皆さま

 

自分が生まれてきた家族は

自分で決めてきた?

 

本当なのでしょうか?

 

オウムはとうとう自分で決めた

両親のもとから生まれることに

なりました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

彼岸花がたくさん咲いていました。

 

【自己紹介】

不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

-----------------------------------------------------------------------------

 

「オウムの一生物語」

~②自分で決めた家族との出会い~

 

前回のお話しはこちらです。

~①生まれる前に大切なことを決めてきた~

 

オウムの形をした光は、

ある夜、オウムで母になるトモコの

お腹の中にスッと音もなく入って

いきました。

 

トモコの隣には父になるユクオが、

座っていました。

 

二羽はテレビを見ていましたが、

子どもになるオウムの光が、

トモコのお腹に入ってきたとき、

なんだか暖かな気持ちを感じます。

 

そうして、しばらくの時間を経て

父ユクオと母トモコの間に

男の子のオウムが生まれたのです。

 

ユクオとトモコはとても喜びました。

でも、本当のことを言うと

ユクオは育てられるのか心配しています。

トモコもユクオが協力してくれるか

少し不安に感じていたのです。

 

生まれてきたオウムの男の子に、

ユクオとトモコは「ちゃまみつ」と

名前をつけました。

 

まだ目を閉じている小さなオウムに

向かって、同じくオウムである

ユクオとトモコは「ちゃまみつ」と

優しい声で名前を呼ぶのです。

 

その度にちゃまみつの瞼は、

ユラユラと反応を見せてくれます。

 

ちゃまみつにはこの時の記憶は

ほとんどありませんでした。

 

でも、この時ばかりは暖かな

気持ちでいたようです。

 

父ユクオと母トモコは、ちゃまみつを

かわいがろうとがんばりました。

 

でも、ユクオには圧倒的に自信が

ありませんでした。

 

トモコも人を信頼することができませんでした。

 

徐々に徐々に、その根底にあるものから、

二羽の間には亀裂のような、何か近くても

遠い隔たりのようなものができ始めていたのです。

 

ちゃまみつは、小さいこともあって

そんなことは気が付くこともなく、

少しずつ大きく成長していきました。

 

ちゃまみつが大きくなるに連れて、

父ユクオはどんどんと不安になって

いきます。

 

もう、ここから逃げたいとも

思うようになっていたのです。

 

「ちゃまみつのことがかわいくないの!?」

それはそれは母トモコの口調は強いものでした。

「か、かわいいよ。とってもかわいいさ」

「じゃあ、なんで・・・」

母のトモコはここまで言うと

泣いてしまいました。

父のユクオもそこから黙ってしまいます。

 

ちゃまみつはこの会話を

布団の中で眠れずにいたときに、

聞いていました。

布団を頭から被っても、

どうしたって聞こえてきたのです。

「お父さん、お母さん、もうやめて」

 

ちゃまみつのことはかわいいが、

かわいいからこそ、しっかりと

育てなくてはいけない、でも

自分にはそれができない、そんな

葛藤をユクオは抱え続けていました。

 

母トモコはそのユクオの変化に

完璧ではないものの、やはり

気が付いていたのです。

 

そうして、子どもながら大きくなって

きたちゃまみつは、生まれながらにして

様々な思い込みや観念を引き連れて

いました。

 

だからこそですが、ちゃまみつは

繊細で敏感な魂の持ち主だったのです。

 

父ユクオと母トモコの仲が

悪くなっていることくらいは、

気が付き始めています。

 

そう、それはちゃまみつが

原因であると、ちゃまみつがそう

感じ取ってもおかしくないような

状態とも言えました。

 

ちゃまみつは、生まれる前に

色々なことを決めてきましたが、

この世に生まれてくるときに

しっかりと忘れています。

 

でも、不思議なことに目を閉じると

なにやら大きな光に顔のようなものが

ついた、いわば神様のような

イメージが湧くことに気が付いたのです。

 

それは、ちゃまみつが両親の不仲を

心配しているときに目を閉じると

現れてくれるのです。

 

そうして、神様のようなイメージは

ちゃまみつに、こう言ってくれます。

「大丈夫だぞ」

 

ちゃまみつは、いったいこの神様みたいなものは、

なんなのだろうと疑問に感じています。

 

でも、ちゃまみつはただただ忘れている

だけです。思い出してそのイメージが浮かぶ

だけで、なぜだかホッとする気持ちに

なれるのです。

 

そうです、この神様みたいなイメージは、

ちゃまみつが生まれる前に会っていた

大きな光の存在でした。

 

それと、ちゃまみつには人とは違う

感覚がありました。

 

両親ともにちゃまみつはとても無口だと

感じていたのです。

 

実際にちゃまみつはあまり話しを

しませんでした。

 

そこには、大きな理由があったのです。

 

【続く】

------------------------------------------------------------------- 

この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。