皆さま、おばんです!
駅の移転…
線路の高架化や新線移転など
様々な理由によって駅の位置が変わることがありますが、
宗谷本線には、その理由が謎な駅がありましたの。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくだされ。
宗谷本線・多寄(たよろ)駅です!
明治36年、多寄村(現・士別市多寄町)の玄関口として開業した駅でした。
多寄駅、開業当初は20メートルほど稚内駅寄りにあり、
平成11年に現在の位置に移転したのですよ。
その位置とは…
駅を引いて見ていくと…
この道路のど真ん中にあったのでした!
道路敷設により駅が移動する話は決して珍しくはないのですが、
この道路の工事が始まったのは昭和50年代の話なのです。
こちらは昭和51年に撮影された航空写真ですが、
この時点で既に
駅を貫通する道路の大部分が出来上がってますよね。
なぜ、駅がある場所に道路を?
そもそもこの場所に道路は作っちゃいけないと思うのですが…
古い木造駅舎は昭和63年に取り壊されて簡易駅舎に改築。
その時も駅は移転されず、
上の写真が撮影されてから23年が経過した平成11年に
ようやく駅舎が移転、
ついに道路が貫通したのでした。
自分、多寄駅から道路の様子を眺めてましたけど…
交通量はそんなに多くなさそうですし、
そこまでしても必要だった道路なのかしら?
こんなこと書いたら地元の方に怒られそうですね。
駅舎は木造駅舎に代わり昭和63年に造られたモノ。
駅の移転にあたり、駅舎をまるごと現在地まで移動したんだそう。
そんな多寄駅は、単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅。
わずか20メートルの移転ですが、ホームは全面的に造り替えられた模様です。
上の航空写真からもわかる通り
かつては列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。
2本のホームは踏切(昔、駅舎があった位置)を中心に千鳥配置され、
踏切を越えたこの位置に上り線ホームがあったようですね。
国鉄時代と変わらず、現在も8往復の普通列車が停車する多寄駅。
宗谷本線の駅の中では頑張ってる方かと思うのですが…
「道が駅を横切ろうだなんて100年早いわ!」とは
言えなかったんですね。
それにしても駅の上に道路を通そうと思った意図が
ホントにわからんとです。
重ねて言いますけど、
ご存じの方がいらしたら是非お知らせくださいね。
(↑旭川駅方面)
多寄駅(平成28年4月5日)
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