皆さま、おはようございます!
今朝も宗谷本線の駅からです。
昭和34年に開業したこの駅、
開業当時は時刻表に載らない仮乗降場だったらしい。
昭和62年にJRに移行した際に無事に駅に昇格するも、
この時点で1日の乗車客数は2人しかいなかったそうです。
そんでもってこの駅の駅名をレンタカーのナビにセットして
向かったところ、
この道道の奥に駅があると案内されました。
もう、秘境駅であること間違いなしですね。
こうして訪れた駅がこちらでした。
宗谷本線・北剣淵(きたけんぶち)駅です!
1日の乗車客数が2人しかいない…というか、
2人もいたのか!と思わせるような駅周辺の景色でしたよ。
北剣淵駅は町道踏切のすぐそばにあるのですが、
踏切の周辺に民家は1軒もなし。
来た道も、そしてこの道の先を見ても民家は見当たりません。
いや、鉄道防雪林の裏に民家があるっちゃあるのですが、
どう数えでも3軒だけです。
これで駅が成り立っているんですからすごいわ。
防雪林の袂にちょいボロめな小屋が建ってますが、
これが北剣淵駅の待合室のようです。
仮乗降場として開業した当時に建てられたもののようですね。
扉をオープン。
無人駅の待合室に入る瞬間には自分、
一種の快感を感じてました。
あのワクワク感は病みつきになりますよね。
駅舎や駅の待合室は独特の香りというか、なんでどこも同じ匂いがするんでしょう?
!!!
布団!?北剣淵駅はお泊りできる仕様なの?
すかさず貼られた列車の発車時刻表を見ます。
北剣淵駅は特急や快速列車はもちろん、
普通列車も半数が通過する駅でして、
1日に上下合わせて7本の列車しか停車しません。
よって最終列車は上下線とも夕方5時台です。
これは夕方早くに発車した最終列車に
乗り遅れた人向けに用意された布団なのか?
こちらは待合室に並べられていたオレンジ色の表紙の書籍。
中を開けると…
お料理辞典。
このお料理辞典相手に一夜を過ごせと言うこと?
これってJR北海道から秘境駅マニアに向けられた挑戦状?
だとしたら、あまりにも過酷過ぎる試練ですよ。
いやいやいや、
JR北海道が駅舎にこんなもの置いていくはずがない!
他にあるものは中川郡中川町の最新の広報誌と…
あっ、北剣淵駅があるのは中川町ではなくて
上川郡剣淵町ですので、念のため。
待合室にいると頭の中が???だらけになりそうでしたので、
次にホームに向かいました。
北剣淵駅は木製のホームが1本あるだけ。
1日に2人が乗車し、
7本の列車が停車する駅であることを考えると
必要十分な装備と言えるでしょう。
昼間に唯一停車する、旭川駅行きの列車が到着しました。
改めて言うのもなんですけど、こんな駅にも毎日、
お客さんを乗せるために決まった時刻に列車を運行しているJR北海道、
本当に素晴らしいと思います。
もしここが本州のJR会社の駅だったら、
間違いなく廃止されてたと思います。
北剣淵駅と宗谷本線には、いつまでも頑張ってほしい…
そんな思いを胸に秘めて謎だらけの北剣淵駅を後にしました。
本気でそう思ってるなら列車に乗ってこいというツッコミはなしでお願い。
(↑旭川駅方面)
北剣淵駅(平成28年4月5日)
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