【帚木62-③】古典文法~「けむ」の文法的説明☆
お疲れさまあいです。
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最新記事を、毎日さらりと読み流してください。
毎日続けることで、驚くほど古文力が身につきますよ♪
↓今日の古語はこれ↓
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■【元(もと)】…元来、もともと
■【品(しな)】…身分、階層
■【時世(ときよ)】…時勢、今の時代
■【おぼえ】…評判、信望
■【うち合ふ】…つり合う
■【やむごとなし】…高貴である
■【あたり】…家、人
■【の】…~で(同格)
■【内内(うちうち)】…内部
■【もてなし】…振る舞い
■【けはひ(気配)】…態度、気品
■【後る(おくる)】…劣っている
■【たら】…存続の助動詞「たり」の未然形
■【む】…仮定・婉曲の助動詞「む」の連体形
■【さらにも言はず】…言うまでもない、もちろんだ
※【さらに~ず】…まったく~ない(全否定)
※【も】…~も(強調)
■【何をして】…何をもって、どうして
■【かく】…このように、こう
■【生ひ出づ(おひいづ)】…育つ、成長する
■【けむ(過去推量)】…~ただろう(過去推量の助動詞「けむ」の連体形)
■【言ふかひなし】…どうしようもない
■【おぼゆ】…思われる
■【べし】…~だろう(推量の助動詞「めし」の終止形)
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今日は、「けむ」の文法的説明についてです☆
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つーか、今日の古語多し!
(`・д´・ ;)
こういう場合、上から順に2回読んで、
どんな古文の形で出てきたかなぁということを確認しておいてくださいね♪
(o^-')b
さて。
「けむ」という助動詞は、
○ / けむ / けむ / けめ / ○
と、活用も少なく、意味も「む」に毛が生えたようなものなので、
けっこうないがしろにされやすいです。。。
ですが…
「何をしてかく生ひ出でけむと、言ふかひなくおぼゆべし。」
この「けむ」のついて、文法的に説明せよ。
このような問題が、国公立2次や、私大入試で出題されることも多いんですよ!
(o^-')b
「文法的に説明」という文言では出ませんが、
■基本形・意味・活用形の3つを答えよ。
■例にならって説明せよ。
■品詞及び活用形を答えよ。
等々、出題形式はさまざま!
あとはあなたが、どれだけ設問の意図を理解して、
正確な解答ができるかにかかっているのです。
ヽ(;´ω`)ノ
えっと…
「けむ」って、フツー過去推量の助動詞よね。
活用形は、…終止形かな(・_・;)
なんとなく、解いちゃダメ
国語の解答には、必ず根拠があるんです。
■「何」(疑問詞)を受けての「けむ」だから、
意味は過去推量となる。
■「何」(疑問詞)を受けての陳述関係だから、
活用は連体形となる。
つまり、この「けむ」は、
過去推量の助動詞「けむ」の連体形
なんですね♪
(o^-')b
間違わなかったかな^^
【けむ】(連用形接続)
○ / けむ / けむ / けめ / ○
①~ただろう(過去推量)
②~たそうだ(過去の伝聞)
③~たような(過去の婉曲)
文法は覚えることも大事ですが、
理解して、古文に当てはめられてナンボですよ♪
(o^-')b
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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
↓
【今日の源氏物語】
「元の品、時世のおぼえうち合ひ、やむごとなきあたりの内々のもてなしけはひ後れたらむは、さらにも言はず、何をしてかく生ひ出でけむと、言ふかひなくおぼゆべし。…」
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■おぼえ
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あいでした