【夕顔279-3】古文単語「いかなる」
古文単語は、たんに丸暗記するのでなく、
古文の長文の中で、出てきたものを覚えていきましょう。
下にオリジナル問題が載ってますので、解いてみてね!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
いといみじと思して、
「我も、いと心地悩ましく、いかなるべきにかとなむおぼゆる」とのたまふ。
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今回出てきた古文単語
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■【いと】…たいそう
■【いみじ】…ひどく悲しい
■【と】…引用の格助詞
■【思し】…サ行四段動詞「思す」連用形
※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【我(われ)】…私。自分
■【も】…添加の係助詞
■【いと】…たいそう
■【心地(ここち)】…気分
■【悩ましく】…シク活用形容詞「悩まし」連用形
※【悩(なや)まし】…気分がすぐれない
■【いかなる】…どのような
■【べき】…推量の助動詞「べし」連体形
■【にか】…~であろうか
※【に】…断定の助動詞「なり」連用形
※【か】…疑問の係助詞
■【と】…引用の格助詞
■【なむ】…強意の係助詞
■【おぼゆる】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」連体形
■【と】…引用の格助詞
■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
◇ 今回は「べし」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「いかなる」 ☆
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いといみじと思して、
「我も、いと心地悩ましく、いかなるべきにかとなむおぼゆる」とのたまふ。
問)傍線部の文法説明として、最も適当なものを一つ選べ。
1.形容動詞+推量の助動詞+断定の助動詞+係助詞
2.形容詞+適当の助動詞+格助詞+間投助詞
3.副詞+推量の助動詞+断定の助動詞+間投助詞
4.連体詞+可能の助動詞+断定の助動詞+係助詞
5.名詞+断定の助動詞+推量の助動詞+格助詞+係助詞
最近、センター試験でよく出るパターンの問題☆
傍線部「いかなるべきにか」は、
直訳したら、「どうであろうか」「どうなるのであろうか」というような意。
こういう解釈問題もよく出るんですが、
けっこう意表を突いて、上のような文法問題も出題されるんです。
解釈問題の解き方に慣れていれば、
文法問題も、ちゃっかりスルーできるんですけど…
古文でよく出てくるものほど、
文法事項おろそかになってやしませんかー?
今回のポイントはこれ☆
【いかなり(如何なり)】
【形容動詞:ナリ活用】
…どうである。どのようである。どういうわけである
※Weblio古語辞典より
「いか」は、「如何」という漢字で、
漢文の「如何(いかん)」、英語の「Wh-」の意を示す疑問詞だということはよくご存じでしょうが、
「いかなる」の品詞が形容動詞だということ見逃してやいませんかー?
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
あと、「にか」にも着目☆
意味だけ丸暗記するのでなく、
文法事項も含めて、覚えておきましょうね!
(o^-')b
【解答】…1
いといみじと思して、
「我も、いと心地悩ましく、いかなるべきにかとなむおぼゆる」とのたまふ。
● 過去記事リンク
■いと
■いみじ
■も
■いかなる
■にか
■おぼゆ
■のたまふ
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