」に実写の人間キャラはいらないなぁ、とあらためて思いましたが。10分未満の短篇だからこそ「トムとジェリー」のあの破壊的なギャグが生きてくるんで、そこに人間のドラマを絡めるとオリジナル版のあの歯切れのよさが薄まっちゃうんだよね。無理やり「イイ話」にされてもなぁ。

だから、これはクロエちゃん主演の映画でトムとジェリーが共演してるんだと思えばちょうどいいかも。

いがみ合ってても最後には仲直りして、みんな仲良くエンディング。

「NG集」もちゃんと観ておくとより楽しめるかな(ブルさん役を頭ハゲた普通のおじさんが首輪はめてリードで繋がれながら演じてたのがなかなか衝撃的でしたが^_^;)。クロエちゃんの可愛さは堪能できましたよ♪

 

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『シャドウ・イン・クラウド』

 

 

 

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ところで、近所にただ一軒だけあったDVDのレンタルショップが今月いっぱいで貸し出しが終了して来月末には店じまいすることになりました。

 

先日夜に行ってみたら日曜は午後6時で閉店になってたんで嫌な予感はしていたんだけれど、やっぱりなぁ。もう店頭でDVDを借りる時代は終わったんですね。最近はお店で映画のDVDもあまり売ってないし(街の中心地の駅前のタワーレコードでDVDコーナーがなくなってて驚いた)。

 

この店ができる前には同じ建物に別のレンタルチェーン店があったんだけど、次はさすがにそこに新しく同様の店がオープンするとは思えないもんなぁ。

 

店内のDVDやCDのラックがほとんどカラッポになってて、閉店までの秒読みが始まってるのがなんともいえず寂しかった。

 

その店がなくなると、僕はほんとに劇場でしか映画が観られなくなる(しかも先日なぜかTVでBSがまったく映らなくなったし、最悪)。有料の動画配信サーヴィスとか利用したくない人間なんで。レンタルショップで借りるよりも余計にお金がかかるから。

 

…ずっと変わらずにいるものなんてないってことですなぁ。

 

僕が最後にレンタルしたのは『トムとジェリー』でした。

そういえば、このブログで最初に書いた感想もクロエ主演の映画だったんですけどね。

 

 

──さて、今月の28日で当ブログは10周年を迎えました。

 

まぁ、「10周年」といってもそんなに頻繁に更新してきたわけではないし、月によっては1つしか記事を書いてないこともあるので、10年続けた、というよりも10年前にブログを開設してとりあえず今日までやめなかった、というだけの話ですが。

 

ともかくひとつの節目ではあるので、ちょっと前からなんとなく考えていたことですが、もしかしたらこれを期に今後は映画の感想をこれまでよりも短めにするかもしれません。あるいは、1本ずつ感想を書くことはあまりせずに、こうやって月の終わり頃にやっているような、その月に観た映画を寸評付きでまとめて上げる感じになるかも。いや、まだどうするかわからないですが。

 

もともと文章を書くのに異常に時間がかかるうえに最近はモチベーションや集中力の低下など理由はいろいろありますが、このブログは自分が劇場で観たすべての新作映画の感想を書くつもりで始めたにもかかわらず、去年頃から書き漏らしたままの何本かの映画の感想がそのままになっていて、そのうち書こうと思っていたのがそんな意欲もなくなってきたし、新作公開映画の感想を1つ1つ書くことにだんだんくたびれてきたので。

 

何事も続かない僕がこうやってブログを続けてこられたのも、映画の感想を読んでくださって「いいね」を押してくださったりコメントをくださった皆様のおかげです。ありがとうございます。

 

そして何よりも「映画」たちがあってくれたからこそ、こんなブログでも人様に読んでもらえた。感謝です。

 

…あ、いえ、これからも映画は観続けますしブログ自体をやめるつもりもありませんが、ちょうどブログ開設10周年という区切りということもあって、ご挨拶がてらご報告までに。

 

詰め込み過ぎちゃって長くなってしまいましたが。

 

こんなこといちいちお知らせするまでもなくサボりたければ勝手にサボればいいんですが、これまでに記事を楽しく読ませていただいていたブログが、なんの前触れもなくある日を境に更新が途絶えてそれっきり、ということがたまにあって、そのたびに、どうしたのかな、とずっと気になってたものですから、このブログも急にブログの更新が減ると、そろそろやめそう、とか思われてもなんなので^_^; 今後は多少ブログの更新はゆっくりめになりそうだということを前もってお伝えしておきます。

 

ではでは。

 

 

↑もう一つのブログでも映画の感想等を書いています♪

 

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