【夕顔362-2】センター試験で出る☆品詞分解☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔362-2】センター試験で出る☆品詞分解☆

イラスト解釈では

源氏物語イラスト訳で出てきた古文の

入試対応オリジナル問題を掲載しています☆

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。部下の惟光(これみつ)の助けを借りながら夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意に沈みつつ、右近(夕顔の侍従)を二条院へ招き入れます。ある夕暮れ時、右近から亡き夕顔の忘れ形見である少女がいることを聞き出しました。

 

【今回の源氏物語】

「十九にやなりたまひけむ。右近は、亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ、三位の君のらうたがりたまひて、

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 ☆ 古文オリジナル問題~品詞分解~☆

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十九にやなりたまひけむ。右近は、亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ、三位の君のらうたがりたまひて、

 

問)傍線部の品詞の説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.名詞+格助詞+係助詞+助動詞+補助動詞+助動詞

 

2.名詞+助動詞+係助詞+動詞+補助動詞+助動詞

 

3.名詞+助動詞+間投助詞+助動詞+補助動詞+助動詞

 

4.名詞+格助詞+係助詞+動詞+補助動詞+助動詞

 

5.名詞+助動詞+間投助詞+助動詞+補助動詞+助動詞

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

大学入試センター試験で時々出される形です。

 

 

 

単なる品詞分解の問題に見えますが

 

結局は、「に」「なり」の識別問題なんです!

 

!!щ(゜Д゜щ)

 

 

 

学習指導要領が改訂されて

 

思考力が重視されるようになった今

 

上記のような問題も、けっこう出題されると思います。

 

 

 

なぜって……

 

 

「にや」は、マニュアル通りの「にや」じゃないから!

 

`;:゛;`;・(゜ε゜ )ブッ!!

 

 

 

十九にやなりたまひけむ。右近は、亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ、三位の君のらうたがりたまひて、

 

係助詞「や」を取り除いて考えてみましょう。

 

 

十九に(や)なりたまひけむ。

   アップ

夕顔が、19歳なっただろうかと

 

右近が述懐している場面です。

 

 

ならば、この「」は、

 

よく出てくる、「~であろうか」の「に」、

 

つまり、断定の助動詞「なり」の連用形ではなく

 

 

~に(なる)」という、変化の結果を表す格助詞なんですよ!

 

(`・д´・ ;)

 

 

 

ちなみに、これに合わせて

 

「なり」のほうも、断定の助動詞にはなり得ません

 

 

 

「にや」だからといって

 

「~であろうか」と丸覚えしちゃダメ!

 

あくまでも、文脈に即して判断してね☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】…

 

 

 

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