またもやケータイのネタ？：空の写メ見せて！～世界の空をリレーしよう～
どこか街にあるお店の店頭に在ってもなくても
インターネットを通して買うことができても
世界中には無数に、星の数ほど
CDやレコードのほか、様々なアーティストの様々な楽曲の録音音源があり
また、そういった形 に残されることもなく
いま生きている人間の心の中や記憶に残された 歌や演奏もある。
誰かヒトが演奏した楽曲が世の中に残されるようになった録音技術の発達は
1930年代から普及しはじめて、1950年代には ジャズやR&Bのレコード音源が
世界中の人々が住んでいる自宅のテーブルにも置かれていたラジオからも流され
大勢の心を湧かせたり 、初めて聴く者の背筋をゾクゾクさせたり したこともあった。
それは今もまだ、大勢の人にある…ことなのかもしれない 。
そして、コンサート会場 や劇場のステージ 、あるいは
スタジアムの類いとは別に 酒を飲むことも可能なクラブやLIVEハウス などの小ホールばかりか
人々やクルマが慌しい様子で行き交い、通り過ぎる街角の片隅、ストリート でも
それが何の楽器による音でも、どのように囁かれる声の歌 でも、屋内・野外 を問わず、
こうしている今もどこかで、人間が演奏する何かが誰かに聴かれている場所 が在る。
そして世の中には、それが誰に評価されようと されまい と、
歌うことや演奏することが本当に好きで
自分自身が生きるためには、それしかできない人 もいる。
またそれが、その人だけが産まれ持った、世にふたつとない才能 でもある。
食べるためや今日を生き凌ぐ収入のためとか、
そういう生活費を稼ぐことや「仕事だから… 」ということとは関係なく
ただただ純粋な気持ちで、今の自分自身のすべてを音に表現してしまう人たち。
今日まで、そして明日からも
そういう人たち の奏でる音や演奏、歌、楽曲を聴いてゆくことに恵まれていながら
誰が選んで見つけて世に送り出されたモノ であっても
“今の自分”にピッタリ合ったモノ を聴く機会というのは
今この時代 、ホントに少なくなってしまった ような気がする。
とある一枚のCD のジャケットの裏側に
都会の片隅、冬の夜、黒いギターケースを持ったひとりの男が
街角のライト・オブジェを見あげるショットがあった。
黒いコートと穿き古したジーンズ、
赤いマフラーを首に巻いて煙草を吸いながら
街路樹のある歩道で立ち止まり、それを見あげている。
その男はあるとき、富や名声とは関係のない方角から吹いてくる風の中 で
こんなことを云っていた。
「聴くモノがないんだよ。だから自分で創って歌うしかないんだ。 」
歌う喜び 。伝わる確かさ 。
人間が生きる世界にある音楽というモノを こよなく愛し、歌いつづけ、闘った日々… 。
いつか、どこかで、誰かが聴いたときに
それに出逢い、“聴いた者”が、自分自身の“なにか”と照らし合わせるように
そこには、
情熱や若さ とか、自由や夢 、男と女 、愛と希望 、成功も完成もない旅 。など
様々な想いや人生のテーマ が混在し、
ヒトそれぞれに、独り苦悩する日々もあったかもしれない。
それ をもし、次に誰かが 訊いたとき
「だからなに？」
などという冷めた捨て台詞で終ってしまうこともある…かもしれない。
それでも、ひとつ確かに云えることは
今この時代、この日本では
その男ほど、晴れわたり澄みきった空
のように、キレイな心で自分の歌を歌った者はいない。
どこにもいない。
今日の一曲。
『12月の街』 song by Tetsuya Itami
リンク先のページ☝をひらいて、画面中央の曲目 をクリックすると、Real Player が展開します。
PCに未設定な場合は差し支えなければ、無償でインストール 可能です。
なお、楽曲の著作権は伊丹哲也さん にあります。
ええっとぉ、なんだか気取ったこと好き勝手に書いてますが
ここに紹介させていただいた今日の一曲は
俺の妻が好きな歌！の、ひとつです。
ああ、わりぃわりぃ、
このネタ は、ケータイによる 空の写メ…だったな。
これじゃぁな。
俺のじゃ無理！
☚ 2008年 風の中の12曲。