Slattery's Hurricane

操縦士のスラッタリーは軍功が認められなかったため除隊し、ある会社に就職した。だがそこは麻薬の密輸を行っていた。その秘密を掴んだまま上司が死亡した。
その時にハリケーンが迫っており、マイアミを救うためにハリケーンの中に飛び込んで貴重な情報を報告した。


製作年:1949,監督:Andre de Toth,脚本:Richard Murphy, Herman Wouk,原作:Herman Wouk


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ウィラード・スラッタリー中尉(リチャード・ウィドマーク)
 ホビー・ホブソン中尉(ジョン・ラッセル)
 アギー・ホブソン(リンダ・ダーネル)
 ドロレス・クリーヴィス(ヴェロニカ・レイク) ミルンの秘書
 クラマー指揮官(ゲイリー・メリル)

 R. J. ミルン(ウォルター・キングスフォード)
 グレゴリー(ジョー・デ・サンチェス)


悪役ばかりやっているリチャード・ウィドマークが、今回はずいぶんといい役ですな。
 


■ あらすじ

◆ スラッタリーは除隊した

ウィラード・スラッタリー中尉は、危険な任務を遂行したにもかからず、懲戒処分を受けた。

これを不満に思ったスラッタリーは恋人のドロレス・クリーヴィスの紹介で、クリーヴィスの上司のR.J.ミルンの会社の自家用パイロットになるために除隊した。

◆ アギーと再会した

ある時スラッタリーは、海軍時代の同僚のホビー・ホブソン中尉にぱったりと出会った。

ホブソンはまだ軍隊にいるとのこと。ホブソンをスラッタリーをハリケーンを調べる気象飛行の操縦士にならないかと誘った。

ホブソンはスラッタリーのかっての恋人のアギーと結婚していた。

四人が食事に行った時、スラッタリーはアギーと始めて会ったように振舞ったのだったが、ドロレスはスラッタリーを疑った。

翌日、スラッタリーはアギー、ホブソンをミルンやミルンのパートナー仕事仲間のグレゴリーに紹介した。

◆ ドロレスは姿を消した

スラッタリーはアギーと再び会うようになったが、当然ドロレスはスラッタリーを疑った、。

しばらくしてドロレスは引っ越して仕事も辞めてしまった。

だがこれに驚いたのはミルンとグレゴリーである。二人の「仕事」についてドロレスが知りすぎていたからである。

相変わらず、スラッタリーとアギーの関係は続いた。

◆ 麻薬の密輸

スラッタリーはミルンを乗せてカリブ海のある島まで行く。だがミルンは心臓発作を起こした。

スラッタリーは病気のミルンを乗せて戻ったが、ミルンが麻薬を胸にテープで張り付けていたのを発見した。

ミルンは死亡し、スラッタリーは麻薬の包みを「預かった」。

それを知ったドロレスはスラッタリーに逃亡するように勧める。

だがグレゴリーに捕らえられた。スラッタリーは「自分に何かあった時のために、金庫に情報を隠してある」と言い返した。

◆ ドロレスは入院した

ここで突然、海軍がスラッタリーの過去の英雄的行為に勲章を授けるという知らせが来る。

スラッタリーは会場でアギーと抱き合って喜んだが、それを見てドロレスは卒倒した。

診察を受けたドロレスは薬物中毒で入院することになる。スラッタリーは医者から呼び出されて非難された。スラッタリーはもらったばかりの勲章を捨てた。

さらにアギーのアパートに行ったが、そこには怒ったホブソンがいた。

◆ ハリケーンの中へ

ホブソンは怒ったのだが、彼が訪問してきた理由は、ハリケーン作戦の遂行であった。

スラッタリーは、ホブソンが正常な精神状態ではないため、彼を殴り倒した。

ミルンの飛行機を操縦して任務に飛び立った。

◆ マイアミは災害を免れた

スラッタリーはハリケーンの中に飛び込んで、目の位置などを報告した。

その報告のおかけで、マイアミは重大な被害から逃れることができた。

だが、その後にエンジンが停止してしまった。スラッタリーは麻薬関連の情報を管制塔に報告。機体は墜落。

スラッタリーは救出されて、現役復帰を認められた。

さらにドロレスとの関係も復活した。
 


■ 出演作

◆ リチャード・ウィドマーク
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1950)街の野獣/Night And The City
(1953)拾った女/Pickup on South street
(1954)折れた槍/Broken Lance
(1956)太陽に向って走れ/Run for the Sun
(1948)深夜の歌声/Road House
(1954)悪の花園/Garden of Evil
(1948)廃墟の群盗/Yellow Sky

◆ ヴェロニカ・レイク
(1941)サリヴァンの旅/Sullivan's Travels
(1942)奥様は魔女/I MARRIED A WITCH
(1942)ガラスの鍵/The Glass Key
(1942)拳銃貸します/This Gun for Hire
(1946)青い戦慄/The Blue Dahlia
(1947)復讐の二連銃/Ramrod
(1951)要塞/Stronghold
(1970)Flesh Feast/ヒトラー蘇生計画
(1949)サイゴン密輸空路/Saigon

リンダ・ダーネル
(1941)血と砂、闘牛士の最後/Blood and Sand
(1946)荒野の決闘/My Darling Clementine
(1952)海賊黒ひげ/BLACKBEARD, THE PIRATE
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1945)戦慄の調べ/Hangover Square
(1948)殺人幻想曲/Unfaithfully Yours
(1945)堕ちた天使/Fallen Angel
(1944)西部の王者/Buffalo Bill
(1940)約束の地を目指せ/Brigham Young
(1944)明日起こったこと/It Happened Tomorrow
(1951)カジノで負けた女教師/The Lady Pays Off
(1954)私の愛と恨み/This Is My Love
(1940)怪傑ゾロ
(1951)戻ってきた男/The Guy Who Came Back
(1944)夏の嵐/Summer Storm
(1950)二つの国旗:南軍捕虜部隊が北軍に/Two Flags West