皆さま
僕たちがこの世の中を生きるには、
とても大切な意味があります。
様々な現実や自分の思考に振り回される
こともあるかと思います。
そんなときに、自分がなぜ生きているのかを
知ることが大切だったりもします。
読んでも理解に苦しむと感じる人も
いるかもしれません。
その場合は、読み飛ばしてくださいね。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「オウムの一生物語」
~①生まれる前に大切なことを決めてきた~
青白く光を放っている
存在がそこにはありました。
モアモアと立ち込める
青白い光を遠目から
見ていると、うっすらと
それはオウムの形をしています。
もっともっと、その場から
引いてみてみれば、同じような
青白い光が最初に見つけた
それの周囲を取り囲んでいるのでした。
中心にあるオウムの形をした青白い光は
周囲の光に向かって、何やら話している
ようです。
話していると言っても、それは人間が
話しているそれとは違い、まるで
テレパシーのように意思疎通を行って
いるようでした。
周囲の光のひとつは、とても大きくて
他の形とは違い、印象的でした。
オウムの形をした青白い光は、その
印象的な大きな光を向いて話している
ようです。
「僕は豊富な体験ができる一生を送りたいんだ」
周囲の光は、黙ったまま
うんうんと同意しているようでした。
中心の光はさらに続けます。
「究極の愛を体験したい」
周囲の光は少し驚いたようです。
「だから、生まれてから、しばらくは厳しい環境で生きるよ」
「そうすれば、その後にきっと究極の愛を体験できると思う」
「お母さんとは仲が良いけど、今度の一生では厳しく接してもらうことにする」
「お父さんとは離れ離れになるのもいいかもしれない」
「家族の愛も学べるからね」
「それから、たくさんの思い込みや観念も持っていこうかと思う」
「無価値観、愛されていない、孤独感、閉塞感、不自由などなど」
「これでもかって、重たい荷物を持っていくことにする」
そうして、大きな光がオウムの光に向かって、
ひとつだけ、と言って言いました。
「このことは、生まれると全て忘れてしまう。だから思い出す仕掛けとして、君の左羽を悪くしておこう」
「小学校へ入学するころ、そのことはきっとわかると思う」
オウムの光はしばらく考えて、
やがて理解したようです。
「わかりました。左羽ですね」
大きな光はさらに、続けます。
「それと、私のことをよーく見ておいて、覚えておきなさい」
オウムの光は、大きな光をジーっと見つめています。
目に焼き付けているかのようです。
周囲の光たちは、やはり驚いて言いました。
「大変かもしれないが、君ならきっとできる」
中心のオウムの形をした青白い光は、
それからしばらくの間、こんな風に
生きるのだと、力強く皆に話し続けました。
あんな体験をしたい、こんな体験をしたい、
それはとても具体的なものばかりです。
そこに善も悪も、良いも悪いも
光も闇もないようでした。
でも、私たち人間が聞いたら
そんな判断をしたくもなるような
内容ばかりだったのです。
人間が聞いたら、それは辛いとか
しんどいとか、不幸だとか、闇とも
言いたくなることも多く含まれています。
オウムの光は、そんなことを
感じさせもせず、代わりに何かを
得られると確信しているかのようでした。
オウムの光は最後に好きなことも
決めることにしました。
「好きなことは書くことにする」
「書くことと決めるけど、どんなことを書くかは決めないでおくよ」
「どんな書き方をするかは、そのときの自分次第だね」
オウムの光は少しワクワクしたのか、
光が強くなってきているようでした。
周囲の光たちもそのことに
気が付いています。
オウムの光は、大きな光や周囲の光を
グルっと見回して、さらに光を輝かせました。
「よし!この一生を生き抜いて、さらに幸せになって還ってくるね!」
最後にオウムの形をした青白い光は、
そう言ってどこかへ向かって、消えていきました。
【続く】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。