京都発、言いたい放題!~毎日更新~ -772ページ目
2007-01-24

食べ物を粗末にするな

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1/25(木) 日本人が、食品の消費期限とか、賞味期限とかに敏感なのは、なぜだろう。。。不二家に端を発した食への不安の輪は、とどまることなく、他にも波及していて、他の業種でも、不正発覚、スキャンダルを自ら発表する企業が相次いでいる。。。うちのマーガリンに金属片が混入している可能性が有ることが判りました。。。うちのストーブが不完全燃焼する可能性があることが判りました。。。。うちの携帯電話の電池が爆発する可能性があることが判りました。。。。まさに、情報開示の嵐である。。。

 このことは、一見すると、その企業の透明度というか、社会的責任をちゃんと考えてますよ~という度合いを見定める基準のようにもなっていて、そんな良い評価を得ようと、必死になって不良品を回収する姿勢を宣伝している。。。でもね、この裏には、しっかりした企業の計算が隠れていて、もしも、自ら発表しないで、週刊誌やテレビ、新聞などに、すっぱ抜かれたら、えらいことになる。そうなる前に自ら、発表したら、この企業は、お客様を第一に考えてくれている会社であるという、良い評価を逆に得たい。。。こんな本音が見え隠れする。。。。

 よくよく、考えてみたら、このことが、少しおかしいことであることがわかる。もともと、良い企業とは、そんな不良品を絶対に出さないように、日々研究して、ちゃんと、チェック体制を整えている企業であることには、間違いがない。ところが、この頃の風潮は、コンプライアンス(法令遵守)や、ディスクロージャー(情報開示)などに、少し重点が置かれすぎていて、何か、何にも無い企業が、閉鎖的な企業である、実は悪いことを隠蔽しているのではないか・・・なんていう、馬鹿な論理につながっている場合すら、有るのではないかと、思うのである。。。

 何万個、何十万個の製品を作る工場では、不良品やら、不具合、出来損ないなどの製品が出ることは、実は当たり前のことなのである。問題は、これをちゃんと見つけ出せたり、そうならないように、防止する技術であったり、対策であったりするはずである。。。工場の中をいろいろな虫や埃などが入らないように、クリーンルームにする技術、ロスが出ないように管理する技術、最後は、そこで働く人の良心の問題にまで、行き着くのである。。。

 昔の食品などには、製造年月日というのが、入っていた。この製品がいつ作られたものであるのかを表示するルールである。これが、生ものなど、概ね数日したら品質が変わってしまうものは、「消費期限」という表現になり、比較的品質保持期限の長いものがおいしくそのものを食べられるという「消費期限」という表示義務になった。

 ただ、この期限、実は、あくまで目安であって、実は、そんなに絶対的な数値ではない。。。そりゃそうやわなぁ・・・・。真夏の日なたに、生ものを放置しておいたら、消費期限内でも、食品はほとんど腐ってしまうし、これが真冬やったら、1週間経っても大丈夫や。。。よく日の当たるような店頭で売られているインスタントラーメンは、あっと言う間に、酸化が進んで、まずくなるし、ちゃんと冷暗所で保存された調味料なんかは、まず、傷まないなんていうのは、主婦なら、経験で判っている。。。。

 ところが、厚生省という役所が、消費期限、賞味期限という、1つの物差しを作りよった。。。このこと自身は、国民の食に関する安全安心を守るという観点からは、評価して良い事なのだけど、あまりにも、過敏な日本人にとって、絶対的な権力というか、火に油を注ぐというか・・・、良い口実みたいなものを与えてしまったという副作用が有ったのではないかと、思うのである。。。

 もちろん、誰だって、より安全で、より安心な食べ物を食べたい。その反面、われわれは、つい、食品の消費期限を見て買い物をする癖が、ついてしまったと、思わないか?コンビニに並ぶ、おにぎりは、前の方が古くて、後ろの方が新しい。スーパーの牛乳だってそうや。なかなか、前の方から買っていく人は少なくて、後ろの方の商品がよく売れる。店の方も、たまに、陳列方法を逆にしたりして・・・・。まぁ、狐と狸の化かし合いみたいな話だけど、こんなのを毎日のように繰り広げている・・・。

 社会全体のことを考えたら、古い商品から、買いましょう・・・というルールは判るのだが、いざ実際となると、みんな、自分だけは少しでも新しくて新鮮なモノを・・・と、思うのが人情である。。。この結果、恐ろしいほどの量の廃棄される食品を産んでいるし、その廃棄される食品の価格は、当然、売られている商品の価格を押し上げてしまっていて、実は、消費者は、自分で自分の首を絞めている部分があるという事が判る。。。。

 食品の品質管理は、当然守らなければならないし、もし、健康被害に遭うかも知れないという恐怖から、逃れたければ、よく売れている店で買うとか、消費期限を必ず確認して買うとかの自己防衛策を取るしかなくなるからね。。。このことを、言い換えれば、こと、食品に関して言えば、国は、メーカーや、国民を脅して、必要以上に、無駄な規制をしているのではないか・・・という、疑問を持つ人は、私だけやろうか。。。こんな、ひねくれた考えは、したくないのやけどね。。。

例えば国は、牛乳の消費期限を例えば、何度で何秒殺菌したものは、加工日から3日以内に消費しなさいという基準を作った。ところが、この基準は、誰がどれだけのことを保証するのかという裏打ちが、実はあんまり明確でないと思わないか?この基準内で製造されたミルクを飲んで、お腹を壊した。この基準を作ったのは国だから、メーカーも国も、被害者に謝って、慰謝料を出せ。。。なんていう訴訟を起こされたとする。これでもし、国が負けたとなっさたらどうだろう。今まで3日間だった消費期限を、平気で2日間に変えるやろう。。。責任を取らされたらかなんからね。。。

 つまり、この物差しというのは、私の思うには、かなり、厳しすぎるレベルで作られているのではないかと、思うわけである。厳しすぎて、何が悪い。。。もしもの事があったのなら、お前が責任を持つのか。。と、言われたら、何にも言えないのだけれどね。。。

 私の言いたいのは、ひょっとしたら、この厳しすぎるかも知れない基準のために、実はまだ、ぜんぜん大丈夫な食品が、平然と廃棄され、安全のための犠牲になっているという点である。飽食の時代、日本社会に流通する食品全体の、2割も3割もの食品が、日本人の胃の中に収まらずに、無惨にも捨てられている状況。これを、異常だと、感じない日本社会は、果たしてまともな社会なんだろうか・・・と、思うのである。。。

その昔、親に米粒ひとつ、残したらあかん。目が潰れるで・・・と、厳しく言われた・・・。最早、日本は、戦後の食糧危機の時代ではなく、もうそんな時代とは違う・・・と言われればそれまでだが、食べ物を粗末にするような、そんな政策が、何か、一番大事な、モノを大切にすると言う、当たり前のことが出来ない、今の日本の社会の精神的なベースの部分を、壊してしまっているような気がしてならへんのやけれどね。。。
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2007-01-23

馬鹿なお猿は、煽てりゃ木に登る

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1/24(水) どこもかしこも、そのまんま東・新宮崎県知事の話題ばっかり・・・。他にやること無いのかねぇ。。。まぁ、有名人が知事になると、全国から注目されて、少しは、宮崎が、活性化されるから、ええ事なのかも知れないけどね。。。取材陣が何百人も押しかけただけで、ビジネスホテルや食い物屋は、少しは潤うからね。。。

 早速、やりたいことは、早稲田の野球チームのキャンプを宮崎にしてもらうこと・・・なんやて。。。まぁ、こんなのは、東に向いているかな。。。そういえば、この人、知事に就任したら、東国原(ヒガシクニバル)という本名を使うそうや・・。そりゃそうや、、、認定書とか、表彰状に、そのまんま東・・・って書いてあったら、何か、ぜんぜん値打ち無さそうやしね。。。しゃあないか。。。

 実は、私、もう15年ほど前の大昔、この人に一度、逢った事がある。沖縄県のオクマというビーチリゾートに泊まっていた時、近くのスナックか、何かのお酒を飲むところで、タケシ軍団の人気がちょっと出て来たところだった彼は、地元かどうか知らないけど、若い女の子たちを引き連れて、わぁわぁと、飲みに来ていた。。。その態度が、あまりにも、偉そうで、、、ワシは芸能人や・・・文句有るか・・・という風な、大騒ぎぶりだったので、大変気分を害した覚えがある。。。

 確か、そのとき、ビーチバレーの大会とかをオクマビーチでやってたんやないやろうかね。。。まぁ、その時の印象が悪過ぎて、私は、二度とこんな人は、好きになれない・・・ぐらいの感覚やった。。。その後、何かで捕まりよって、ざまあ見ろ。。。という感じ。。。その後、かとうかずこと結婚したとかで、またビックリ。。。そういえば、かとうかずこも、私、見たことある。。。テレビの撮影か何かで、京都駅に来ていた。オーラが有っても女優さん~っていう感じやった。。。こんな綺麗なヨメサンもらいよって、クソッと、世の男性なら、みんな思ったやろうね。。。

 それにしても、テレビは、こんなええネタを逃すもんかと、不祥事の時には、せんど叩きまくっておったくせに、ここぞとばかりに、宮崎詣でや。。。ほんま、節操がないのう。。。しかし、芸能ネタと、政治ネタが、ごっちゃになるのも、どうかと思うけどね。。。

 もうひとつ、おかしいのは、ここぞどばかりに、そのまんま東の立身出世伝みたいなものを、各局がボンボン出してきよることや。。。この人が宮崎から出てきて、専修大学からお笑い芸人になったり、一念発起して、早稲田の政経学部に入り直したり、今までの自分を変えたなんて、ほんまかいなぁ。。。と、思うような事をどんどんたれながす。。。どうせ、また、結果を出せなかったら、ボコボコの袋だたきにするくせにね。。。

 これって、マスコミにとったら、ものすごくいじられ易いネタっちゅうか、人っていうか。。。まぁ、しばらくはマスコミが取り囲んでいるから、何にも出来ないやろうけど、役人たちからしたら、ど素人が何をするねん。。。というところやから、知事に内緒で、何でも蚊帳の外にする作戦に出るやろうね。。。

 そのまんま東が、成功するには、やっぱり、かなりの優秀な秘書と、片腕以上になる副知事が必要不可欠やろうね。。。こんな人でも、うまいこと使えば、いろいろ宮崎のためになれる。それには、裏でうまいこと、そのまんま東を使って、操るぐらいの度量のある人物が必要やろうね。。そんな人と、タッグを組めるかどうか。これにかかっている。もし、一人で何でもやろうと思ったら、役人たちの思うつぼにはまるのは、間違いないからね。。。

役人たちは行政のプロ。煽てれば木に登るサルの使い方は、お手の物やからね。。。
2007-01-22

国家予算に匹敵する団塊退職金

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1/23(火) 食の安全を脅かすような事件が続いている反面、健康オタクブームも、まだまだ、根強く続いているようである。関西テレビ制作のあるある大辞典という番組で、納豆がダイエットに効果があるという情報を放送した途端、都心部のスーパーから、一斉に納豆が姿を消すという珍現象が起きた。

 消費者がこの番組の影響を受けて、買いに走ったのが原因なのだが、どうやら、この珍現象長続きはしなかったようである。スーパーの店頭には、今まで見たことのないようなメーカーの納豆まで山積みにされ、そのショーケースには、お一人様2パックまでにお願いしますという文字。。。ところが、山のように商品が売られているものの、品薄にはなってないようである。。。

 それは、その前日の夕刊に、この番組の「やらせ」が発覚したという謝罪記事が出ていた事と、大きな関係があるようである。。。

 納豆といえば、大豆を蒸して、麦わらなどにある納豆菌を付けて、発酵させた食品である。欧米人が、戦時中に捕虜になって、腐った豆を食べさせられた・・・。というエピソードが残っているように、どうやら、東洋だけの食品のようである・・・。良質のタンパク質と、善玉菌のおかげで、身体によい食品であるということは、以前から言われていたのだが、ダイエットに良いとまでは、聞いたことが無かった。。。案の定、憶測や裏付けのないデータが捏造されて、体よく面白可笑しく、受け狙いの、番組に仕立てられていたようである。。。まぁ、マスコミなんて、話題づくり・・・ぐらいの感覚でしか、物事をそんなに深く考えて無いからね。。。

 チャンス到来と、納豆の製造ラインを増設したり、無理して設備投資した業者なんかは、悲惨やね。。。話題だけで、資金の回収が出来るのやろうかね。。。まぁ、そんな一時的なブームに乗るか、乗らないか。。。ビジネスは、博打の要素が有るものだけど、社会的な影響の大きさを考えると、テレビ局の罪は大きいね。。。

 それにしても、日本人の健康オタクぶりは、半端やない。。。今でも世界一の長寿国なのに、これ以上、長生きしてどうするねん。。。アフリカなどの後進国では、45歳で亡くなる人が多いのだと・・・。そんなのを聞くと、日本人の70歳、80歳なんていう、平均寿命というのは、少し異常に長いのかもね・・・。人間の値打ちに差なんてないはずなのに、日本では80のばあさんが、少しでも長生きするために、身体によい食品を吟味する。。。良いことなのかも、知れないけど、何か矛盾のようなことを感じるね。。。日本人だけやなくて、他の国の人も、長生き出来るようになったらええのに・・・と、思うけど、そんなに単純な問題やない。。。。

 人の命が長くなるということは、実は、その分、生産性や経済が上がっているということ・・・でもある。50で死ぬ人より、80で死ぬ人の方が、30年分も、多くの商品を買い、多くの製品やサービスを生み出したり、消費したりしているのやからね。。。このことをよく考えると、高齢化は、実は経済的には、プラスに貢献していることになる。。。ただ、年よりは、若い人よりは、なかなかお金を使わない。。。いつまで生きられるか判らないから、それまで、少しでも蓄えを残しておきたいと思うのだろうからね。。。

 どこかの経済学者が言っていたのだが、お金をたくさん持っている年寄りに、お金を使わせるには、若い人にお金を回させるような政策が良い。棺桶の中まで、札束持って行かないのだから、親が資産を持っていたら、そこそこ贈与税を緩和させて、子供や孫世代に消費に使ってもらったら、世の中の金回りが良くなるという寸法である。

 子世帯が家を買うときに1000万の無償贈与を認めたり、実際に死んでしまう前に、資産を移して景気浮揚につなげようと言う作戦である。。。まぁ、それにしても、今の年よりは元気である。スポーツジムや、温泉旅行、韓流ブームのおっかけ、と、やることがなかなか派手で、バイタリティに溢れている。。。

団塊の世代が大量に引退する2007年問題。。。まだまだ、年寄りと呼ぶには早すぎるリタイヤ組が、どんなカネの使い方をするかが、注目の的になっておる。健康ブームで、まだまだ自分に投資する人。。。いくつになっても、元気な年寄り・・・。50兆とも言われる退職一時金。。。日本は、またまたこれで、バブルになるのかねぇ。。。まだまだ、団塊の世代が、日本を引っ張る時代がまだ20年も続くのかねぇ。。。

その後に来る日本の社会の激変のことを考えると、少し恐ろしい気もするね。。。どうぞ、お手柔らかに。。。
2007-01-21

福島・和歌山・宮崎はダンゴウ三兄弟。。。

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1/22(月) 宮崎県知事選で元タレントのそのまんま東がダントツの当選・・・・。福島県・和歌山県・宮崎県で、談合で知事が辞職、3つ合わせて談合3兄弟。。。なんて、くだらないオヤジギャグを言ってた人が、一夜明ければ、地方の王様とも言われる知事さまになっておる・・・。この人で大丈夫かなぁ。。。これでええのかなぁ。。。と、心配になる。。。

 タレント候補というのは、古くは横山ノックとか、西川きよし、青島幸男に、コロンビアトップ、橋本聖子にアントニオ猪木、その他、抜群の知名度を生かして議員さんに華麗なる転身をする人は、多かった。この人なら悪いことは、せんやろう・・・と、いう安心感だけで、投票した人も多いし、成果が出なくて、次の選挙には落選なんていう、田中康夫長野県元知事の例もある。。。

 つまり、選挙民というのは、実は、あんまり豊かでない選択肢から、1人の代表を選ばなくてはならないという不幸を、もともと、抱えている。そこには、この人なら・・・と信じれる人がいたら良いのだけれど、大概は、この人より、この人の方がマシだろう・・・という、比較論で投票するしかないという、現実がある・・・。東も、口を滑らせて、「談合は必要悪や・・・なんて、バカを言ってしまっておる・・・」

 宮崎のように、役所の談合体質に、ほとほと嫌気がさしていて、この停滞した県政を何とか一新してくれる人は誰かを選ぶ時、国の役人やった人やら、県庁の出身者やらが、出てきて、果たして今までのしがらみを、捨てて、透明度の高い清新な県政運営を出来るかどうかと、言ったら、まぁ、出来んやろう・・・。今までと変わらんやろう・・・と、判断したから、そのまんま東が、批判票の受け皿になっただけ・・・というのが今回の結果やろうね。。。

 そのまんま東のような、ズブの素人の人が、いきなり地方の行政のトップなんかになって、どうすんねん。。。宮崎も終わりや・・・という人も多いのは、無理もないと思うで・・・。でもね、これも、含めて民意や。。。素人なら素人なりに、田中康夫のように、どんどん今まで闇の中になっていたことを開示してゆくしか、手はないと思うんや。。。知事のイスを立派な革張りのものから、パイプイスにするとか、公用車を止めてタクシーにする・・などの素人考えの「うけ狙い」だけが、通用すると思ったら、えらい間違いやで。。。そんなの、みんな県民はお見通しやからね。。。

素人が知事になって、今までずっと働いていた県庁職員が、急に心変わり出来るとは、絶対に思えへん。それほど、この人がカリスマ性を持ったリーダーシップを発揮出来る人とは思えないしね。。。まぁ、これからしばらくは、抵抗勢力との闘いや、県庁の役人やら、議会やら、全部が政治的な敵と戦うのに、この人の性格や、弱い意志で、果たして通用するかね。。。すぐに、周りに上手に丸め込まれて、接待攻勢されて、グルグルになってしまうのやないかね・・・。そうならんことだけを、願わざるを得ないね。。。まぁ、おきばりやす。。。

まぁ、しばらくは、お手並み拝見や。。。離婚してまでなった知事のイス。。。この人が本当の「瓢箪から駒」になってほしい。。。そのかすかな願いが、この人に一票を投じた宮崎県民の思いやからね。。。
2007-01-20

実はなかなか進まない日本の国際化

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1/21(日) 先日、夕刊を見ていたら、今年4月から採用の看護婦さんが26000人の募集に対して、14000人ほどしか集まらないのやて・・・。あっ、今は看護婦やなくて、看護士さんって、言わなきゃならないのやったか。。。

 いざとなったら、人間がお世話にならないといけない病院。ここで働く人が、なかなか、なり手が居ないのはねホント不幸なことである。人の命を救うという崇高な指命とは、裏腹に、長時間労働、キツイ、キタナイ、職場環境、職業に卑賤は無いとは言っても、この仕事をしたいと思う人の絶対数が少ないというのは、ほんと、困った問題である。。。

 ところが、このお仕事、何処の誰でも出来るような仕事やない。。。人の命を預かる仕事やから、当たり前といえば当たり前なのかも知れないけど、厳しい国家試験に受からないと、看護士になれない。。。つまり、医師に準じる仕事なんや。。。責任も重い。。。。

 看護士不足というのは、実は、先進国病の一つで、アメリカで、最も手っ取り早く米国市民権を持つことが出来るのは、看護士になることと、言われるぐらいである。つまり、看護士になって、病院に勤務する人が少ないから、慢性的に看護士不足の状況なのは、日本も米国も同じというわけである。。。

 こんな中、日本は、フィリピンと、労働のFTAを結んで、フィリピン人の人の看護士さんを日本の病院で勤務出来るように法律を改正することに合意したという。。。フィリピンで、看護士学校を卒業して、国内の病院に就職すると、月給は僅か40000円ほど、日本に行けば収入は5倍以上にもなる。。。またまた、ジャパ行きさんが増える。。。のやろうか。。。フィリピンの人も、優秀なフィリピン人の看護士が国外流出するのは、反対する人も多いようやけど、この国の経済は、国外で働く人の仕送りで成り立っている国やからね。。。

 日本では、看護士さんだけではなく、建設現場で働く人とか、汚れる仕事、人の嫌がる仕事などで、海外の人やら、在日の人たちの助けが無いと、社会がうまく、回らない部分が、構造的な問題としてある。日本がいくら、純血主義で頑張ったって、なかなか、これらの部分で、困ってしまう部分がどうしてもあるんや。。。問題は、この日本で働く外国人の人たちを何処まで受け入れて、どこからは、規制するかなんや。。。

 実際、六本木の街なんかを歩くと、本当にここは、日本か???と、思ってしまう人も多いやろう。。。外国人の人の比率が極端に高い街やからね。。。私の住む京都も、外国人比率は多い方だろうけど、みんな観光客が多いからね。。。真冬のクソ寒い時に、Tシャツ・短パンで、観光するデブッチョ白人のお年寄りには、こちらも、ビックリする。。。何と、季節感の無い。。。。

 まぁ、六本木なんかは、本当に特殊な街だから、仕方ないのだけれど、日本のほとんどの地方都市なんかでは、このあたりの感覚は、まだ江戸時代の日本人の感覚と、あんまり変わっていない人も多いのやないやろうかね。。。黒人の人が、地方の街を日本人とアベックで歩いていると、まだまだ白い目で見る人は、多いだろうし、外国人お断りのアパートもある。それは、日本人が、異文化の人たちを恐れている部分でもあり、自分たちと考え方や、行動が違う人たちを、どうしても、疎んじてしまうという、排他的な面が、頭をもたげてしまう。。。

日本の本当の意味での国際化は、進んでいるようで、実は、遅々として進んではいないのかもね。。。
2007-01-19

2ちゃんねる大ピンチ!

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1/20(土) 昨日、今日と、大阪でシャディの展示会に来ています。1年に1回のブロック大会という、全国のシャディのお店やサラダ館が集まる会議と、展示会です。私は京都なのだから、別に大阪ぐらいなら泊まらなくてええのですが、まぁ、年に一度の事ですから、中之島のリーガロイヤルホテルにお泊まりさせてもらいます。。。

 シャディも、UCCに身売りしてもう3年目。。。上島珈琲の息子さんがシャディに乗り込んできて、社長さんにならはったことで、少しづつ良い方に改革が進んでいると信じたいところです。。。例年の展示会も、今年から、いつもの大阪城ホールではなく、インテックス大阪に変更。新しい場所での展示会になりましたし、いろいろな宣伝材料なんかも、今までが、コテコテの大阪商人丸出しのイメージから、少し上品で神戸の雰囲気が感じられるような都会的なものに変わって来ています。田舎に強いシャディから、都会でも強いシャディに脱皮しないとあかんからね。。。ほんとうに、一番変わらなければいけないのは、売っている方の、私たちだったりしてね。。。うまくいけば、ええけれど。。。

 さて、ここ最近、また2ちゃんねるという日本一の掲示板サイトが、存亡の危機であるという記事が週刊誌上を賑わしています。ご存知の方も多いと思いますが、2ちゃんねるというのは、誰でも、匿名で書き込みが出来るという掲示板がいっぱい詰まったサイトです。ここには、ほんと、いろいろな人がやってきて、情報収集したり、逆に提供したりします。ここに書かれた事は、匿名であるが故に、無責任なモノも多い反面、匿名であるが故の真実も有り、それを見極めるためには、少々の知識と経験が必要とされると思います。。。

 このサイトの強みは、やはり、「数」です。アクセスする人が多いから、書き込む人の数も多い。。。どこそこの学校でいじめ自殺があった・・・という事件でも、本当の当事者がこのサイトに来ている人の中にいますから、実名やら、顔写真なんかが、すぐに公開されたり、下手なマスコミより、正確で迅速、詳細なニュースがここにあったりもします。。。

 ただ、この膨大な掲示板サイトを運営管理している人が、ほんの僅かな人、あるいは個人であり、全部に目が行き届かないという問題もあります。私なんかは、ここまで大きいサイトに成長したのだから、広告料収入なんかで、十分会社組織にして、社会に貢献するようなサイトに育てはったら・・・生きて行けるのに・・・なんて、思うのですけどね。。。

 ここに、個人のプライバシーを暴露された人が、2ちゃんねるの運営管理者を相手取って、訴訟を起こし、恐らくサイト側が、敗訴するだろう・・・、そうなりゃ、2ちゃんねるも、取りつぶしだ~ということで、週刊誌は騒いでおるようです・・・。

 もともと、私は、匿名というのは、日本人の感覚から言えば、卑怯極まりないと思う方の人間ですので、この2ちゃんねるのなかで、自分は、安全なところにいて、弱い人間を闇討ちするようなところがある掲示板というシステムは、私はあんまり好きではありません。名をちゃんと名乗れ。それから、自分の言ったことに責任を持たないのであれば、発言するな~と、言いたいところですからね。。。

 ここで、日々、繰り広げられている騒動は、モロに人間の悪意というものを前面に出してしまっている場合がとても多いです。自分の正体が相手に知られないことを良いことにして、まるで、人に対する遠慮がない・・・。つまり、普通の社会なら、当然身につけていなければならないような、相手の人を立てるとか、人の意見をちゃんと聴くとか、相手に敬意を払うといった、人間として当然身につけていなければならないマナーのようなものが、なかなか見受けることが少ないからです。これは、本当に残念なことであると、同時に、ここに書き込む人たちが、比較的若い人たちが多いこともあって、その年代の人たちの思考パターンが推測されて、なかなか興味深いものです。。。

 また、日本人というのは、まだまだ、島国根性が抜けていないらしくくて、2ちゃんねるのような、狭い限定されたサイトの中だけでも、勝手なルールを作ってしまって、それに従わないものを、異端児扱いしたり、礼儀知らず扱いして、ボロクソに、虐めます。ほんとうに、心の狭い事です・・・。こんな人たちは、世界的な仕事は、けっして出来ることはない・・・なんて、思ってしまいます。異なりを認め合って、はじめて、何か事が始まるという世界の常識からは、全くかけ離れた世界がここにはあります・・・。狭い、日本人だけにしか判らない感覚の中でしか生きて行けない価値観しか、持ち合わせていないことに、危機感すら覚えます。。。

 とは、言っても、2ちゃんねるに登場して、書き込んでいる人たちは、実はものすごく限られていて、ほとんどが、ROM(リード・オンリー・メンバー)、ロムっている人です。書き込みをしている一部の人たちは、実は、自分をこの世界の中に入れ込んで、悦に入っている人たちが多いのも、事実だと思います。電車男などで有名になりましたが、昔からパソコンにかじりついて、家から一歩も出ない・・・。人との現実の関わりを極端に嫌うような、引きこもりのような人たちは、いました。パソコン・オタクと呼ばれた人たちも、その数が多くなると、街に出て、アキバを占領したりして、立派に市民権を得た感があります。

 それに、昔だったらパソコンは、一部のカルトな人たちが使うものだったイメージがあるのですが、これだけ普及して、現代人にとって、必要不可欠なツールにまでなると、そのカルト性も、だんだん薄れて行っていると言えるでしょうね。。。ここまでくると、パソコン、というより、インターネット上のブログであったり、掲示板というものは、文化であるという域まで達していて、既存の本やら、新聞、CDやらいろいろなメディアは、どんどんインターネットに置き換えられて、世の中の流れや、流通までも、どんどん変えていってしまっています。。。

 私の子供の頃に想像していた21世紀・・・。それと、今、本当に21世紀も、もう7年目に入った今とを比べることは、あんまり意味のないことなのかも知れないけど、昔は想像も出来なかった事が、今は出来たりしているところを見ると、凄いことになっている・・・という実感は、湧きますね・・・。でも、それと、反比例するかのように、人間の精神的な部分が、だんだん蔑ろにされて、人の価値というものまで、何か訳の分からないような物差しで測られてしまうような、言いようのないような恐怖感にかられるときもあります。。。

時代は変わっても、人として、一番大事な物は、「優しい心」である・・・という、いつまでも変わらない・・・という価値観だけは、しっかりと、若い人も、持ち続けて行ってほしいものやね。。。
2007-01-18

臭い物に蓋だけでええのか?

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1/19(金) まだまだ、変な事件が続く・・・。大阪の八尾で小さい子供を、何と歩道橋の上から、放り投げる男。。。子供は幸いにも、重傷を負いながら、何とか一命は取り留めたそうだが、取り押さえられた男は、授産施設に入っていた心身障害者やった。。。幼い子供に異様な興味を持つタイプの人やったみたいで、施設のほうでも、注意はしていたようだったが、止められなかったそうや。。。

 ところが、調べて見ると、この男は今までに楊子を誘拐するような事件を何度も何度も犯していた・・・。つまり、常習犯。。。何度か、刑務所に出たり入ったりを繰り返していたようで、幼い子供を持つ親からしたら、身の毛もよだつようなお寒い現実や。。。

 この事件を語るとき、どうも、ネットでは、そんな危ないヤツをどうして隔離しないんや。。。という風な論調が目立つ。。。孤島のようなところに、危ないヤツらばかりを集めて、半分軟禁常態して、シャバに出して来ないようにすべきである・・・。という論調である。これには、確かに一理はあるし、そうしてほしいと願う人は多いやろう。。。

 ところが、心身障害者という人たちは、先天的にそうだった人もいるし、何らかの事件事故によって、そうならざるを得なかった人、また、精神的な疾患のある人など、いろいろなケースの人たちがいる。この人たちの人権とか、社会性を、どうして、守って行くべきか・・・。という壁に突き当たるのである・・・。

それでなくても、現代人は、精神的なストレスの多い人は多く、職場の人間関係がうまくいかなくて、会社を辞めた人・・・、自分の受け持っていたクラスが学級崩壊になって、退職した教師・・・。子供の頃に受けたいじめが原因で、対人恐怖症になり、就職が出来ない人・・・。こんなような人が何十万人といる。。。明日は我が身・・・という部分もある。。。心身障害者予備軍は、日本人全員なのかも知れないからね。。。

 こんな人たちを十把一絡げにして、やれ、社会と、隔離せよ。やれ、山の中の施設に押し込んで、街に出すな・・・なんていう議論は、実は、全く現実的でないのが実状なのである。。。身障者を子供に持つ親たちは、それこそ、自分の命の果てるまで、その心身障害者の子供と付き合う覚悟で生きているのだが、その親たちが老いて亡くなったとき、残された子供たちは、どうなるか。。。社会が受け皿にならざるを得ないという、宿命も残るのである。。。。

 そんななか、授産施設の運営というお仕事をやっていてくださる人は、ほとんどが、ボランティアに近い・・・。誰もやりたがらない仕事・・・。行政からの僅かばかりの支援、援助で、どうにかこうにか、助けられてやっている人ばっかりや。。。その多くは、天職であるとい覚悟を持ってやられている方ばっかりや。。。この仕事・・・・なかなか、出来る事やない。。。

 今度の事件を引き起こした犯人のいた授産施設も、恐らく、そんな施設のひとつやったんだろう。。。この犯人を抑えきれなかった施設の理事長をいくら責めたって、何の意味があるのか・・・という無力感に迫られる。。。

 人は、もともと生まれながらにして、清く正しい心を持って生まれてくるものであるという、性善説と、人は、もともと邪悪で、よこしまな考えを誰でも持っていて、何かに監視されないと、すぐ悪い事をしてしまうものであるという、性悪説がある。あなたは、どう思いますか?

 このことを深く考えると、人間、何のために生きているのか、生かされているのか・・・、という議論に行き着く事が多いと思います。私の出した結論は、人は、人を信じるために生きている・・・そう信じたい・・・・という、格好良すぎる答えでした・・・。人が人を疑って生きて行くなんていう人生を生きたいかと、聞かれれば、そうではないと、答えるからです。何度も何度も過ちを繰り返すような、この事件の犯人にも、どこか人間の心を持った素晴らしいところがあると、信じて上げる人が、この世の中のたった一人の人でもいないと、この男の生きる意味が無くなると思うからです。。。この世の中に無くて良い命なんて無いと信じたいからです。。。

もちろん、この男のやった行為は、何があっても正当化できる事ではないと思いますし、もし、この投げ落とされた子供の親なら、この男を何度殺しても殺し足らないらいに憎むでしょう。。。でもね、この男の行為を、けっして許せないという自分と、何でこの男がこんなことをしてしまうようになってしまったのか・・・という自責が周りの人たちには有ると思うんですよね。。。精神的に病気であるこの男のやった凶行を、この男を重い罪で、罰するだけで終わらせないで、みんなで考える機会にすることも、重要なことやと思うんですよね。。。
2007-01-17

コミュニケーション下手な現代人

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1/18(木) 京都市北部の岩倉というところに、京都精華大学というのがある。周りは田んぼに囲まれた、のどかな場所なんやけど、ここの漫画学部という全国でもここだけという珍しい学部に通う20歳の男性が、見知らぬ男に、ナイフで滅多突きにされて、失血で殺されるという悲惨な事件が起こった。。。この大学は、左京区という京都は京都でも京都盆地の、かなり北の端にあって、知っている人も多いだろうが、周りはそんなに人家が少ないような地域である。大学は、こんな事件で名前が出たくは無かったやろうけど、宮城県から京都に来て、1年足らず・・・。実家の親御さんのお気持ちを考えたら、堪らんね。。。

 報道によると、事件の直前の目撃証言があって、言い争っていたようだったみたいだから、何か、言いがかりを付けたか、付けられたか・・・そんな、しょうもないことが、原因なんやろう・・・。それにしても、何が有ったのか知らないけど、人の命を何と思っておるんかね。。。あまりにも、命が軽すぎるやんか。。。。

 連日のように報道される事件を見ていると、何か、言い表し得ないような、社会的に病的なモノを感じるね・・・。旦那を朝駆けで、ボウリングのボウルで殴る妻。。。殺した妹の身体を切り刻む兄・・・。性格不一致の旦那を殺しておいて、血の付いた壁や床を無くすために、リフォームをしたり、防犯ビデオ対策など、必死で、証拠隠滅を謀る妻。。。。この妻、殺人の後も平気で友人と話す会話が公開されて、ふてぶてしいのを通り越して、呆れてしまう・・・。

 それにしても、何とも、胸くそ悪い事件が続くもんや・・・。命が軽い・・・と言うことの裏返しは、自分も大事にしない人が増えてきたということやね・・・・。自分を大事にする人は、人を大事にするからや。。。人様を大事にする人が、初めて自分を大事に出来るもんや。。。このことは、人を思いやれるかどうかにかかっている。ところが、今の世の中、自分の事だけで精一杯で、余裕のない人が多すぎる。人間って、そんなに単純やないけど、少なくとも、自分の身の回りにいる人のことを、気に掛けること・・・。これが基本やんか。。。

 べつに、相手の心の内まで、全部見通せなんて、言ってない。そんなの無理や。でもね。何で、その人がそんな言葉を言うのか。そんな態度を取るのか。そんな仕草をするのか。そんなことを推察することは出来るやろう。。。それと、言葉を口にする前には、しっかり、自分で咀嚼してからの方がええ。何にも、考えずに、口走ってしまった言葉には、ろくなことがない。。。一呼吸、置いてから、しゃべった方が、絶対良い事が多いからね。。。

 売り言葉に買い言葉。。。つい、口が滑って。。。人間は、言葉で失敗することが多い。口は禍のもと。なんて、諺もある。。。でも、人間にとって言葉は、一番重要なコミュニケーションの方法である。でも、このコミュニケーション力の低い人が増えてきてしまっているのが、今の現代社会の大問題につながっているのやないかと、私は思うのである。。。

 昔の日本の家庭は、ほとんど大家族だった。おじいちゃん、おばあちゃんもいたし、兄弟の数も多かった。親子三代で住むのが当たり前やった。。。つまり、生まれながらにして、人とうまいこと接していけないと、生きて行けないような環境が、もともと、ほとんどの日本人に、有ったわけである。

ところが今はどうやろう・・・。核家族がほとんど、子供は一人、なんていう家ばっかりやんか。。。お父さんはもちろん、お母さんもパートで仕事。当然、子供は一人・・・。学校と塾と家庭以外に子供に社会はないから、学校で人とうまくいかないことが、何かあると、人と関わること、そのものに、おっくうになり、時には怯えてしまうことになる。これがひどくなると、対人恐怖症的な性格が形成されてしまって、酷いときは、ひきこもりになる。。。。

 こんな人たちが、どんどん、大人になって、人と関わることが、とても不得意な人の割合が大変多い社会になってしまう・・・。。。すると、どうだろう、何かあると、すぐキレる。。。ちょっとしたことで、自己防衛反応が、異常に激しく出てしまって、時に、殺人など、爆発的な犯罪を犯してしまう・・・。こんな流れがあるのやないかね。。。

 どこかの大学が、コミュニケーション学という科目を採用したのをテレビで見たことがあるが、まさしく、これが現代社会に一番必要な学問のような気がする。今の社会に住む人たちの全員が、大なり小なり、程度の差があるにせよ、何らかの精神的な疾病に罹っているのである。人との付き合い方がわからない・・・関わり合い方が下手・・・自分の考えている事とやっている事が合致しない・・・。いろいろなケースがあるだろうが、もう「普通」なんていう言葉は死語にした方が良いぐらい、世の中は多様化している。

 多様化し過ぎは、実は、個性を伸ばすという、無責任放任主義という、変な教育制度のおかげでもある。ここで、今の教育は、完全に勘違いをしている。子供をのびのびと・・・と、言葉はキレイだが、タガを緩め過ぎた部分がある。。。悪さをした子供には、ちゃんとした罰や躾が必要なのに、何もしない甘すぎる親や教師。。。こんなのが、この現象の背景にあるのやないかね。。。。

ほな、どうしたらええねん。。。NHKの朝の連ドラ、芋たこなんきんは、こんな社会へ、いろいろな意味で警鐘を鳴らしている。昔は良かっただけではない何か。頑固オヤジが居て、でも家族愛に溢れていて、ちゃんと筋が通っていて、有無を言わせないほどの正論。。。いつの間にか、日本人が忘れてしまったような、日本の良さを思い出させてくれる。。。ただ、この通りには今は出来ん。。。その答えは、やっぱり、今生きて居る人が、ちゃんと出さんとあかんことやからね。。。みんなで、もっと、真剣に考えて行くべき問題やろうね。。。

難しい答えは、なかなか見つけられへんやろうけど、まず人に優しくなれること。これから始めてみたらどうかね。。。自分が変わると、周りが変わる。周りが変わると社会が変わるで。。。
2007-01-16

議員は、清貧でないとね

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1/17(水) マスコミというのは、どうして、こうもワンパターンなのかね・・・。共産党の機関誌「赤旗」が自民党の議員の政治資金報告書の中から、事務所費という項目を見つけ出し、これをまんまと、スキャンダルネタに育てるのに、成功しよった。。。

 決め手になるのは、議員会館の中にある議員の事務所の家賃は「無料である」というキーワードである。事務所の家賃が無料なのに・・・何千万円もの事務所費を計上するのはおかしい・・・というフレーズが、いかにも、巨悪を暴いた。。。というイメージになるから、全マスコミがこれに飛びついて報道した。。。ほんま、アホやね。。。

 政治系の番組でも、事務所費がぜんぜん領収書の要らない特別な費用になっている。。。隠れ蓑になっている。。。なんて、鬼の首を獲ったように報道しているのやけれど、ホンマ、さもしいネタや。。。

 共産党からしたら、参院選のある今年に、政敵を叩いておくのに、大変好都合なこの時期を狙って、現役閣僚をねらい打ち。。。こんなに悪いことしてまっせ・・・と、言いたいところやんにゃろうけど。。。あんまり、実がないように、私は思う。。。

 そもそも、本来の欠陥は、経費公開のルール自体の不備にある。事務局員の夜食代とか、他の議員事務所の家賃やらを何でもかんでも、この事務局費に放り込んでいたから、こんな問題になったのやろうね。。。まぁ、共産党からしたら、まんまと、自民党閣僚のイメージダウンに成功したんやから、万々歳やろうね。。。釈明する方も、下手やったけどね。。イメージ操作でも、大失敗やろうね・・・自民党からしたら。。。

 まぁ、産経も、小沢民主党代表が何億かの事務所費を計上しておったのを見つけてスクープしとったから、まぁ、政治家は、ほとんどみんな、この事務所費という経費項目を、都合良く利用していたという実態も判ったけどね。。。そこまで、言うなら、事務所の家賃なんかも、公開基準の中に入れたらええのにね。。。

 さて、この事務所費という費用、なかなかみんなが、口ごもってしまって、歯切れが悪いのは、多分、何かがあるのやろうね・・・。国会議員なんかは、地元からの陳情を受ける・・・。自分の地元では、市会議員、県会議員なんかが、東京に上京してくる。こんな人たちは、いざ、自分の選挙になったら、フル活動で、地盤を支えてもらっている人たちやから、当然、議員がいろいろ面倒を見ることになる。

 東京でのホテル代とか、料亭での宴会代、2次会でのクラブ代・・・まぁ、議員さんは、地方議員さんを、ご接待するのやろうね。。。そんなカネは、なかなか表に出せない金である。つまり、構造的に、国会議員と地方議員は、親分子分の関係になる宿命がある。地方の統一選挙なんかになったら、餅代とかの現金を渡して、選挙資金を助けてあげる必要があるらしいから、こんなお金も必要・・・。こんなのが、実態なのやろうね。。。。

 実際、聞いた話なのだが、ある選挙で、事務所開きをすると、顔見知りの人がやってきて、飲み食いはするは、選挙応援と称して、選挙を食い物にするヤツがおる。そんなヤツらは、借金取りに追われていて、選挙事務所に駆け込んで来て、すぐ返すから、20万貸してくれ・・・なんて来るのやそうや。。。選挙中の議員さんなんて、弱いものやから、顔見知りから頼まれたら、断れないらしい。。。当然、そんな金が返ってくるはずもない。。。こんなのが、ドブ板選挙の実態なんやなぁ・・・なんて思ってしまう。。。

 政治とカネの問題は、なかなかきれい事では済まされない。。。私は、地方議員は、無給にして、ボランティアでやってもらうのが本来だと思っているので、年収1500万円もの稼ぎになる議員先生を職業とする人たちは、あんまり感心出来ない。議員を、もっとあんまり魅力的な職業でないようにせんと、必死になってみんながなりたい仕事にしてしまうと、その立場をゲットするために、せんど、悪い事をしよる。その見返りに、先生になったら、それを税金や、利権から取り戻そうとされたんじゃ、国民は不幸やからね。。。

やっぱり、政治家は、小泉のオッサンのように、清貧でないと、尊敬されないものである。。。この職業自身が、社会やお国のためのボランティアであるという位置づけが、やっぱり求められているのやないやろうかね。。。
2007-01-15

「もったいない」VS「消費期限」

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1/16(火) 不二家が、消費期限切れの牛乳や卵を使ってお菓子を製造していたり、プリンの消費期限を1日余分に表示していたりした件で、ついに社長が辞任会見を行った。消費者の立場からしたら、心情的にも、許せない事件で、雪印の時と同様、まさに、袋だたき、サンドバッグ状況やね。。。

 ただ、今回の騒動を少し引いて見てみると、誰一人、不二家のお菓子を食べてお腹を壊したわけでもなく、何も法令に違反したわけでもない・・・。企業の内部告発によって、発覚したこの騒動だが、見方を変えれば、不二家だけではない・・・という食品業界全体の甘さが見え隠れする。。。食品への信頼が無くなったとき、どういうことになるか。。。またまた、食品メーカーのスキャンダルは、堂々の上場企業の存続を、たった5日間で危うくしてしまうほどの事態に発展した。。。

 もともと、日本人は、世界一、品質管理にうるさい国民性である。アメリカ産牛肉の時も、そうやったけど、ややヒステリック過ぎるほどである。。。まぁ、自分の食べるもののこと、健康被害のことは、個人の生命に直結する事やからね。。。食べ物に、関心が高いのは、無理もないお国柄やけどね。。。先日も、あるある大辞典という人気番組で納豆を1日2食食べて、ダイエットに成功なんて、出たら、日本中のスーパーの食品棚から納豆が売り切れたし、健康に良いとみのもんたが言っただけで、ココアがばか売れ・・・。何でも飛びつく日本人の体質は、変わらない。。。

今回のことも、日本人が世界の標準から比べて、異様に食品の鮮度管理について、厳しい感覚を持っていることが、騒動の根底にある・・・。海外のスーパーに行けば、消費期限、賞味期限の切れた食品などは、平然と売られているし、日本のように誠実に2割引だとか、5割引などを表示しているようなのは、あんまりお目にかからない。中国や韓国、東南アジアの国々のマーケットなどでも、我々の目から見たら、明らかに、もう、アカンやろう・・・というような食品が、山積みになって売られている。。。無神経というか、大らかというか、お腹が少々のモノを食べたって下らないように、鍛えられているのかね。。。確かに、海外旅行へ行って、お腹を下す日本人は多いけどね・・・。

 つまり、これらの国々では、社会全体のルールが日本に比べればルーズ・・・。でも、言い換えれば、日本が厳しすぎる・・・とも言えるのやろうね。。。別に、1日期限が過ぎたプリンを食べたって、まぁ、まずお腹を壊すことはないやろうし、そういう意味で、期限の設定の仕方が、あまりにも極端な条件で100%の安全という目安であるから、それをあまりにも律儀に守りすぎると、別の問題も起こってくるのである。。。

 コンビニの業界などでは、製造から何時間経つと、おにぎりやお弁当などは、廃棄されるマニュアルになっている。お店にも、よるのだろうが、この廃棄がへたをすると、売れる量と同じだけほかされているところもあるのだそうである。。。これって、本当は、ものすごくもったいない事やないやろうか。。。品質保持の為に、有る程度は仕方ない事とはいえ、コンビニで買うおにぎり1個は、廃棄されるおにぎり1個の分も消費者は払っていることになるし、その廃棄おにぎり1個の犠牲の上に成り立って居ると思えば、なにか我々日本人が、とても、傲った飽食の時代に生きているのだということを再認識せざるを得ない。。。

 今回、騒動になった不二家の埼玉工場は、ISO20001を取得しているらしいが、この世界基準は、実は環境に優しい事業所に与えられるもので、不二家は、大量の期限切れミルクを下水に流すことは、許されなかった・・・という皮肉もあったという。。。環境に優しいを優先させるために、製品の品質を下げてしまう結果になることは、本末転倒やけどね。。。。

 豊かな日本人は、よくよく考えてみたら、ものすごい食料のゴミを、毎日毎日廃棄している。ホテルのバイキング料理や、宴会の食べ残し、数十分で廃棄されるマクドのフライドポテト・・・1日にドデカイ袋に10個はほかされておる。。。そんなのの総量は、何と全体の2割とか3割になっているとの調査も見たことがある・・・。食べるものの無い国の人から見たら、神への冒涜。。。と映るのやろうね。。。。もったいない・・・。この視点より、100%の安全安心を優先した日本。。。。世界からは、きっと、特殊な目で見られているのやろうね。。。

 ただ、食品に関する限り、日本人の神経質さは、ある意味、世界をリードしている部分がある。でも、食品産業は何でもそうだろうが、せっかく仕入れた材料を、全く無駄なく使いたい。。。と、思うのは心情である。。。例えば牛肉なら、もう古くなって色が茶色くなった牛肉は、火を入れてしぐれ煮にして、売る。獲れすぎて、製造過剰になったミカンは、缶詰などの加工用に回される。。。こんな、智恵が現在でも生かされている。。。

 それは、安心で安全な食品を食べたいという消費者と、少しでも無駄を無くして、利益ももちろんだが、結果として、心情的に廃棄したくない生産者のせめぎ合いの部分は、あると思う。。。

 アメリカや日本などの先進国では、食品を少しでも永く食べられるように、合成保存剤などの薬品が多用されるケースが増えてきた。ロスを防ぐためには、企業は、どんどん努力して、より永く売れる商品を開発する。その裏に、身体に安全ではないモノも、どんどん添加されて、どんどんインチキ食品が氾濫してゆく・・・という皮肉めいた状況が進む。プリンだって、防腐剤やら、保存剤を大量に入れれば半年も保つ製品は、出来る。それより、できたて製造から3日以内の方が、美味しいし、安全なのは、判りきっている。。。このジレンマがある。

 大量生産、大量消費の世の中で、製造場所から消費場所が近くて、少量他品種で、安全、安心の商品が、消費者からは、好まれている。不二家は、同族経営で、昔ながらのやり方で、少ない工場でたくさんの製品を作り、それを全国のチェーン店に配送するという、やり方を、ずっと、続けてきた。この食品メーカーとしての、物流形態が、少し今の世の中に、合わない部分が出てきていたのかも知れないね。。。。

戦後の食糧難を生き抜いてきた、65歳の不二家の古い職人が、少し古い牛乳を試飲して、まだいけると判断していた・・・。こんな品質管理のやり方が、もう今の世の中では通用せんようになっているのやろうね。。。この職人さん。町の洋菓子屋さんやったら、別にこんなに大問題にならへんかったやろうに。。。多くの製品を供給する者には、それだけ大きな責任が課せられる。。。これだけは、思い知ってもらわんとあかんやろうけどね。。。

「もったいない」と、「消費期限」のバトル。。。これは、いつまでも続く、古くて新しい問題や。。。