皆さま
やっとの思いで、活躍していく
ちゃまみつ、そんなときこそ
どうやって生きてゆくのでしょうか。
辛そうな時期も長かったし、
活躍できて、よかったな~。
心からうれしく思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「オウムの一生物語」
~㉑飛躍したときこそ謙虚に生きる~
前回までのお話しはこちらです。
【第一部①~⑩話/人生の課題が作られる】
【第二部⑪~⑮話/人生の課題と向き合う】
【第三部⑯話~/自分らしく生きて、使命を果たす】
思い切り自己表現ができるように
なったちゃまみつの書く看板は、
あまりの躍動感が宿り、とても
評判を呼ぶようになります。
「雲十郎看板店」の看板も
ちゃまみつが書いたことで、
地域のオウムたちも見に来る
ようになったのです。
そのちゃまみつの活躍ぶりは、
師匠雲十郎も予想していません
でした。
「ちゃまみつに書いて欲しい」
古くからのお客さんたちも、そうして
ちゃまみつを指名するほどにも
なったのです。
ちゃまみつのおかげで、雲十郎看板店は
売り上げも上げていきました。
ちゃまみつは、そんな周囲からの
期待にも静かに応え続けるのです。
「大きく飛躍した」と表現しても
差支えありませんでしたが、
ちゃまみつは、決して態度を
変えることがなかったのでした。
生きていて、大金をつかんだり、
その才能を認められた時、
多くの場合、傲慢になって
しまうことも見られます。
傲慢になり過ぎることで、他の
オウムたちに強く出てしまう、
上からモノを言ってしまう、
お金こそ全てだと思ってしまう、
傷つけてしまう、なんてことも
考えられました。
でも、ちゃまみつは、そうは
ならなかったのです。
それは、幼少期に幼稚園や
学校で仲間たちにいじめられた
ことなど、傷を付けられた経験が
あったからなのかもしれません。
ちゃまみつは、傷つけられるという
経験をしていたため、「痛み」が
どういったものかも理解していました。
だから、大きく飛躍したちゃまみつが、
心を崩すことは選択肢にさえなかったのです。
よくある人気が出ると昔からのお客さんが、
離れてゆくなんてこともほとんどありません。
それは、ちゃまみつが謙虚であり続ける
ことができたからかもしれません。
ちゃまみつは、今日も注文の入った
看板をひとつずつ丁寧に、向き合いながら
自分を思い切り表現して、書き続けるの
でした。
【続く】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。