♪ 十年は ひと昔 暑い夏
♪ おまつりは ふた昔 セミの声
♪ 思わずよみがえる 夏の日が
♪ ああ今日は おまつり 空もあざやか
♪ 自転車の後ろには 妹が
♪ ゆかた着てすましてる かわいいよ
♪ もらったおこずかい なくすなよ
♪ ああ今日は おまつり 早く行こうよ
♪ 綿菓子をほおばれば すぐ溶ける
♪ 友達も みんないる 笑い声
♪ 道には並ぶ店 おもちゃ売り
♪ ああ今日は おまつり 何を買おうか
♪ 十年は ひと昔 暑い夏
♪ ふるさとは ふた昔 夏まつり
(井上陽水「夏まつり」 作詞・作曲:井上陽水 / 1972年)
曲の始まりと終わり何秒かに風鈴の音が入っていて、♪暑い夏 と歌われているのにどこか冷んやりとした印象を受ける曲です。
私的には「夏祭り」「露店」と聞くと夜のイメージなんですが、この曲は ♪空もあざやか という歌詞があり、昼間なのか? と思ってしまうところ。
しかし、我々は空を「あざやか」と表現するでしょうか?
井上陽水だから何でもアリなのかもしれませんが、もしかして「あざやかな空」とは花火の事かもしれません。
花火とはっきり書いてませんが、そう読んでもかまわない?
井上陽水ですからね、
そんな深読みをしてしまう名曲。
日本全国各地で行われるその「夏祭り」ですが、♪友達もみんないる ♪道には並ぶ店 とは行かない地区もあるようで、山口県光市室積村のある地区、過疎が進んで祭りの神輿の担ぎ手がいなくなり、今年は軽トラで神輿を運んでいる.....
...,というお話。
かつてこの地区は棚田やミカン畑が広がっていて五穀豊穣を願う人々が神輿を担ぎ、子供たちは旗を持って一緒に山道を練り歩いたそうです。
しかし今。
トントン.... と太鼓の音を響かせながら、神輿を乗せた軽トラが山道をゆっくり進んでゆく図。
神事ですので神輿を「担ぐ」行為にも意味があるはずなんですが、その担ぎ手がいないとなるとこれもまた、やむを得ないのかもしれません。
それにしても、
涙なくして見られない図.....
もう止めたら?と簡単に言えないのが難しいところ。
1948年生まれの井上陽水が「夏まつり」を書いたのは1972年、24歳の時です。
ひと昔前なら14歳。歌われている風景はその頃か、もう少し下。
浴衣を着た小学生の妹を自転車の後ろに乗せて。
ふた昔前だと4歳。
記憶がギリあるかないかぐらいの年かな。


















