関税不況
今度のトランプ関税は、実は前回のトランプ1.0の時のように、米中対立における日本企業の生産拠点移転作戦では、逃げられない問題が含まれているのやね。
前回は、中国に生産拠点を置いていた日本メーカーは、東南アジアに生産拠点を移すことによって、米中貿易戦争からの回避を狙っていたのやね。
ところが、今度のトランプ2.0では、全方位に関税をかける。
税率の根拠も、至極、おおざっぱで、乱暴や。
だから、日本企業の移転先は大変や。
その規模は大きくて、カンボジア、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど、多岐にわたる国の工場が行き詰まる。
今までは、このおかげで東南アジア各国は、雇用が膨らみ、産業が育ち、国が豊かになってきたのにね。
これが、今回のトランプ関税で、完全に誤算となったのやね。
東南アジアやら、メキシコ、カナダまで、高率の関税をかけられたんじゃ、迂回輸出の道が途絶えてしまう。
大体、不器用なアメリカ人に精密機器のマンパワーの必要な製造業は不向き。
米国に生産拠点を移すなら、大幅にラインをロボット化して、省力化が必要になる。
そうなりゃ、米国じゃ、雇用が増えない。
製造マシーンに税金はかけられないからね。
となりゃ、富が米国に落ちない。
どうするのやって話にならないか。
アメリカ国内の消費はバカ大きくて、その多くは輸入品に依存している。
逆に米国から輸出しているのは、小麦やら、大豆、肉類、航空機、医療品、エネルギー製品、機械、自動車など。兵器もあるわな。
これを全部集めても、莫大な輸入品の方がはるかに多い、貿易赤字大国なんやね。
これから、世界が孤立主義に向かうとすれば、製造業は、現地で生産しないといけなくなるのかなぁ。
輸出で食っている香港、シンガポール、ジプチ、ベトナム、アラブ、なんかが、不利になってくる時代になっていくのかもね。
交易で富が公平に分配されてきたのに、そのルールを一方的に変えてしまう我儘政策は、世界に悪影響が起きて、その規模が大き過ぎる。
歴史に残る悪政で、世界は大不況に陥るかも。
自分一人さえ良かったらいい。
この態度は世界では受け入れられない。
米国を経済的にパスするような計画になっていくのかも知れないね。