皆さま

 

誰かを信じることはやめようと決めたって

タイトルを付けておいてなんですが、

できることならば人生の中で

言いたくもないですし、聞きたくない言葉ですね。

 

でも、それを決めざるを得なかった

ちゃまみつ・・・無理しないでくれ。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

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「オウムの一生物語」

~⑧もう誰かを信じることはやめようと決めた~

 

前回までのお話しはこちらです。

~①生まれる前に大切なことを決めてきた~

~②決めてきた家族との出会い~

~③残った不思議な感覚と父との別れ~

~④妹の誕生と母との因縁~

~⑤決めてきたはずの左羽の不具合~

~⑥異常なまでの母からの心配~

~⑦いつか飛べなくなると信じた代償~

 

ちゃまみつは、小学生で言われた

母トモコからの衝撃的な言葉で、

どこか自分というものを失って

いきました。

 

「もう誰かを信じることはやめよう」

「もう誰かを頼ることはやめよう」

 

そんな風に心の奥底で約束して

しまったのです。

 

どこか、ちゃまみつはいつも無表情の

ようになりました。

 

小さい頃は、かわいらしく愛想も良かった

ちゃまみつでしたが、どこか掴みどころのない

オウムへと変化していったのです。

 

しかし、そう決めたことで母トモコとは

もう揉めることもなくなりました。

 

ちゃまみつからすると、母ではあるが

母だという感じがしなくなった、そんな風に

感じていたのです。

 

だから、母トモコに対して無邪気な一面を

見せることもなくなり、どこか他人行儀な

まるで大人の初対面のような、そんな雰囲気を

感じざるを得なくなっていきました。

 

母トモコは最初は、そんなちゃまみつを

どうにかしようと色々と話しかけてみたり

しました。

 

でも、もうちゃまみつは変わりません。

 

かと言って、ちゃまみつと母トモコの

間に会話がないわけでもありません。

 

普通に必要なことは話しますし、

時には笑い合うことだってあります。

 

でも、それが恐ろしく表面的な

ものになってしまったのです。

 

ちゃまみつは、小学生でありながら

「大きくなったら出て行こう」と

固く決意したのでした。

 

そんなちゃまみつも中学生になり、

高校生にもなりました。

 

家で無表情、無感情であることの

裏返しなのか、中学生では

けっこうな人気者になり、

高校では大人になっても付き合いのある

友人が数人できたりもしたのです。

 

でも、「誰かを信じるのをやめる」と

決めているので、人間関係を深く

築いていくことには、ちゃまみつ自身

とても抵抗がありました。

 

実際に、深い関係になりそうになると

わざと嫌われたり、自分から姿を

くらませたりしていたのです。

 

でも、ちゃまみつなりに、闇とも言える

状況を抱えながらも、工夫してなんとか

現実を生き抜いていっていました。

 

それは、ちゃまみつが目をつぶると出てくる

大きな神様のイメージもそう

感じているようです。

 

この頃のちゃまみつは、そうして目をつぶり、

大きな神様のイメージに心の中で話しかけたりも

するようになりました。

 

全てのときではありませんが、どうしても

ちゃまみつにとって必要なときは、大きな

神様のイメージが「大丈夫だぞ」以外の

メッセージを送ってくれたりもしたのです。

 

実は家族との精神的崩壊というのか、

近くにいるけど、心が通い合っていない

状態において、自分の頼り、癒し、信じるもの

そういったものを大きな神様のイメージに

託していました。

 

ちゃまみつがこのような状態でも

学校にも通い続け、家にも帰り続け、

友人もできたことは、自分だけでは

とてもじゃないけど難しかったのです。

 

ちゃまみつには、守ってくれる存在がいて、

ちゃまみつ自身もそれを自覚していたこと、

これこそが、何度もちゃまみつの辛い時期を

救ってくれたわけです。

 

このちゃまみつの学生時代は、

「いつか飛べなくなる」という恐怖感、

これがまったくなかったわけではないですが、

ずいぶんと軽減されていました。

 

それは、まだまだ続くこれからの

ちゃまみつのやっていくこと、その

ためのちょっとした猶予期間、お休み期間

だったのです。

 

ちゃまみつは、高校を卒業して、いよいよ

家を出るという決断をします。

 

【続く】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。