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コタキナバル?コナキタバル?

6/16(金) 本来なら、組合の旅行で先週は中国の廈門に行くはずだった。ところが場所が悪かったのかこのツアーが不人気で、人数が揃わなくてキャンセルになってしまっていた。それならば、この穴埋めに、今年の夏は、どこかへ行かないといけない・・・・と、いろいろ行き先を捜していた。私は、以前行ったニューヨークやヨーロッパのように、長い時間飛行機に乗るのが大変嫌いである。少し太めの体型でもあるしね。。。もちろん、飛行機マニアでも無い限り、あんまり好きな人はいないやろうけどね・・・。これが辛いので、関空から直行便があって、出来るだけ近いところという条件で、いろいろ捜してみた。関空の乗り入れている航空会社は多いが、これらが全部載っているホームページで、いろいろ見てみた。

 台湾、韓国は当然近いが、もう何度か、行ったことがある。中国も、香港、北京あたりはもう行ったことがあるので、出来たら他の所へ行きたい・・・。ドバイなんてええけど、ものすごく時間がかかるし、バリ島は災害に遭ったところやし、プーケット、ペナンなどのアジアのビーチリゾートでも行くか・・・。そしたらふと、コタキナバルという耳慣れない都市名が見つかった。

 まずもって、コタキナバルというのが、日本人にとって、ものすごく覚え難い。。。よく「コナキタバル」と間違えてしまう。どこで区切ったらええのかも分からん。コタキ・ナバルなのか、コタ・キナバルなのか・・・。マレーシアの首都はクアラルンプールなのだが、ここからまだ2時間半ほど飛ぶボルネオ島北半分がマレーシア・南部がインドネシア、フィリピンの南にある。このボルネオ島の北端あたりにあるのがコタキナバルである。

 関空が出来て、色々なところからの飛行機が来るようになったが、コタキナバルもそのひとつ。火曜と金曜の関空発は、ここへの直行便がある。飛行時間も5時間少しと合格。こりゃええやんか・・・。お盆休みの航空券はハワイ・グアムなどの有名どころは、プラチナチケットで、なかなか取れない・・・。コタキナバルもエアーチケットとホテルと別々に手配した方が、安くあがるんやないやろうかと、いろいろ調べてみたが、ホテルは取れそうだが、エアーが取れない。関空からコタキナバルへの直行便は週2便あるのだが、コタキナバルから関空への直行便は、5月で無くなってしまっていて、コタキナバルからクアラルンプールまで行って、クアラルンプールから関空へ帰る乗り継ぎ便しか無い。このマレーシア国内線部分が、なかなか取れなくてキャンセル待ちになっているようなのである。

 ツアーなら、この席をある程度押さえているので、お盆なんいう特殊な時期でも在庫がある。こんな時期は仕方ないね。値段も普段の3~4倍はする・・・。でも、この時期しか行けない人は仕方がないよね。。。ピーク時でも、ツアーで行く方が割安な時もあるし、ツアーでないとエアーが取れないっていうケースもある。。。

 いろいろ調べたら、どうも、シャングリラホテルのタンジュンアル・リゾートというのが、評判が良ろしいようで、ここが何とか取れた。お盆の一番高い時だけど、家族5人で行く、ひょっとしたら最後の海外旅行かも知れないので、少し、はりこんで行こうか。。。そんなところである。。。

 でも、このシャングリラはまだ有名なホテルチェーンやから、分かりやすいのだが、タンジュンアルというのがまた覚えにくい。地名なのだろうが、タンジュン・アルで区切るようだが、単純?アル?、このホテルの中にタンジュンアル棟というのと、キナバル棟というのがあって、この名前が現地語なんだが、日本人には覚えにくい。。。マレー語なんやろうかね。。。

 これにしても、このコタキナバルという街。情報量が圧倒的に少ない。ネットなら、捜せばそこそこあるが、ガイドブック系では数ページしかない。でも、何度も行くリピーターも多いようで、他の観光地のように、すれてないし、国民性も親日的。観光客は、オーストラリア人と中国人が多いようだが、日本人はまだまだ少ない。おまけに物価が安い。物売りやら乞食が少ない。らしい・・・。

 真夏のクソ暑い時に、なんで余計に暑い所へ行くのかという、ヨメサンの素朴な疑問もあるけど、まぁええやんか。のんびり出来たら。。。で決まった。目の前にニンジンをぶら下げておかないと、動かない性格は、どうしようもない。さぁ、ガンバッテ、仕事しよ・・・。

道路に使うって集めたカネを他に使うのは、やっぱり、約束違反やろう。。。

6/15(木) 国は、ホント、いろいろな名目で、税金を集めている。その中でも、道路公団改革でも有名になった、道路特定財源というものがある。道路を整備するために全国の7800万人もいるドライバーが、受益者負担という大義名分のもとに、せっせと納め続けている税金である。この自動車を持ったり、使ったりすると、知らないうちに取られている税金を皆さんは、よくご存知だろうか・・・。

 自動車取得税という、車を買ったときに払うお金が、取得価格の何と、3%。毎年5月に払わされる、自動車重量税という車を持っているだけで払わされる税金が500㎏あたり2500円。これ2トンの車なら10000円や・・・。揮発油税という自動車燃料にかかっている税金が1リットルあたり、24.3円。1リットル135円のガソリンのうち、18%以上になる。。。地方道路税という都道府県が集める税金が燃料1リットルあたり4.4円。その車がトラックなどのディーゼル車だったら軽油引取税。これが1リットルあたり15円。石油ガス税というのが1㎏あたり17.5円。何と、これだけの税金を知らないうちに我々は支払っているまである。

 ところがところが、実はこの数字、本来の法律に載っている税額で、今では、これだけでは足りないということで、何と30年以上前から「暫定措置」として、ずっと、これよりはるかに高い税額を払わされているというからビックリである。この税額というのが、けっこうスゴくて、自動車取得税が本来の1.7倍の5%。つまり、200万円の車なら、10万円。。。。。自動車重量税が2.5倍の0.5トンあたり6300円。揮発油税が2倍の48.6円/リットル。地方道路税が1.2倍の5.2円/リットル。軽油引取税が2.1倍の32.1円/リットル・・・・こんな調子なのである。。。それも、「暫定的」やったはずが、ずっとず~っと延長延長されて、30年以上も払い続けさせられているのである。

 この額がどんなに高いか、と言えば、今135円で入れているガソリンの内、48.6円は税金ってことや。これにまだ5.2円の地方道路税が乗るから、53円80銭は税金ってことや・・・。つまりもしこの税金が無かったら、ガソリンは1リットル、たった81円そこそこで入れられるっていう事になる。50リットル満タンで入れたら、支払額6750円のうち、何と、2690円も納税しているってことなんや。。。そら、たくさん集まるはずや。この税金、ものすごく高い。。高過ぎや・・・。

 ところが、高速道路やら一般道の整備が一巡して、この「道路のためだけに使う約束の税金」が、だんだん余りだしてきた。本来なら、税率を元に戻して、この石油高の危機を乗り切るために、調整すべきなのに、こいつらは、そうは考えなかった。現在、政府はこれらの高いままの税率を維持したまま、道路整備以外にも使おうと、画策しているようである。つまり、このお金自身が利権になってしまっているのである。

 まるで、社会保険庁の構造と一緒やね・・・。国民から集めたお金を、何とか自分たちの好きに使いたい。。。この大きな願いが、国家公務員さまの願望なんやろうね。。。しかし、こんなことを許していたのでは、「筋が通らへん」。。。。道路の整備に必要やから、道路を使っている人、つまり車を持っている人、車で物やら人やらを運んで、儲けている人から、お金を取りますよと言って集めたお金を、他の使途に使ってしまったら、これは一種の詐欺行為である。道路を使わせてもらっているのやから、仕方がないと、トラックやタクシーの会社は、大変高額の税金を納めているのに、これが、議員や公務員の給料にされていたら、いったい何やんにゃ・・ということになるやんか・・・。だから、これでは、約束違反やんかと、みんな怒っている。。。

 例えば、あなたが、車の重量が1.5トン未満の車を180万円で買ったとする。これを30数年前の、本来の税率に戻して計算すると、何と66600円の減額になる。この額はバカに出来ない額や・・。これが2トン未満で300万円もする車やったら、99600円も安くなるんや。つまり、これだけこの30年以上もの永い間、たくさん税金を払わされていたという事や・・・。いくら考えても取りすぎやろう・・・取得税も・・・・。

 金が余っているのなら、高速の借金返済(償還)に回せや。それをしないのやったら、税額を下げろや・・・。この財源は、今の時代では、庶民いじめ以外の何者でもない。ガソリンが1リットル80円台やったのが135円。軽油が50円やったのが93円。原油の高騰で、みんながヒーヒー言っている時に、何で政府だけ、率で取る税金が増えなければならないのか。。。原油が上がったら、政府の税収まで上がるのは、明らかに、おかしいやろう。。。高くなりすぎないように、政策的に税率を落とすとか、政府の備蓄している原油を市場に放出して、価格の変動幅を抑えるとかするのが政治の役割やろう。。。

 役人連中が最も恐れていることは、金が入らなくなる事や。これを高速の償還に回さないのも、借金の返済が終わってしまったら、自分らの仕事が無くなってしまうからなんや。。。道路特定財源は、その目的を大方達成しました。だから廃止して、もっと安い別の税金にします・・・。これを、最も怖がっているのやろう・・・。だから、奴らは必死である。でも、筋の通らない税金をいつまでも、残しておくのは、ナンセンスである。1日でも早く、本来あるべき姿に変えないとあかんやろう。。。もう高度成長期ではないのやからね。。。。

それとも、日銀のオッサンみたいに、Mファンドなんかで。自分の懐を潤すために、こいつら、仕事しとるんか。。。パブリックサーバントなんていう「きれいごと」は、もう返上して、しまったらどうや。。。しらこ過ぎるわい・・・。

早寝早起きのススメ

6/14(水) ジーコショックからか、東京証券取引所の株は、大暴落・・・。またまた悪夢のブラックマンデー並みの株安になるんやろうか・・・。こんな中やのに、私は、またまた少し株を買ってしまった。暴落時は買い。。。。何でも人の反対を行ってれば、儲かる。。。。今回買った銘柄はJT・日本たばこ産業㈱である。私はもうタバコをとっくに辞めているのだが、昔の専売公社は、今では飲料やら冷凍食品の会社になっている。民営化の時に百万円以上もしていた株が、今や386000円で買えた。その後、まだ下がっているのかもね・・・。

 もともと、くらコーポレーションという、回転寿司の株が先日、1株が2株に無償増資したのがきっかけ。株主優待狙いの私にとったら、1株でも2株でも同じ優待というのは、もったいないと映る。名義をヨメサンか子供のにして、倍優待を貰うか、それとも、別の銘柄を買うかという選択だったので、JTを買ってみた。優待は年2回、2000円相当の商品を送ってくるだけなのだが、噂によると、JTのバレーボールチームの試合のチケットが株主なら手に入りやすいというのを、どこかで聞きつけたからである。バレーの試合はなかなか京都で無いけれど、大阪か東レのある滋賀ぐらいなら、行ってもええかなぁ。。。そんなところである。

 さて、今日は、子供たちの生活環境が、激変しているというお話。。。。東京都で、幼児やら小学生低学年の子供たちの就寝時間を調べたら、何と4割以上の子供が午後11時以降まで起きているのだそうだ。共働きの親が増えて、夕食の時間が6時から8時や9時ぐらいまでずれ込んで、お風呂なんか入っていたらそうなるのだろうれど、これはあんまり褒められたことやないね・・・。

 「寝る子は育つ」という言葉がある通り、子供は、大人に比べて、たくさんの睡眠時間を必要としている。生育が活発な時期、つまり成長期には、人間の身体の中で細胞分裂が活発に行われる。この活動が大人と子供では、ものすごく差があるのである。子供は、大人より、多くの運動量があるし、新陳代謝も活発である。だから、当然ながら、十分な休息も必要になるのである。睡眠は、人生の1/3と言われる。一日、24時間のうち1/3の8時間は、寝ている時間である。この大事な大事な睡眠時間が、大人の都合で減らされたら、いったい、どうなるか。。。

 心と身体の生育のバランスが悪くなるのである。身体の育成に支障が出るのである。睡眠不足の子供は、記憶力が悪くなるのである。朝起きるのが遅いから、まだ充分に脳が働いていない状態で、学校や幼稚園に行くことになるのである。これが、子供にとって良いわけがない・・・。これが10年も続いたどうなるか。親を殺すような子、キレやすい子、変に深夜番組ばっかり見ているので大人びた子供らしくない子・・・。こんなのが、大量生産されてしまっているのである。

 深夜の盛り場で、もう11時だというのに、4~5歳の子供を連れて、飲みに来ているバカ親がおる。こいつらは、自分の都合を子供に押しつけておることに、全く気付いていない。夜遅くまで営業しているゲームセンターやら、ショッピングセンターで、親子でゲームにいそしんでいるのも、よく見る光景や。それはそれで、仲の良い親子なのかも知れないけど、これが今風なのかも知れないけど、これが子供のためになっているかどうか・・・。これは、疑問や。。。

 幼い子供は、8時は無理でも、9時頃には寝させた方がええ。特に幼少期は、1日に9時間は寝かせたほうがええ。9時に寝ても、本当に深い睡眠に入れるのは10時頃、そこから睡眠9時間で、午前7時や。早起きを習慣づけたいなら、午後9時から午前6時は、子供を完全に寝かさないとあかんことになる。

 とは、言っても、親子のコミュニケーションを図るには、寝る前の時間は貴重や。仕事がキッチリ5時に終わるなんて人は少ないが、6時半にはみんなが揃って夕食が出来る。こんな家庭が良いのやろうけどね・・・。

 私のように、子育ての時期がもう過ぎてしまうと、人は不思議と、早寝早起きに戻る。暗い夜に電気を付けて活動するよりも、日の出と共に起きて、日の入りと共に休む。これが、どうも人の生活サイクルに合っているのである。年寄りは、早起きとよく言うが、これが生きるのに最も適したサイクルであるというのが、身体で分かってきているからなのである。このことに早く気付いた人は、働き盛りの人でも早寝早起きである。上場会社のトップにアンケートを取ると、概ね皆さん早寝早起きである。

夜に飲み歩いている時間と、毎朝、早起きして何かをやったり、考え事をしたりする時間を比べると、ずっと時間の使い方として朝の方が有効だからである。仕事にも朝一から、脳みそフル回転で臨めるしね・・・。こんなええことは無い。夜の盛り場で飲みにケーションばっかりしているより、朝から犬の散歩でもしている方が、ずっと身体にも良いしね。。。みなさん、一度、自分のライフスタイルを変えてみませんか。多分、人生変わるかもね。。。

シンドラーのリスト

6/13(火) あかん。。。昨日のワールドカップの初戦、オーストラリア戦の敗退・・・。勝てへんかったかなぁ。。。やっぱり、ワールドカップの本番は、そんな簡単に勝たしてくれるもんやない。。。日本の決定力不足を痛感した試合やった。。。選手の動きも、もひとつやったからね・・・。

 さて、落ち込み気味の火曜日。みんな、お疲れモードだけど、今日は、例のエレベーター事故の話題である。日本でのシェアがわずか1%というシンドラーエレベータ社が、昨日、スイスの本部から来た最高責任者による記者会見をしていた。日本政府から、やいのやいの言われて、やっと提出したエレベータ設置リスト。これがほんまの「シンドラーのリスト」なんやけど、この記者会見を聞いていて、はぁ~、やっぱり欧州の会社は違うなぁ・・・と、感じた。

 日本でこんな事故が起きて、人が死んだりすると、とりあえず先に謝ってしまってから・・・となるのだけれど、事故の原因は当社の設計したエレベータにありますとは、絶対に言わない。それどころか、当社の設計したエレベータが原因で亡くなった人は一人もいないと豪語までする。この辺の感覚は、日本の会社とは、ぜんぜん違うなぁ・・と感じた。そんなことを、言ってしまったら「非」を認めてしまうことになる。そしたら多額の賠償責任が全世界で生じて、会社が倒産するかも知れない。そんなところやろうね。。。

 日本人は、「情」で動く民族やし、欧米人は、「利」で動く人種やというのを、痛感するところやね・・・。シンドラーはオーチスに次いで、世界第二位のエレベータの会社。動く歩道などでは、世界のトップ企業なんやそうや。ところが、何故か日本でのシェアはものすごく低い。これは、提携先に恵まれなかったことと、日本人の極めて高いレベルのリクエストについてこられなかった。こんなところやろうね・・・。

 それでも、今回発表されたシンドラーのリストは全国で8834基のエレベータが動いているそうである。エレベータというものは、四角い箱をワイヤーで吊って、モーターで上げ下げするという、比較的単純な構造の機械であり、乗り物でもある。ところが、日本の会社が作るエレベータは、例えば10円玉をエレベータの床に立てて、これを倒すことなく地上70階まで時速130㎞ものスピードで移動させるという神業的なレベルのQCをやってのけている。

 床レベルの誤差も1センチのレベルではない。ミリのレベルでの誤差も調節してしまう。世界的に見たら、何もそこまで。。。というほどの技術力なんだそうである。ところが、これがやっぱり素晴らしい技術なだけあって価格が高い。競争入札なんかやる公共工事になると、どうしても価格競争になる。エレベータなんて、そこまでのレベルまで、こだわる人が少ないから、どうしても安い費用で導入する。だから、公共の建物なんかにシンドラー製のエレベータが納入される。

 地方自治体は、日本のエレベータメーカーの高レベルの性能と、メンテナンスのかからないほどの高い性能に、慣れっこになってしまっていて、エレベータの整備なんて、どこでも出来るもの。安いメンテ会社でも大丈夫やろうと、タカをくくっていたのやないやろうか・・・。ところが、このシンドラー社のエレベータは、安いから当然なんやけど、そんなに大したことなくて、修理や整備に意外と手間とコツが必要な代物やった・・・。

 他の日本製エレベータと同じ調子で整備点検していたメンテ会社は、他の日本メーカーと同じレベルしか、メンテに手間を掛けていなかった。本当は、この会社のエレベータは、もっともっと整備点検を厳しくやらなければならなかったかも知れない・・・・にも拘わらずである。。。これが今回の事故に繋がったと言えるのやろうね。。。ブレーキ部分にボルトのゆるみは見つかっているし、メーカーのメンテから14ヶ月間、責任有る整備が本当にちゃんと、やられていたかは大変疑問である。

今回の事故の不幸は、欧米のええかげんさと、日本の几帳面さの、差にあると思う。日本の「ものづくり」は、後から手間がかからないように、完全な100点満点の製品を作って納めるのが当たり前という考え方である。ところが、欧州の会社は、一旦とりあえず納めて、不具合をだんだん直して行く。。。そんな文化なんやないやろうか。最初は80点でもちゃんと面倒見ててあげたら100点になる。これを怠ると、60点以下になる。機械とは、そういうもんやという思想がある。この考え方の差が、この事件の根底にあるような気がするのだけれども、どうやろうか。。。。

激安ツアーが成り立つ理由。。。

6/12(月) 土日で地域の体振の旅行で、広島・山口・福岡へ行ってきた。行き先は北九州なのだが、これが何と、1人、19800円也の激安ツアーだった。ツアーのタイトルは、「宮島・錦帯橋・門司港レトロライトアップとふぐ会席1泊2日」という仰々しいネーミングである。関西では安いので有名な、阪急トラピックス社の主催旅行である。宿泊が北九州八幡ロイヤルホテルでちゃんと宴会も付いている。はたしてどんなものやったか・・・。

 このツアーは新大阪集合出発のツアーだから、まず京都から新大阪は新幹線の自由席回数券で先に同じ列車に乗り込む。このツアーは、まず最初に、呉市にある大和ミュージアムというところに行くのに、何故か広島県に入ったばかりの福山駅までしか新幹線に乗せてくれない。ここがこの激安ツアーのミソである。新幹線利用だとは唱っていても、高い新幹線料金をまともに払っていては、ツアー料金が高いものにつく。つまり、岡山から広島県に入ったところで新幹線を降ろさせる事により、巧妙にバスツアーに切り替えているのである。

 バスでの移動と新幹線による移動は料金面で、格段の差がある。阪急交通社は、この列車のうちの2両ほどを全部取っているようで、ほぼ新幹線の座席は満席である。見事に、席を埋めている。普段は多分ひっそりと静まりかえっている福山駅に、少し場違いなようないくつかの団体さん。他のツアーとうまく組み合わせているのやろうね・・・。添乗員もちゃんときびきびとお仕事をこなしている。

 バスでの移動も、かなりの距離になる。今回のツアーでバス移動の距離は、2日で1100㎞ほどにもなるという。これならバス会社にツッコミで頼める。では、いったい旅行社はいくら儲かるのやろうか・・・。ここで気になるこのツアーの原価を探ってみよう。

                       個人    団体

新大阪→福山間の新幹線代    7650円  6500円

防長観光バス2日間貸し切り代   ???   ???

大和ミュージアム入館料         500円  400円

宮島フェリー代往き            170円  140円

宮島フェリー代返り            170円  140円

北九州八幡ロイヤルホテル     12000円  ???

福山→新大阪新幹線代       7650円 6500円

 個人旅行で行った場合は、バス代を除いても、もう28140円になってしまっている。団体料金で計算すると、13680円で、残りの6120円をホテルとバス会社が分けるという計算になる。今回の旅行のバスに搭乗していた人数は41名だったので、チャーターバス代をこの人数で割れる事になる。バスのチャーター代は、びっくりするほど安くて、1台1日7万から8万というのが相場である。もちろんガイドさん付きである。今回は2日間なので16万としても40人で割れば1人4000円ほどで済んでしまう。

 まぁ、高速代が別途かかるのだが、何でも40で割れるというのは大きくて、もし高速が4万円かかっても40で割れば一人1000円ほどである。ここでは仮にバス代を合計で、一人あたり5000円ほどと、見てみよう・・・。団体コストの合計13680円に5000円のバス代を足す。18680円。おいおい、ホテルに払う分が1120円しか残らないぞ・・・。なんぼ、阪急トラピックスでも、ここまでは無理だろうから、ここから、どこかにしわ寄せして、コストを絞り出してくる事になるのやろう・・・。

 旅行社が稼ぐ手として有名なのが、お土産もの屋さんからのリベート。バス1台で、40人もの人が買い物すれば、2日間で、1人1万くらいは使うやろう・・・。この総額40万円を狙って、様々なお土産ものの業者さんがセールスをかけてくる。観光ガイドを買って出るところ。無料の試食を売り物にするところ。ミニお土産で釣ってくるところ、バス1台なんぼで、御礼を出すところ・・・。いろいろである。

 ホテルにとって、団体の宿泊で有り難いのが、宴会代である。原価200円なのに、1本800円もとれるビールを景気よくポンポン抜いてくれるし、部屋の冷蔵庫も、かなり割高でも使ってくれる。実際、今回の旅行でも我々の団体は10万円以上の別途料金を支払っている。これの7割は実質儲けになるやろう・・・。

 観光地での記念写真というのもよくある手である。全員の写真を撮っておいて、1枚1000円ほどで即売する。これにも当然、手数料が入る。こうして、旅行会社は、いろいろな利便を他の業者さんに提供することで、メリットを出して、コスト下げに努力する。こうして激安ツアーが成り立っているのである。恐るべし、阪急トラピックス。。。。

普段なら絶対に席が埋まらないであろう遅い時間の新幹線。こんな席を満席にしてくれる旅行社は、JRにとっても、ホントに有り難いはずや。。。宿泊ホテルへの到着が何と夜の8時、これなら食事会場も2回転目という手が使える。夜10時に京都駅着。こんな、人気のない時間帯をうまく使えば、安くなる。激安ツアーには、究極の旅行社のノウハウが詰まっている。。。。

冷夏か猛暑か、暑いのはドイツだけやない!

6/11(日) 今週の木曜日、少し遅れ気味だったけど京都地方も梅雨入りした。それにしても今年は、少し暑くなるのが遅れているというか、5月末から6月初旬にかけて、良い季候の日が多かった。そのちょっと前が雨ばかりで、日照時間の不足から、レタスやらキュウリが、ものすごく値段が高くなったりしていたから、この良い季候は、余計に快適に思えた。

 うちは、倉庫会社なので、ルームエアコンを、たくさん預かっているのだけど、暑さは、商品の出荷に端的に影響するから面白い・・・。特にこの時期、か~っと暑くなってもらわないと、今年の夏は暑そうだから、エアコンを買い足そうかとか、買い換えようかとかいうことにならない。メーカーは、この天候を読んで、生産計画を立てるのだが、これがなかなかうまくいかない。

 そりゃ、今年の夏は冷夏だっていう長期予報で、エアコンの製造数を控えめに読むと、この予報が外れて猛暑だったりすると、7月中にメイン商品の在庫切れで販売機会を逸してしまう。反対に猛暑の予想でたくさんの在庫を抱えると、意外と涼しい夏でぜんぜん売れなくて、不良在庫の山・・・なんていうことになる。量販店などは、3月ぐらいに、その夏に売る分を確保してしまうのだが、新築住宅などを扱うルートでは、有る程度の数を常に確保しておかないと、ありませんでは通らない。だから、倉庫業が成り立つのやけれどね・・・。

 十数年前に、石油ショックというのがあった。世界中の石油が高騰して、スーパーでティッシュペーパーやらトイレットペーパーが全く無くなった。世界的な石油不足で、その時以来だが、この7月あたりから紙製品が値上がりになるようである。タバコも値上がりになるそうで、倉庫の空きスペースは無いかという、問い合わせが、この時期、けっこう来る。

 メーカーが卸価格を上げる前に、商品を買っておいて、値上げになったら、その値上げ分を、そっくりいただこうというのが、狙いなのだが、倉庫代と商品の値上げ幅の差があればあるほど、たくさんの在庫を持てば、確実に儲かるので、この時期、こんな問い合わせが多くなるのである。たった10円の値上げでも、数があれば、何千万円も得をする事になるから、必死である。ただ、タバコなどは消費期限があるのと、高額商品なので、何億円も余剰資金がないと、先払いのお金を払わないといけないから、大変である。下手に借金をしてまで仕入れると、金利で足が出ることもあるからね・・・。

 トイレットペーパーの値上げも大幅ならば、先に安いうちに少しでも買っておこうという会社が出てくる。ところが、この商品、いかんせん、単価が安い。倉庫代を払ってまで、値上げ分を稼げるかどうか・・。トントンになるなら、ガメるのもアホらしいということになる時もある・・・。

 投機的といえば、石油化学製品も、かなり流動的である。この商品は、石油の原価もそうやけど、為替の影響ももろに受ける。円高の時に仕入れるのと、円安になるのを待って仕入れるのと、大きな差が出る。100ドルの製品を1ドル100円で買ったら、10000円。1ドル120円の時に買ったら12000円。2割も平気で変わるのやからね・・・。

 当然、安い時に大量に仕入れておいて、市場が高くなったら売る。高い時には、出来るだけ仕入れを抑えて、安くなるのを待つ。これが、驚くほどその荷主さんの会社の利益に直結する。そういうものである。

世の中、景気が上向きになってきたと言われて久しい。株安、原油高、債権安など、不安材料は多いけど、全体的に日本は楽天的に見ている人が多い。村上ショックと、世界同時株安など不安材料はまだまだ多いけど、ブラックマンデーの時のような悲壮感まではない。これが、逆に怖い事でもある。まぁ、今週からはドイツのワールドカップが約1ヶ月間ある。経済の方も、サッカー休みになるのやろうかね・・・。

鈴香容疑者の心の闇

6/10(土) 本日、明日と北九州、下関方面に行ってきますので、前もって書いた原稿でお許しを。。。。

 さて、とうとう、秋田の畠山鈴香容疑者が豪憲くんを殺害したのを自供したようである。自宅に学校帰りの男の子を呼び入れて、首を絞めて殺し、遺体を川に棄てた・・・。それにしても、自分の子供と同じぐらいの子供を殺すか。。。この女の人、どういう人生を送って来たのやろうか・・・。まだまだ謎の部分が多い事件や・・・。

 この人、話している内容が、二転三転していることからすると、どうも虚言癖のある人であることは、間違い無いようである。殺したことを認めた時、大声で号泣していたというのを聞くと、精神的に、不安定なのも気になる。大声でわめくのは、韓国人のおばちゃんだけかと思ったら、そうでもないらしいね。。。それにしても、未だに分からないのは、豪憲くん殺害の動機や・・・。

 どちらにしても、彩香ちゃんの死と、何らかの関係があることだけは、確かやろうね・・・。彩香ちゃんは、事故やったのか、誰かに殺されたのか、それとも、子供嫌いの噂のある鈴香容疑者が殺したのか。。。この事件の真相が分からないと、豪憲くん殺害の動機の解明には近づけないような気がする。。。

 またまた、動機を推測してみると、彩香ちゃんが死んで、一人だけでは寂しいやろうと、仲の良かった豪憲くんを、彩香ちゃんの、連れ合いとして、道連れにしたかった・・・。これが普通に考えられる第一説。

 近所でも鼻つまみものやった鈴香容疑者が、彩香ちゃんの死で、極度の情緒不安定状態に陥り、発作的に自分の家の前を通る豪憲くんを、殺してしまった・・・精神錯乱説。これが2つ目。

 鈴香容疑者は、大の子供嫌いで、自分の子供でさえ嫌いなのに、家に良く遊びに来る豪憲くんが、以前何か鈴香容疑者に言った一言に腹を立てて、ずっと恨んでいた。。。怨恨説。これが3つ目。

 実は鈴香容疑者は北朝鮮の工作員で、世間の目を、拉致問題から他に向けさせようと、日本で事件を起こさせた・・・。これがわけのわからん第4説。。。

 彩香ちゃんと、豪憲くんは、実は大変仲が良くて、将来は結婚しようね~なんて言っていた。ところが、彩香ちゃんが事故で亡くなってしまったにも関わらず、豪憲くんは、他の女の子にあっさり乗り換えて、仲良くしている。これを自分の事にダブらせて、豪憲くんがどうしても許せなかった。これが嫉妬説で4つ目。

 実は、彩香ちゃんを川辺で見殺しにしたのは、その時一緒に遊んでいた豪憲君だと、鈴香容疑者は、思いこんでいた。この娘の怨みをはらそうと、豪憲くんを殺害したという復讐説。これが5つ目・・・。

 鈴香容疑者には、好きな男がおり、その男が鈴香ちゃんを誤って殺してしまった。これをかばって、自分が何とかしなくては・・・という想いが空回りして、豪憲君殺害という取り返しの出来ないことをしてしまった。。。男をかばい狼狽説。。。。これ6つ目。。。。

 鈴香容疑者には、昔、男に乱暴されたという過去があり、そのことがトラウマになっていて、男性に対して、異様なほど毛嫌いするようになってしまっていた。大人の男なら、自分の言うとおりに出来ないが、小学校1年生の男の子なら、自分の手に負えると考えていて、豪憲くんに、悪戯をしようと、家に誘った。ところが、騒がれたので、黙らせようと、クビを絞めたら、死んでしまった・・・。幼い男の子変態イタズラ説・・・。第7説。

事実は小説よりも奇なりという言葉がある。人間の頭の中で考えられることより、実際に起こってしまったことのほうが、はるかに意外で、突拍子もない場合が多いという、例えなのだが、この事件も、ひょっとしたら、驚きの結末が待っているかも知れん。。。人は、本当に恐ろしいものやね。。。。

ちょっと違うぞ棄民政策!

6/9(金) 私の生まれた1957年頃、日本は、経済成長の前触れである、人口爆発が起こり掛けていた。戦後のベビーブームから10年余り、増え続ける日本の人口を何とかしようと思ったのか、外務省は、ブラジルやらドミニカへ、何とか日本人を輸出しようとしていた。この呼びかけに、山口県や九州の農家の人達がこぞって応じ、500人弱の人たちが、ドミニカに移民した。自分の全財産を売り払っても、向こうで300タレル(180ha)の土地が無償でもらえる・・・・、という外務省の言葉を信じて、そこに行ったら、楽園があると、信じはったんやろうね・・・。

ところが外務省の甘い言葉は、真っ赤な嘘やった。ドミニカの殖民法では、移民に無償で土地を与えることなどはなかったんや。。。。現実は、約束の3分の1にも到底足らない、たった80haの土地を、貸してもらえるだけやったんや・・・。それも、水不足で乾燥した、塩を吹いている土地や、あるいは石だらけで、どうしようもない土地やったんや・・・。

  この日本人移民計画は、別名、「棄民政策」とも言われる。日本の国が、自国民を棄てる・・・。日本が食いつなぐには「口減らし」しかない・・・。こんな寂しい政策やったといつも感傷的に報道される・・・。でも、当時、本当に本当に、日本人は飢えていたんやろうか・・・。戦後12年、まだ食料不足やったんやろうか・・・。少し私には、疑問が残る。。。。もっと他の理由がこの政策にはあったんやないのか。。。。一昨日、東京地裁であった裁判で、移民の人たちが、日本の国に、騙されたから、賠償せよという裁判の判決を聞きながら、あれっ?と、思ったご年配の人はいなかったやろうか・・・。

棄民政策・・・、この寂しい言葉の響き。。。移民でドミニカやら、ブラジルに渡った人は、なぜ渡ったのやと思う?それは、日本でこのまま生きて行くより、向こうで一旗揚げようと、言葉は悪いが、「敗戦国・日本」を見捨てた人たちでは、なかったのかと、言いたい人もいるやろうと思う。もちろん、現地では、それは酷い生活をされていたのやろう・・・。国に騙されたと思われた・・・。それもホンマやろう。。。でも、当時、日本でも極貧の生活をしていた人たちは多かったし、それと、比べることも、難しいやろう・・・。

 その後、日本は、たまたま急速な経済復興を遂げた。これは、日本に残った人も、一生懸命努力した結果や。。。たまたま、海外移住を選択した人が、祖国の復興を、「しまった・・・。日本に残っておいたら良かった・・・」と、言っているだけ・・・という面は払拭し得ない。。。日本は、戦争直前まで、満州に日本人を派遣して、その地域を大発展させたという、成功事例があった。この感覚を、今度は南米の未開の国で。。。と、当時の外務省のお役人たちは考えたのやろうね。。。それが、敗戦した日本が、何とか忌々しい「敗戦」から、必死で抜け出そうとしていた・・・。そんな政策のひとつやったんやないやろうか・・・と、思うのである。。。

 世界で活躍する日本人・・・。これは、中国の華僑が世界中にいて、その国に入り込みながらも、したたかに生きて成功している・・・。この事例を目の当たりにした日本人が、それなら日本も・・・と、考えていたフシがある。。。日本には資源もない。人しかない。たくさんの日本人が他の国で活躍するという構図は、世界第二位の経済大国になった現在、皮肉にも海外で活躍するビジネスマンたちによって、実現している。その先駆けになった先人は、この移住者の人たちやろうね・・・。

 国は、移民政策で出て行った人への賠償は、出来ない。昔の政策を否定してしまうには、大変な勇気の要ることやし、あまりにも対象者が多すぎるからね・・・。でも、出て行った人たちにとったら、自分たちの60年間が、祖国に否定されてしまう・・。これだけは、許せない事やろう・・。国は、ご苦労をかけてスミマセンでした。騙してすみませんでした。と、素直に謝る時期に来ているやろうね・・・。移民一世の人たちの命があるうちに。。。

迷走する日本外交。。。

6/8(木) 日本は、反日デモや、靖国がらみの、向こうの首脳外交お断り政策などから、中国へのODAを去年から停止していた。これは、対中国への、日本の抗議の意味と、国民の納得が、今の状況では得られないという判断からやったのやろう・・・。ところが、外務省というところは、いったい何を考えておるのか、中国向けODAの凍結解除を急遽表明して、あっという間に閣議決定を取ってしまいよった。。。何やねこれ・・・。

 それに、もっとおかしな事に、05年分やて・・・。もう今は2006年度に入っておるのに、何で2005年度分の円借款を、中国にしなあかんねん・・・。2006年度の予算を取るがための苦しい言い訳・・・。いったい、あんたらは、どこの国の国民から給料貰っておるねん。。。。。。わけが分からん。。。

日本は、北京五輪までに中国向け経済援助を打ち切ると表明した。ところが、急に打ち切ると中国も困るやろうから、だんだんと減らしていこうと、変な「屁理屈」をこねてきよった。もともと、中国は、全体的にはまだまだ発展途上国なのだが、外貨準備高は、すでに日本を抜いている。

 おまけに、その中国がアフリカ諸国に、経済援助のバラマキをやっておる。国連などで、中国のシンパになってもらおうという、点数稼ぎである。他の国から援助してもらっている国が、また他に援助していたら、いったい何やねん。。。と、いう素朴な疑問を持って当然である。まして、中国の軍事予算は、不透明で、実際の所は、公開されている額の何倍もあるのではないかとされている。。。

 それが、久しぶりに麻生外相が向こうの外務大臣と会って、またまた「お土産」に経済援助の再開を持って行きよった・・・。外務省は、ほんと脳がないのか・・・。交渉能力がないですよ~というのを、バラしてしまっているのも同じやんか。。。何の譲歩も取っておらん。。。子供でも、お金を貰ったり、貸してもらったりしたら、「御礼」ぐらい言うで・・・。ところが、この国の人は逆に文句を言いよる・・・・。金を出すのを打ち切るなんて、反省してない。毒ガスも、ずっとずっと処理するのに金を出し続けろ・・・・・。ほんま、救いようがない。。。。

私は、基本的には、中国は、隣国だから、何とか、うまいこと、やらないとあかんとも思っている。いくら困った隣人でも、中国韓国は、絶対に引越してくれないからね・・・。何とか、喧嘩せんようにしなあかんし、ご近所つきあいは、やっぱり大切やしね・・・。

 ただ、どっちかが、極端に強かったり、あまりにも一方的だったりしたら、どうしても、言わなくてはならないことは、言う必要もある。この2~3年ほどは、この冷たい期間やった。あれほど、威勢の良かった安倍ちゃんも、福田氏の追い上げで少し慌てているように、少し対立構造は、もうええゃ。。。と、いう空気が出て来ているのやろう・・・。

 あんまり、右過ぎる安倍が、イケイケ、ドンドンで、威勢良く、やられると、これ以上、日本が中韓と仲が悪くなるのを、良くないと思っている人が少し増えてきた証拠やと思う。これは、振り子の論理やね。ようは、靖国と、何を天秤に掛けるかということや。相手は中国。核武装しておる国や。出来たら喧嘩なんてしたくない。韓国もそうや。北朝鮮とは同じ民族。南北朝鮮は、一緒になりたいと思っている国や。日本や米国は、その対立軸に、どうしてもなってくるのは仕方ない。。。

 靖国を争点にしないという安倍氏の発言も、もう今更、無理がある。私が首相になったら、靖国、行きますよと、はっきり言ったらええ。中韓との仲がこれ以上悪くなるのは、本意ではないから、首相在任中は、参拝やめときます。これも、手や・・・・。ところが、争点にしない・・・。これは、「逃げ」でしかないと世間も、中韓も見よるで。。。もう、この問題は、好むと好まざるに関わらず、世界の一大関心事に、なってしまっているのやからね。。。いくら、本意ではないとか、戦没者に哀悼の真を捧げると言ったって、中国という難儀な隣国が、文句付けて来たら、どうしようもない。

 こんな事を言うと、日本は中国の属国か、とか、日本の首相を決めるのに中国がどうこう言うのがおかしいという人が必ず出てくる。私も、そうは思う。でも、どやんにゃ。そんな、ガキの喧嘩みたいなレベルで、国と国とのつきあいを考えるべきなのか。日本は、同じ土俵に上がったらあかん。もっと、したたかに、交渉して、日本の有利な方に持って行かすのが、首相の仕事やんか・・・。メンツ捨てても、実を取れ。逆に、これから、日本は、中国を食い物にしてやるぐらいの野望を持って、笑顔で外交したらええ。向こうは向こうで、後ろ向いたら、舌を出しておるわ。。。。

 日本は、どうやんにゃ・・・。日米同盟といくら言ったって、本当に米国と未来永劫、タッグを組んでいて、ええのか。アメリカが白鳥を黒やと言ったら、「そうや、そうや」と、尻尾を振って、軍隊を出す。金も出す。そんな「お人好し」をいつまで、演じるのや。。。喧嘩する必要は無い。でも、アメリカべったりや、中国べったり・・・というのも、何か情けなくないか。。。日本独自の国家論なんて、誰も考えてないのか・・・。

 昔の政治家は、日本の国家を100年先にどういう国にしたいのか、いつもそんなことを考えておったやないか・・・。今は、どうや。9月まで、「首相」というお役をやって、何か後世に残るような、偉業を残したい。小泉のオッサンは、もうそんな感じなんやろうね・・・。

 日本の国家戦略は、もっと、幅広いものであってほしい。北朝鮮の核をどうしても破棄させたい。そうしたら、ロシアと手を組んだらどうや。北朝鮮とは平和友好条約を結べる状態ではないけれど、ロシアは今、安定している。とりあえず、北方領土問題は、棚上げにして、4島への経済協力ぐらいは、やってみるのも、手や。ロシアもなかなかしたたかやけど、今の日本は、中国とエネルギーの取り合いをしなくてはならなくなる。資源国ロシアを、親日国に少しでもしておいて、損はない。。。

 ロシアから北朝鮮に圧力をかけさせるのも手である。金正日は、もともと、ロシアに逃げていた金日成の子や。ロシアに弱いはずや。韓国とはつかず離れず。中国とは、喧嘩にならないように、上手に中国市場を確保する。ナショナリズムが、このような発展途上国では、盛んだから、これには最大限気を付けるべきである。日本だって1960年代は安保論争で大変やったしね・・・。こんなのは、はしか、みたいなもんや。いつか、仲良く出来るハズや。

 国と国とのお付き合いは、良くなったり、悪くなったりを繰り返す。問題は、どういう日本でありたいかというホンマモンのビジョンが、今の日本にあるのかや。対立を演出して、いつも間にか国家総動員法、そして無惨な敗戦。。。戦後60年、日本は、もっと、敗戦の本当の意味を、勉強し直す必要があるのかも知れないね。。。

<訂正> 6/7付でこのページで書いたシンドラー社は、いろいろ調べたら、スイスに本部のある世界第二位のシェアを持つエレベーター会社であるというのが分かりました。ただし、日本でのシェアは低く1%程度らしく、現存するシンドラーエレベーターは7000基程度だそうです。その多くは、導入価格の安さから、競争入札による建物でよく使われており、つまり公営住宅やら公共の施設などの不特定多数の人が使うエレベータが多いようです。私のコメントの中にある日本の企業であると思いこんでいた部分がありましたので、この部分訂正させていただきます。

また、エレベータの業界は、納入価格は定価の7割引まで、大きく値引きしてとりあえず導入してもらって、後のメンテナンスで稼ぐというのが恒常化している業界らしく、ダンピングは当たり前という状況であるらしいことも分かりましたので、念のため申し添えておきます。まるで、インクジェットプリンターとインクカートリッジ、コピー機とトナーの関係みたいやね。。。

ギロチンエレベーター

6/7(水) 「ものづくり日本」のプライドが、いま、揺らいできてしまっている。。。。日本の戦後は、「安かろう、悪かろう」のメイドインジャパンから始まった。この汚名を晴らそうと、日本の企業が血のにじむような努力を重ねて、「世界一の品質・世界一厳しいQC・世界一厳しい消費者」を1つづつ、コツコツと地道に積み上げて来たものである。高品質で、なかなか故障しない日本製品は、言い換えると日本人の誇りであり、その付加価値の高さと、独創性から日本が先進国の仲間入りをした原動力であったはずや・・・・。少なくともこの50年は・・・。

 ところが、ものづくりが日本国内で空洞化し、熟練した労働力が、優秀なマザーマシンに置き換えられ、ほとんどの日本企業の製品が海外で生産されるようになり、グーローバル化という流れが、一気に、日本の世界での優位性を吹き飛ばしてしまった。。。その結果、日本に、いったい何が残ったのやろう・・・。確かに自動車のトヨタは絶好調を続けているし、大企業の経常利益は、過去最高をまたまた更新したし、一見、良いことづくめのようには見える。。。

 でも、先日エレベーターの扉が閉まらずにカゴが急上昇し、一人の子供が挟まれて窒息死した事件。。。。扉も閉まらないのにカゴが動くような設計になっていた事自体が、不思議でならない・・・。こんな機械は、言わば、殺人エレベーター、ギロチンエレベーターやんか・・・。安全に人を運ぶべき機械が、事も有ろうか、人を殺してしまうのやから、その設計に、明らかにミスか、重大な落ち度があったことは明白やろう。。。

 このエレベーターの会社がシンドラーエレベータ。東京の会社なのに、何故か外人が社長さん。日本の会社だと思っていたら、ここの納入先は公共事業ばっかり・・・。日米貿易摩擦に乗じて、進出してきたのやろうか・・・。ここのメンテナンスをしていたのが、業界相場月6万のエレベータメンテを、わずか月2万でやるというSEC。日曜朝の報道2001のスポンサーで具志堅が宣伝してる会社や。。。SECのフットワーク。。。。おいおい、ホントにちゃんとメンテしてたんやろうなぁ・・・。蛍光灯のタマ換えるだけのメンテなら誰でもやるで。。。。人一人が死んだというのが、ひょっとしたら自分たちに責任があるかも知れないという認識が、果たしてあるのか・・・・。

 三菱ふそうのダンプが、古くなるとタイヤが外れて通行人に襲いかかる。六本木ヒルズの回転ドアに挟まれて子供が死ぬ・・・。JR西日本の最新型の電車がいとも簡単に脱線し、何百人の人の命を奪ってしまう・・・。これらは、日本の技術というものが、実はそんなに大したことではなくて、その設計や製造技術に一番大事な安全への配慮が欠けていたという、とても情けない例である・・・。

 人は機械と、共生している。人はマシンの恩恵を多く受けているのだが、このマシンが人を傷付けたり、命を奪ってしまうという、惨状がここにある。。。私は、世界の中での日本という国の優位性というのは、「日本人の優秀性」しか売り物がないと思っている。何も資源のない日本で、人だけが、他の国より優れている。これだけしか、日本が誇れなくなってくる。そうなった時、日本人が作るマシンの中に、「愛」が入ってないとあかん。人を大事に安全に移動させたり、助けたりするには、人を大事にする思想が、どうしても必要や・・・。

安全な機械を設計して、より人を便利にする。これを日本の設計者の人たちは、肝に命じて欲しい・・・。これしか、日本が生き残れる道は無いのやから・・・。