皆さま、おはようございます!
今朝も宗谷本線の駅からです。
先日のブログで
辺りに数軒の民家しかない東風連駅のことを書きましたが、
2つ隣りにあるこちらの駅もすごかった。
宗谷本線に沿って延びる国道40号線を利用して駅に向かいましたが、
国道から駅に繋がる農道はご覧のありさまです。
民家が少ない…じゃなくて無い。
レンタカーを進ませて宗谷本線にようやく到着。
目的地は、踏切のそばにあるこちらの駅でした。
宗谷本線・瑞穂(みずほ)駅です!
あらま、駅名がみずほ駅だなんて可愛らしい。
この駅名を聞いた途端、駅の中では
純愛に目覚めたカップルが愛を育んでそうな、そんなイメージを持っていたのですが…
アニメ「お願い☆ティーチャー」より
リアルな瑞穂駅はロマンスもへったくりもない仕様の駅でした。
瑞穂駅の起源は昭和31年に開業した仮乗降場で、
正式に駅に昇格したのは昭和62年のJR発足時のこと。
それまでは時刻表に載らない停車場だったのですよ。
ふと駐輪場を見ると、自転車が1台も止まっていない。
それ以上に気になったのが、
待合室の辺りの雪が積もったまんまでしたの。
ここ数日は雪が降った形跡はなく
積もっているのは古い雪のはずですが、
足跡がまったく見当たらなかったんですよね。
そんな時に便利なのが宮脇俊三先生の著書で
平成5年に刊行された「北海道690駅」です。
北海道全駅の構内配線図のほか、
当時の乗車客数が掲載されているんですよね。
著書によると平成4年の時点で1日の乗車客数は
1人を下回っていたらしい。
(表記は0人/日)
その状況は現在も続いているようで、
この3月末に発表されたJR北海道の公式プレスでも
1日の乗車客数1人未満の駅として挙げられてました。
ちなみに現在、JR北海道にはこのような駅が51もあるそうで、
内、宗谷本線の駅が17を占めているいるそうです。
宗谷本線、なかなか厳しい状況ですね…
待合室の両側をひらがな表記の駅名標が固める瑞穂駅。
この駅名標って手書き?
一応はサッポロビールの看板が付いてるんですけど。
待合室の中はご覧のとおりです。
ベンチの奥に見えるのは駅ノートと
読み物が入ったピンク色のバスケットです。
読み物はドコモのカタログが入ってましたよ。
こんな駅でも電灯が付いてるんですから立派ですよね。
電灯は駅でよく見かける、夕方になると勝手に点く式ではなくて、
ご家庭でよく見かける紐を引っぱる式です。
ところでこの電灯って、本当に点くんですかね?
よく見ると、待合室に電線が引っ張られている形跡がないのですが…
最後は瑞穂駅の長さ1両分の単式ホームで〆。
リアルな瑞穂駅は駅名から想像するような、
いわゆる世間的な「萌え」とは程遠い駅でしたが、
こんな駅でも興奮できちゃうのが駅ファンです。
普通列車通過上等!
いつかは瑞々しい稲穂に囲まれた瑞穂駅を訪れてみたいですね。
(↑旭川駅方面)
瑞穂駅(平成28年4月5日)
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