皆さま、おはようございます!

 

今朝は駅のすぐそばでスゴイ車両が見れちゃう駅の訪問記でした。

編成として見られるのはここが唯一。

バラしても全国で2例しかない車両で、

その貴重さから順鉄道記念物にも指定されてるそうですよ。

かつては宗谷本線のターミナルだった、こちらの駅でした。

宗谷本線・名寄駅

宗谷本線・名寄駅(なよろ)です!

名寄駅は明治36年に開設された駅。

現在の駅舎は昭和2年に建立された2代目駅舎だそうですよ。

重厚な木造駅舎が見れただけでも大満足ですけど、

ここに気なのなら、先に書いた貴重な車両を見なきゃ!

保存車両は駅から歩いて7,8分ほどの場所にありますので、

駅のチェックを終えた後に眺めることとします。

 

…ということで駅の探索を開始。

宗谷本線・名寄駅

駅舎は国鉄時代は道内でよく見かけた戦前スタイルです。

JRに移行し、多くの駅が無人駅化されて簡易駅舎に変わりました。

この駅舎も登録有形文化財に登録されてもいいレベルと思うのですけど。

 

緑の茶色のコントラストが映えますね。

名寄駅、センス良すぎ!

宗谷本線・名寄駅

 

この駅舎に魅了された駅ファン、きっと多いでしょうよ。

宗谷本線・名寄駅

 

名寄駅は現在は宗谷本線の中間駅になってしまいましたが、

かつては名寄本線(名寄駅-遠軽駅間 平成元年廃止)と

深名線(深川駅-名寄駅間 平成7年廃止)が分岐する駅でした。

宗谷本線・名寄駅

そのために駅舎内は広く、大きな待合室も備えられてます。

じっくり探せば

駅舎内にも廃止された2線の遺構があるのかもしれません。

 

こちらが待合室です。

宗谷本線・名寄駅

とても賑やかな印象ですけど、奥に見えるキオスクは

一昨年(平成28年)の年末に閉店しちゃったみたい。

駅自体も現在は、夕方5時過ぎに窓口を閉めちゃうそうですよ。

道内のキオスク、最近は閉店続きな気がしてなりません。

 

待合室には特急列車の写真がズラリ並んでましたが…

宗谷本線・名寄駅

写真の列車の1/3が現在は過去帳入りしてしまいました。

どれも素敵な写真ばかりなのですが、

名寄駅には鉄道写真好きな駅員さんがいらっしゃるのでしょうかね?

 

入場券を購入してホームに入ります。

宗谷本線・名寄駅

名寄駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

 

下の写真の手前側のホームが島式っぽく見えますけど、

ホーム左側にはかつて、

廃止された深名線用の0番線ホームが存在していたとのこと。

宗谷本線・名寄駅

 

かつての名寄駅構内はこんな様子だったらしい。

国土地理院のサイトから転載した昭和52年撮影の航空写真でした。

宗谷本線・名寄駅

転車台とでっかな扇状庫は昭和61年まで存在した名寄機関区のモノ。

その下に見える車庫は名寄客貨区です。

名寄駅が宗谷本線の主要駅だったことがわかりますよね。

嗚呼、この時代の名寄駅をひと目でいいから見たかった。

 

一応、跨線橋の上から機関区跡を眺めてみたのですが…

宗谷本線・名寄駅

宗谷本線・名寄駅

そもそも自分が名寄駅を訪れたのは2年前の今頃のこと。

まだまだ積雪が残っている時期だったのですよ。

遠くに車庫は見えますけど手前側はご覧のあり様でして。

訪れる時期を完全に誤りましたわ。

 

名寄駅から構内の南側のを眺める。

廃止された2線はここで分岐していたようですね。

さてさて、冒頭に書いた貴重な保存車両のことですが、

それは名寄本線の廃線跡に鎮座してるのです。

上の写真にちょこっとだけ写っているかな?

 

蒸気機関車がまだまだ現役だった頃、先頭に機関車(キ)、

2両目にマックレー車(マ 積もった雪を崩し中央に集める車両)、

ちょいと離れてロータリー車(ロ 集めた雪を遠くに飛ばす車両)、

最後に編成を押し出す機関車(キ)で組成した最強の除雪編成が存在し、

その編成から「キマロキ」と呼ばれていたのです。

ちなみに当時のロータリー車とはこんな車両。

宗谷本線・名寄駅

上は小樽市総合博物館で保存されてるキ601でした。

それがここでは当時のままの編成で保存されてるのですよ。

これは見なきゃ絶対に後悔しますよね!

 

小躍りしながら、名寄本線の廃線上に造られた

キマロキ編成が保存されてる

名寄市北国博物館にやって来たのですけど…

はて?

宗谷本線・名寄駅

 

ふむ。

宗谷本線・名寄駅

 

えっ?

宗谷本線・名寄駅

 

ブルーシートで覆われちゃってるじゃないですか!!!

宗谷本線・名寄駅

ちゃんと確認しときゃよかった…

キマロキ編成は積雪からの保護のために、

10月中旬から4月下旬まではシートで覆ってるんですって。

なお、この編成は宗谷本線の車両からも遠くに眺めることが出来ます。

上にも写真を挙げたロータリー車(キ600形)は

昔の児童向けの鉄道図鑑には必ず掲載されていた車両、

でも実際は、なかなか実物はお目にかかれなかった車両です。

きっと今でも印象に残ってる方が多いはず。

これを見るためにも、いつかまたここに来なきゃ…ですね!

 

☆追 記☆ 平成30年6月8日

 

後日、キロマキを見るために名寄駅を再訪しました。

こちらもぜひチェックくださいませ。

名寄市北国博物館で保存中のキマロキ編成を見てきた。(平成30年5月30日)

名寄のキマロキ編成

 

☆追 記(その2)☆ 令和5年3月31日

 

令和4年3月12日、

名寄駅の南隣にあった東風連駅を北に1.5キロ移転して

名寄高校駅が開業しました。

宗谷本線・名寄高校駅

 

訪問記もチェックくださいませ。

 

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

宗谷本線(旭川駅-名寄駅)

 

(↑旭川駅方面)

旭川四条駅(平成29年5月25日)

新旭川駅(平成29年5月25日)

永山駅(平成28年4月5日)

北永山駅(平成28年4月5日)

南比布駅(平成28年4月5日)

比布駅(平成28年4月5日)

北比布駅(平成28年4月5日)

蘭留駅(平成28年4月5日)

塩狩駅(平成28年4月5日)

和寒駅(平成28年4月5日)

東六線駅(平成28年4月5日)

剣淵駅(平成28年4月5日)

北剣淵駅(平成28年4月5日)

士別駅(平成28年4月5日)

下士別駅(平成28年4月5日)

多寄駅(平成28年4月5日)

瑞穂駅(平成28年4月5日)

風連駅(平成28年4月5日)

東風連駅(平成28年4月5日)

名寄高校駅(令和5年3月31日)

名寄駅(平成28年4月5日)

(↓稚内駅方面)

 

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