コミュニケーション下手な現代人
1/18(木) 京都市北部の岩倉というところに、京都精華大学というのがある。周りは田んぼに囲まれた、のどかな場所なんやけど、ここの漫画学部という全国でもここだけという珍しい学部に通う20歳の男性が、見知らぬ男に、ナイフで滅多突きにされて、失血で殺されるという悲惨な事件が起こった。。。この大学は、左京区という京都は京都でも京都盆地の、かなり北の端にあって、知っている人も多いだろうが、周りはそんなに人家が少ないような地域である。大学は、こんな事件で名前が出たくは無かったやろうけど、宮城県から京都に来て、1年足らず・・・。実家の親御さんのお気持ちを考えたら、堪らんね。。。
報道によると、事件の直前の目撃証言があって、言い争っていたようだったみたいだから、何か、言いがかりを付けたか、付けられたか・・・そんな、しょうもないことが、原因なんやろう・・・。それにしても、何が有ったのか知らないけど、人の命を何と思っておるんかね。。。あまりにも、命が軽すぎるやんか。。。。
連日のように報道される事件を見ていると、何か、言い表し得ないような、社会的に病的なモノを感じるね・・・。旦那を朝駆けで、ボウリングのボウルで殴る妻。。。殺した妹の身体を切り刻む兄・・・。性格不一致の旦那を殺しておいて、血の付いた壁や床を無くすために、リフォームをしたり、防犯ビデオ対策など、必死で、証拠隠滅を謀る妻。。。。この妻、殺人の後も平気で友人と話す会話が公開されて、ふてぶてしいのを通り越して、呆れてしまう・・・。
それにしても、何とも、胸くそ悪い事件が続くもんや・・・。命が軽い・・・と言うことの裏返しは、自分も大事にしない人が増えてきたということやね・・・・。自分を大事にする人は、人を大事にするからや。。。人様を大事にする人が、初めて自分を大事に出来るもんや。。。このことは、人を思いやれるかどうかにかかっている。ところが、今の世の中、自分の事だけで精一杯で、余裕のない人が多すぎる。人間って、そんなに単純やないけど、少なくとも、自分の身の回りにいる人のことを、気に掛けること・・・。これが基本やんか。。。
べつに、相手の心の内まで、全部見通せなんて、言ってない。そんなの無理や。でもね。何で、その人がそんな言葉を言うのか。そんな態度を取るのか。そんな仕草をするのか。そんなことを推察することは出来るやろう。。。それと、言葉を口にする前には、しっかり、自分で咀嚼してからの方がええ。何にも、考えずに、口走ってしまった言葉には、ろくなことがない。。。一呼吸、置いてから、しゃべった方が、絶対良い事が多いからね。。。
売り言葉に買い言葉。。。つい、口が滑って。。。人間は、言葉で失敗することが多い。口は禍のもと。なんて、諺もある。。。でも、人間にとって言葉は、一番重要なコミュニケーションの方法である。でも、このコミュニケーション力の低い人が増えてきてしまっているのが、今の現代社会の大問題につながっているのやないかと、私は思うのである。。。
昔の日本の家庭は、ほとんど大家族だった。おじいちゃん、おばあちゃんもいたし、兄弟の数も多かった。親子三代で住むのが当たり前やった。。。つまり、生まれながらにして、人とうまいこと接していけないと、生きて行けないような環境が、もともと、ほとんどの日本人に、有ったわけである。
ところが今はどうやろう・・・。核家族がほとんど、子供は一人、なんていう家ばっかりやんか。。。お父さんはもちろん、お母さんもパートで仕事。当然、子供は一人・・・。学校と塾と家庭以外に子供に社会はないから、学校で人とうまくいかないことが、何かあると、人と関わること、そのものに、おっくうになり、時には怯えてしまうことになる。これがひどくなると、対人恐怖症的な性格が形成されてしまって、酷いときは、ひきこもりになる。。。。
こんな人たちが、どんどん、大人になって、人と関わることが、とても不得意な人の割合が大変多い社会になってしまう・・・。。。すると、どうだろう、何かあると、すぐキレる。。。ちょっとしたことで、自己防衛反応が、異常に激しく出てしまって、時に、殺人など、爆発的な犯罪を犯してしまう・・・。こんな流れがあるのやないかね。。。
どこかの大学が、コミュニケーション学という科目を採用したのをテレビで見たことがあるが、まさしく、これが現代社会に一番必要な学問のような気がする。今の社会に住む人たちの全員が、大なり小なり、程度の差があるにせよ、何らかの精神的な疾病に罹っているのである。人との付き合い方がわからない・・・関わり合い方が下手・・・自分の考えている事とやっている事が合致しない・・・。いろいろなケースがあるだろうが、もう「普通」なんていう言葉は死語にした方が良いぐらい、世の中は多様化している。
多様化し過ぎは、実は、個性を伸ばすという、無責任放任主義という、変な教育制度のおかげでもある。ここで、今の教育は、完全に勘違いをしている。子供をのびのびと・・・と、言葉はキレイだが、タガを緩め過ぎた部分がある。。。悪さをした子供には、ちゃんとした罰や躾が必要なのに、何もしない甘すぎる親や教師。。。こんなのが、この現象の背景にあるのやないかね。。。。
ほな、どうしたらええねん。。。NHKの朝の連ドラ、芋たこなんきんは、こんな社会へ、いろいろな意味で警鐘を鳴らしている。昔は良かっただけではない何か。頑固オヤジが居て、でも家族愛に溢れていて、ちゃんと筋が通っていて、有無を言わせないほどの正論。。。いつの間にか、日本人が忘れてしまったような、日本の良さを思い出させてくれる。。。ただ、この通りには今は出来ん。。。その答えは、やっぱり、今生きて居る人が、ちゃんと出さんとあかんことやからね。。。みんなで、もっと、真剣に考えて行くべき問題やろうね。。。
難しい答えは、なかなか見つけられへんやろうけど、まず人に優しくなれること。これから始めてみたらどうかね。。。自分が変わると、周りが変わる。周りが変わると社会が変わるで。。。