【夕顔362-3】古文単語「捨て置く」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔362-3】古文単語「捨て置く」

重要古語の記事では

源氏物語イラスト訳で出てきた古文の

単語を1つピックアップしています♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

古文単語は、

チェックボックス1.古今異義語(現代の意味と違う

チェックボックス2.古典特有語(現代死語・使わない

チェックボックス3.古文常識語(現代にない慣習

があります。

 

毎日の学習の箸休めに、

この記事でプラスαの知識を身につけてね♪

 

【今回の源氏物語】

十九なりたまひけむ右近亡くなりける乳母捨て置きはべりけれ三位の君らうたがりたまひ

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

――――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――――

■【十九】…19歳

■【に】…変化の結果の格助詞

■【や】…疑問の係助詞

■【なり】…ラ行四段動詞「なる」連用形

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(右近⇒夕顔)

■【けむ】…過去推量の助動詞「けむ」連体形

■【右近(うこん)】…夕顔の侍従(自称)

■【は】…区別の係助詞

■【亡くなり】…ラ行四段動詞「亡くなる」連用形

■【に】…完了の助動詞「ぬ」連用形

■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形

■【御】…尊敬の接頭語

■【乳母(めのと)】…夕顔の乳母(うば)。右近の母

■【の】…主格の格助詞

■【捨て置き】…カ行四段動詞「捨て置く」連用形

※【捨て置く】…取り残して先立つ

■【て】…単純接続の接続助詞

■【はべれ】…ラ変動詞「はべり」已然形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(右近⇒光源氏)

■【ば】…順接確定条件(原因)の接続助詞

■【三位(さんみ)の君】…夕顔の父。三位の中将

■【の】…主格の格助詞

■【らうたがり】…ラ行四段動詞「らうtがる」連用形

※【らうたがる】…かわいがる

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(右近⇒三位の君)

■【て】…単純接続の接続助詞

  アップ

今回は「にやにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

―――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「捨て置く ☆

―――――――――――――――

「十九にやなりたまひけむ。右近は、亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ、三位の君のらうたがりたまひて、

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.亡くなった乳母様が、私を残して先立たれましたので

 

2.亡くなった乳母様が、夕顔様のことを私に託されましたので

 

3.亡くなった乳母様が、夕顔様を見離しなさいましたので

 

4.亡くなった乳母様が、私を三位様に預けて逝かれたので

 

5.亡くなった乳母様が、私を捨てておしまいになったので

 

「捨て置く」なんて古語は

 

私の手持ちの小学館の古語辞典には載ってません。

 

ゲロー

 

ただ――

 

 

【すつ(捨つ・棄つ)

【他動詞:タ行下二段活用】

①棄てる。放り出す

②つながりを断ち切って放置する。見捨てる。見限る

③俗世間から離れる

④命を投げ出す

⑤(「―て」の後に続けて)~してしまう

 

【おく(置く)

【他動詞:カ行四段活用】

①物をある位置に置く

②あとに残したままにする。残しておく

③除く。さし置く

④間に隔てを置く

⑤心に隔てを置く

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

これらの一語一語をふまえて考えると

 

おのずと、答えが見えてきますよね!

 

 

 

 

こういうのが今後

 

思考力にはたらきかける問題といえるでしょう!

 

(☆∀☆)

 

 

 

 

 

【答え】…

   

 

【夕顔(第7章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

十九なりたまひけむ右近亡くなりける乳母捨て置きはべりけれ三位の君らうたがりたまひ


 

過去記事リンク

に(助詞)

や(係助詞)

なり(識別)

たまふ

けむ

右近(夕顔の女房)

は(係助詞)

にけり

ぬ(助動詞)

けり(助動詞)

おほん(御)

めのと(乳母)

の(格助詞)

置く

はべり

ば(接続助詞)

三位中将(さんみのちゅうじょう)

らうたし

―がる

て(接続助詞)

 

ーーーーーーーーーーー

→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら