■ Sabre Jet
朝鮮戦争中、記者のジェーンは取材のために板付基地を訪れた。そこには元夫のギル・マントン大佐もいた。
取材対象の軍人の妻やギルから反発されたが、次第に信頼を得て個人的な付き合いもするようになった。


製作年:1953、監督:Louis King、脚本:Dale Eunson、Katherine Albert、原作:Carl Krueger


■ はじめに

本作の舞台は朝鮮戦争当時の板付基地(福岡空港)。一応戦争の映画だが、戦局を描いたものではなく、軍人たちと女性たちの人間模様が描かれている。

タイトルの「Sabre Jet」はF86戦闘機のこと

登場人物(キャスト)
 ギル・マントン大佐(ロバート・スタック) 戦闘機乗り
 ジェーン・カーター(コリーン・グレイ) 記者、ギルの元妻
 ロバート・ヘイル将軍(リチャード・アーレン) ギルの上司
 マージ・ヘイル(ジュリー・ビショップ) 妻
 ロニー・クレイン(リード・シャーマン) 戦闘機乗り
 リー・クレインルーシー・クノッホ) 妻
 


■ あらすじ

◆ ジェーン・カーター

朝鮮戦争の最中。福岡の板付基地。

ジャーナリストのジェーン・カーターは板付基地を訪れた。

ジェーンは元はギル・マントンの妻であった。結婚していた時も旧姓で仕事をしていた。二年前に離婚。

ジェーンは司令官のロバート・ヘイル将軍に「軍人の妻たちを取材に来た」と目的を明らかにした。

しかしジェーンが来たことで若干波紋が生じた。

一つはギルが離婚したことを秘密にしていたのだが、上司に離婚したことがばれてしまった。

ジェーンは妻たちに取材を始めた。しかし妻たちは自分の言動が夫の仕事に影響を与えることを心配してジェーンを敬遠した。

ギルに会った時に抱き着いたが拒否された。ギルもジェーンのことを快く思っていないようである。

◆ 戦争の状況

北朝鮮+中国側はジェット戦闘機のミグ15やレシプロ機のヤク-9を繰り出している。

国連軍(実際はアメリカ軍主力)はロッキードF86やB29を出撃させて対抗している。F86で制空権を確保して敵の基地を爆撃する。

空中戦も起こりうるし、また地上からの砲撃もある。

◆ ロニーが死亡した

しばらくするうちにジェーンは妻たちの間に溶け込んできた。個人宅にも入り込んだ。またギルとの間も修復した。

滑走路に戦闘機と爆撃機が並んでいる。それらが準備を終えて次々と離陸していく。家族が見送る。ギルやロニー・クレインも出撃した。

妻たちは出撃した飛行機が帰ってくるのをずっと待っている。しばらくして飛行機が戻ってくる。次々に着陸する。

出迎えた妻たちは戻って来た夫と抱き合って戻っていく。ギルも戻って来た。

ジェーンとギルは抱き合った。そばにロニーの妻リーがいた。ジェーンはギルを先に戻した。リーは恐れで震えている。

ロニーの戦闘機が撃墜されたとの知らせ。リーは泣き崩れた。ジェーンはリーを抱きしめた。
 


■ 出演作

コリーン・グレイ
(1945)ステート・フェア/State Fair
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1957)生血を吸う男/ヴァンパイアー/The Vampire
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1960)ヒル女の恐怖/The Leech Woman
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet