迷走する日本外交。。。 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

迷走する日本外交。。。

6/8(木) 日本は、反日デモや、靖国がらみの、向こうの首脳外交お断り政策などから、中国へのODAを去年から停止していた。これは、対中国への、日本の抗議の意味と、国民の納得が、今の状況では得られないという判断からやったのやろう・・・。ところが、外務省というところは、いったい何を考えておるのか、中国向けODAの凍結解除を急遽表明して、あっという間に閣議決定を取ってしまいよった。。。何やねこれ・・・。

 それに、もっとおかしな事に、05年分やて・・・。もう今は2006年度に入っておるのに、何で2005年度分の円借款を、中国にしなあかんねん・・・。2006年度の予算を取るがための苦しい言い訳・・・。いったい、あんたらは、どこの国の国民から給料貰っておるねん。。。。。。わけが分からん。。。

日本は、北京五輪までに中国向け経済援助を打ち切ると表明した。ところが、急に打ち切ると中国も困るやろうから、だんだんと減らしていこうと、変な「屁理屈」をこねてきよった。もともと、中国は、全体的にはまだまだ発展途上国なのだが、外貨準備高は、すでに日本を抜いている。

 おまけに、その中国がアフリカ諸国に、経済援助のバラマキをやっておる。国連などで、中国のシンパになってもらおうという、点数稼ぎである。他の国から援助してもらっている国が、また他に援助していたら、いったい何やねん。。。と、いう素朴な疑問を持って当然である。まして、中国の軍事予算は、不透明で、実際の所は、公開されている額の何倍もあるのではないかとされている。。。

 それが、久しぶりに麻生外相が向こうの外務大臣と会って、またまた「お土産」に経済援助の再開を持って行きよった・・・。外務省は、ほんと脳がないのか・・・。交渉能力がないですよ~というのを、バラしてしまっているのも同じやんか。。。何の譲歩も取っておらん。。。子供でも、お金を貰ったり、貸してもらったりしたら、「御礼」ぐらい言うで・・・。ところが、この国の人は逆に文句を言いよる・・・・。金を出すのを打ち切るなんて、反省してない。毒ガスも、ずっとずっと処理するのに金を出し続けろ・・・・・。ほんま、救いようがない。。。。

私は、基本的には、中国は、隣国だから、何とか、うまいこと、やらないとあかんとも思っている。いくら困った隣人でも、中国韓国は、絶対に引越してくれないからね・・・。何とか、喧嘩せんようにしなあかんし、ご近所つきあいは、やっぱり大切やしね・・・。

 ただ、どっちかが、極端に強かったり、あまりにも一方的だったりしたら、どうしても、言わなくてはならないことは、言う必要もある。この2~3年ほどは、この冷たい期間やった。あれほど、威勢の良かった安倍ちゃんも、福田氏の追い上げで少し慌てているように、少し対立構造は、もうええゃ。。。と、いう空気が出て来ているのやろう・・・。

 あんまり、右過ぎる安倍が、イケイケ、ドンドンで、威勢良く、やられると、これ以上、日本が中韓と仲が悪くなるのを、良くないと思っている人が少し増えてきた証拠やと思う。これは、振り子の論理やね。ようは、靖国と、何を天秤に掛けるかということや。相手は中国。核武装しておる国や。出来たら喧嘩なんてしたくない。韓国もそうや。北朝鮮とは同じ民族。南北朝鮮は、一緒になりたいと思っている国や。日本や米国は、その対立軸に、どうしてもなってくるのは仕方ない。。。

 靖国を争点にしないという安倍氏の発言も、もう今更、無理がある。私が首相になったら、靖国、行きますよと、はっきり言ったらええ。中韓との仲がこれ以上悪くなるのは、本意ではないから、首相在任中は、参拝やめときます。これも、手や・・・・。ところが、争点にしない・・・。これは、「逃げ」でしかないと世間も、中韓も見よるで。。。もう、この問題は、好むと好まざるに関わらず、世界の一大関心事に、なってしまっているのやからね。。。いくら、本意ではないとか、戦没者に哀悼の真を捧げると言ったって、中国という難儀な隣国が、文句付けて来たら、どうしようもない。

 こんな事を言うと、日本は中国の属国か、とか、日本の首相を決めるのに中国がどうこう言うのがおかしいという人が必ず出てくる。私も、そうは思う。でも、どやんにゃ。そんな、ガキの喧嘩みたいなレベルで、国と国とのつきあいを考えるべきなのか。日本は、同じ土俵に上がったらあかん。もっと、したたかに、交渉して、日本の有利な方に持って行かすのが、首相の仕事やんか・・・。メンツ捨てても、実を取れ。逆に、これから、日本は、中国を食い物にしてやるぐらいの野望を持って、笑顔で外交したらええ。向こうは向こうで、後ろ向いたら、舌を出しておるわ。。。。

 日本は、どうやんにゃ・・・。日米同盟といくら言ったって、本当に米国と未来永劫、タッグを組んでいて、ええのか。アメリカが白鳥を黒やと言ったら、「そうや、そうや」と、尻尾を振って、軍隊を出す。金も出す。そんな「お人好し」をいつまで、演じるのや。。。喧嘩する必要は無い。でも、アメリカべったりや、中国べったり・・・というのも、何か情けなくないか。。。日本独自の国家論なんて、誰も考えてないのか・・・。

 昔の政治家は、日本の国家を100年先にどういう国にしたいのか、いつもそんなことを考えておったやないか・・・。今は、どうや。9月まで、「首相」というお役をやって、何か後世に残るような、偉業を残したい。小泉のオッサンは、もうそんな感じなんやろうね・・・。

 日本の国家戦略は、もっと、幅広いものであってほしい。北朝鮮の核をどうしても破棄させたい。そうしたら、ロシアと手を組んだらどうや。北朝鮮とは平和友好条約を結べる状態ではないけれど、ロシアは今、安定している。とりあえず、北方領土問題は、棚上げにして、4島への経済協力ぐらいは、やってみるのも、手や。ロシアもなかなかしたたかやけど、今の日本は、中国とエネルギーの取り合いをしなくてはならなくなる。資源国ロシアを、親日国に少しでもしておいて、損はない。。。

 ロシアから北朝鮮に圧力をかけさせるのも手である。金正日は、もともと、ロシアに逃げていた金日成の子や。ロシアに弱いはずや。韓国とはつかず離れず。中国とは、喧嘩にならないように、上手に中国市場を確保する。ナショナリズムが、このような発展途上国では、盛んだから、これには最大限気を付けるべきである。日本だって1960年代は安保論争で大変やったしね・・・。こんなのは、はしか、みたいなもんや。いつか、仲良く出来るハズや。

 国と国とのお付き合いは、良くなったり、悪くなったりを繰り返す。問題は、どういう日本でありたいかというホンマモンのビジョンが、今の日本にあるのかや。対立を演出して、いつも間にか国家総動員法、そして無惨な敗戦。。。戦後60年、日本は、もっと、敗戦の本当の意味を、勉強し直す必要があるのかも知れないね。。。

<訂正> 6/7付でこのページで書いたシンドラー社は、いろいろ調べたら、スイスに本部のある世界第二位のシェアを持つエレベーター会社であるというのが分かりました。ただし、日本でのシェアは低く1%程度らしく、現存するシンドラーエレベーターは7000基程度だそうです。その多くは、導入価格の安さから、競争入札による建物でよく使われており、つまり公営住宅やら公共の施設などの不特定多数の人が使うエレベータが多いようです。私のコメントの中にある日本の企業であると思いこんでいた部分がありましたので、この部分訂正させていただきます。

また、エレベータの業界は、納入価格は定価の7割引まで、大きく値引きしてとりあえず導入してもらって、後のメンテナンスで稼ぐというのが恒常化している業界らしく、ダンピングは当たり前という状況であるらしいことも分かりましたので、念のため申し添えておきます。まるで、インクジェットプリンターとインクカートリッジ、コピー機とトナーの関係みたいやね。。。